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知らずに使っている相撲用語のはなし

ボンチノタミ、ジョーカーです。

子どもの頃にはあまり興味がなかったのに大人になったら高校野球や駅伝を楽しく見るようになった、という話を前にちらっとしたのですが、近年、大相撲も見ることが増えました。

と言っても、休みの日にテレビでだらだらと見ている程度で大して詳しくはないのですが。

ただ、現在、幕内に山梨県出身竜電長野県出身御嶽海がいるので、その取り組みはちょっと楽しみに見ています。

大相撲を見ているうちに、わたしたちが普段使う日本語の表現には相撲に関する言葉がたくさんあるなと気付きました。

序の口

じょのくち。
まだまだ序の口だぜ! とか言うキャラクター、いますよね。
程度が低い、といった意味合いで使われたり、物事の始まりや取っ掛かりを示す言葉として使われたりします。
そもそもこの序の口というのは、相撲番付の一番下の地位のことです。
相撲番付は〈幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序の口〉の6つの階層があり、よく耳にする〈横綱〉や三役〈大関・関脇・小結〉は幕内のトップの人たちなので、相当下のほうの階層になります。
どんなに強くてすごい横綱だって、序の口からスタートしているのです。
転じて、物事の始まりとか程度が低いといった意味で、今も使われているわけですね。

白星/黒星/金星

しろぼし、くろぼし、きんぼし。
スポーツ、特に野球なんかでもよく聞きますね。
勝ちを白星、負けを黒星、格上の相手に勝つなど特別な勝利のことを金星とか大金星なんて言ったりします。
これは相撲の勝ち負けを記録する星取表に勝敗を白丸や黒丸で記していたことが由来と言われています。
丸なのになぜ星? と思うのですが、江戸時代までの日本では丸が星に見立てられていたそう。
今ではすっかりプロ野球でよく聞く言葉になりましたが、もとは相撲用語なんですね。

勇み足

いさみあし。
勇み足を踏む、とか言いますね。
勇み足とは、調子に乗ったり熱心になりすぎたりして、やりすぎてしまう、勢いで失敗してしまう、などという意味で使われます。
これは相撲の決まり手が由来になっています。
勇み足というのはどんな決まり手かというと、相手を土俵際に追い詰めた際に勢い余って自分の足が土俵の外に出て負けてしまう、というもの。
なるほど、そのままの意味合いで今も使われていますね。
勝ちを確信したとき、調子が良いときほど、慎重に最後まで事を運びたいものです。

意外とたくさんある

3つほど挙げてみましたが、少し調べてみると「これって相撲用語が由来だったのか」という言葉、表現が他にもたくさんあります。
土がつく、揚げ足を取る、軍配が上がる、ガチンコ、番狂わせ、などなど。
やはり日本の国技なだけあって、知らず知らずわたしたちの言葉の中に根付いているものなんですね。

大相撲初場所も9日目を終えました。
国技館は連日満員御礼のようです。
わたしもいつか、生で大相撲を観に行ってみたいものです。
土俵入り、生で見てみたいな〜!


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