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聞きたいのに、色恋で幸せな話が面白くないのは何故か

             (約1,100字)

あなたは今、好きな人がいますか。

結婚している人は、立場上、大っぴらには
答えにくい場合があるかもしれません。

その「好き」が配偶者でなければいけないと世間が思っているから。

恋愛としての質問と捉えるなら、自由恋愛が結婚という形に阻害される感覚があるからです。
好きの対象が配偶者であれば、問題ありません。

昔、「妻を心から愛しています」という男性がいました。 新婚ではない上司でした。
苦手な上司だったのに、なぜかご家族の話しをよく聞いていました。

「奥さま、愛されて羨ましいですね」
と職場では微笑ましい対応をしていましたが、

プライベートで、その彼を知っている人と話すときは、

「毎日、恥ずかしくないのかねぇ。
わざわざ職場で言わなくてもよくない?」
と、呆れていました。

人間は、満たされている人(=幸せな人)の話を聞いても面白くないのです。

してはいけないことに喜びを感じたり、
約束ごと(秘密)を人に話したくなったり、
障害があることで余計に近づいてしまう、
よく正体が分からないモノに惹かれてしまう厄介な生き物だからです。

不倫を題材にしたドラマがよく見られますし、犯罪を扱った本や映画を観たくなります。

愛人をやっている人を何人か知っていますが、
話しを聞けば面白いです。

「好きになった順番が違っただけで、本当にカレが愛しているのは私なんだから、別れるわけにはいかない」
と口をそろえて言うのです。

何だか、聞いた感じが不幸なんです。
綺麗な容姿で、性格が明るくて文句を言うところがないのに、堂々と大っぴらに出来ない関係が、秘密めいて、心に抱えた闇が、
滑稽というか、面白い。
面白いというより、「興味深い」という方が当たっています。

「(恋愛の)好き」を形容として使う感情が、結婚前の言葉に捉えられる。

だからと言っては失礼ですが、その辺のフツウの恋愛話はとても面白いとはいいがたく‥‥。

プライベートで会った友達が開口一番に
「あの後は、どうなった?」
と真っ先に聞くのは、恋愛の行方です。

想像できないところが、婚前の恋愛事情を聞く醍醐味なのです。
彼女は、安全なマッチングアプリの話をしてくれました。

みんな何歳になっても、色恋については関心があるのだなぁ、と感じます。

色恋というと生々しくなってしまって、
私がおばさん化した証明になり口惜しいですが、気持ちを偽らずに生きたい気持ちだけ抱えても前に進めません。

子どもの頃から、人を好きになる練習をしたかったな。
能動的に好きになるものでもないけれど。

学校で教える勉強の中に
『恋愛の授業』があったら、
理屈だけでは優秀な成績がもらえたかもしれません。

そういう授業があれば、
面白い大人が増えると思います。



※言い回しに不備があるため、細かい点で
 後日、訂正・加筆する可能性があります

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