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白内障の手術のこと

          (約1,000字)

10時に母と待ち合わせをして、病院に向かいました。

数日前から緑内障の症状が進んだために、転倒しないこと、風邪をひかないことなどに気をつけていた母。

緑内障の手術かと勘違いしていました。

本日、白内障の手術、1回め。
片目づつ、2週間空けて、行います。

視力が悪くなったのは、緑内障のせいだが、
同時に白内障も患っていました。

眼科に着くと、15分置きに手術する方の目に、手術直前まで点眼します。
12時過ぎから手術だったため、10回。
その度に母は「しみる。痛いよ」と眉をよせて訴えました。

「目は大切にしなきゃだめよ。
視野が狭くなったら、何も面白くないから」
と話す母は弱々しい笑顔でした。

白内障の手術は、水晶体が濁って見えにくいのを人工レンズを入れることによって、視力を回復させるものです。
手術の同意書を読んだところ、4,000人に1人くらいの割合で失明するリスクがあることが分かりました。

前回、妹が同意書に、家族の代表としてサインをしていました。
明るい性格の妹が、暗い声で電話をしてきた訳がようやく分かりました。

手術後の合併症の説明

「手術後、1ケ月以内に多く、4000人に1人くらいの確率と言われています。
眼内炎によるもので、非常に稀に感染症を起こす場合があります。
水疱性角膜症→角膜内皮細胞の減少により角膜が混濁し、角膜移植が必要になることがあります」

とありました。

母は緑内障による視力低下でしたが、もしかしたら、この手術でこれ以上、悪くならないかもしれない、という希望を持って臨みました。

だから、母の場合、多くの人が嘘みたいにキレイに見えるようになる、という状況ではないのです。

また、手術でつける人工レンズは、元々私たちが持つ目とは違うため、眼内レンズのピント調節機能はありません。だから、メガネをかけなくてよくなるわけではありません。
メガネは手術前に使っていたものはかけられませんので、作り変える必要があります。

片目の手術は、15分間で終わりました。

その間、私は待合室で待機しました。
手術室から診察室に移動する際、外履きに履き替え、待合室に移動するときには介助が必要でした。

母の前に手術を受けていた男性(おそらく60才代)は、一人でいらっしゃいました。

術後30分間は、待合室で安静にしました。
手術から1週間は、入浴はできません。
激しい運動も、不衛生な環境もダメです。

手術を含む診察料は、18,000円でした。
明日は、診察に1時間、保護をする用具を購入する予定です。





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