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北海道周遊 2018年冬④ 砂川・富良野

今日はまず、旭川から昨日行けなかった富良野方面に向かう予定ですが、その前に旭川近辺で行っておきたいところがあります。

昨日乗車した宗谷本線は1898年に北海道官営鉄道天塩線として旭川ー永山間が開業したことが始まりですが、2018年で永山駅が開業120周年を迎えたことを記念して、永山駅「開業120周年」記念入場券が発売されていたのです。せっかく旭川まで来たので、宗谷本線の下り始発列車に乗って、買いにいくことにします。

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当日目が覚めると…時刻は6時すぎ。乗る予定だった列車は旭川6:03発なので、見事に寝坊です。ひとまず急いで準備をし、駅に向かいます。

宗谷本線の次の列車は、7:52までなく、これではこの後の予定がすべて崩れてしまいます。永山駅は旭川駅から3つ目、旭川市内にあるため、近くを走る路線バスがないか、バス案内所に行って探します。バス路線図と時刻表を端から端まで探し続けること、10分ほど。6:55に駅前から発車するバスが永山駅の近くを通るようです。

バスは駅前のバスターミナルではなく、駅から少し歩いた通り上のバス停から出ます。このバスでリカバリーを図ります。バスは定刻通り発車し、雪の積もった旭川市内を走って、永山駅の最寄り永山2条19丁目バス停で下車しました。

旭川駅前 6:55→(道北バス71系統愛別駅前行き)→永山2条19丁目 7:27

永山駅はバス停のある通りから中に入ったところにあるようです。5分ほど歩いて永山駅に到着しました。

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目当ての入場券は永山駅のみどりの窓口での販売です。8月からの販売で、1500セット限定でしたが、この時点でも購入できました。永山駅とその後延伸開業した比布(ぴっぷ)駅、蘭留(らんる)駅の入場券がセットになっています。

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入場券を購入した後は、次の旭川行きで旭川に戻ります。

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永山 8:08→(普通旭川行き)→旭川 8:24

旭川駅では6分の接続で札幌行き特急カムイ12号に乗り換えです。砂川まで乗車します。

旭川 8:30→(特急カムイ12号札幌行き)→砂川 9:08

砂川駅は砂川市の中心駅です。ご当地入場券を購入します。

20. 砂川駅

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発売場所 砂川駅 みどりの窓口(6:40~18:30)

表面は183-0系初期型車両が使用されていた頃の特急オホーツク。裏面では、砂川市内に菓子店が多いことから、「砂川スイーツロード」がアピールされています。砂川の名は、アイヌ語の「オタウシナイ」(砂の多い川)の意訳に由来します。砂川市の東には、同じ由来をもつ歌志内(うたしない)市が存在します。

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砂川市を含む空知地方はかつて日本屈指の石炭産出地として栄え、石炭運搬のために各地に鉄道が建設されました。砂川駅も北海道炭礦鉄道の手によって開業し、かつては歌志内や上砂川への路線分岐駅として機能していましたが、炭鉱の閉山によって使命を失った両路線は、1988年と1994年にそれぞれ廃線となっています。砂川駅の広い敷地からは石炭輸送で栄えた当時の様子がうかがえます。

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札幌方面、旭川方面ともに発車案内には特急しか表示されていません。砂川からは次の旭川行き特急ライラックで一駅戻って滝川に向かいます。雪の影響で特急は15分ほど遅れて到着しました。砂川駅は晴れていましたが、特急の全面にびっしり雪がついているのを見ると、岩見沢のあたりで激しく降ったのかもしれません。

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砂川 9:17→(特急ライラック5号旭川行き)→滝川 9:22

滝川では、乗り換え時間を利用してご当地入場券を購入する予定でしたが、列車の遅れの影響で乗り換え時間が短くなったため、改札を出ず乗り換え列車に乗車します。滝川駅は函館本線のほか、富良野、帯広、釧路を経由して根室に至る根室本線の起点駅です。根室本線の普通列車で富良野に向かいます。

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滝川 9:42→(普通東鹿越行き)→富良野 10:48

富良野駅でご当地入場券とキハ183系入場券を購入します。

21. 富良野駅

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発売場所 富良野駅 みどりの窓口(7:00~18:00)

表面は夏の観光シーズンに富良野線で運転される「富良野・美瑛ノロッコ号」、裏面ではへそとスキーとワインのまち富良野がアピールされています。富良野の名は、アイヌ語の「フラ・ヌイ」(臭いがするところ)に由来します。この臭いは、近くにある火山・十勝岳の噴気や温泉水に含まれる硫黄の臭いと言われています。

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⑦富良野駅のキハ183系入場券は、「フラノラベンダーエクスプレス」のデザインです。ラベンダーが見ごろとなる夏の観光シーズンに札幌から富良野を乗り換えなしで結ぶ臨時特急として運転されます。入場券に使われている写真は、「旭山動物園号」として使われていた編成が、「フラノラベンダーエクスプレス」に充てられた際の貴重な写真です。

富良野は北海道のへそと呼ばれるように、北海道のほぼ中心に位置します。富良野駅は根室本線と、旭川に向かう富良野線が接続します。上記の通り、夏の観光シーズンは札幌まで臨時特急が運転されるものの、それ以外のシーズンは普通列車のみの運転で、駅は地方のローカル駅といった雰囲気です。

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富良野からは根室本線に沿って南下します。といいつつ、鉄道旅ではなく、バスの旅になってしまうのですが…。


すっかり忘れていましたが、2018年は旭川駅開駅120周年のメモリアルイヤーでもあり、「旭川駅開駅120周年記念入場券」が旭川駅のみどりの窓口で発売されていました。旭川駅と旭川駅が管理する周辺の18駅の入場券がセットになったものでした。

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各駅の入場券の裏には、駅名の由来が書かれています。北海道の地名はアイヌ語に由来するものが多いですが、中にはアイヌ語を意訳して漢字をあてたものや、入植者の名前や出身地から名付けられたものもあり、バリエーション豊かです。


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