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北海道周遊 2019年GW⑦ 留萌、妹背牛、滝川

石狩沼田駅から留萌(るもい)本線の普通列車で、留萌に向かいます。

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石狩沼田 13:39→(普通留萌行き)→留萌 14:21

石狩沼田の次、真布(まっぷ)駅を出ると、沼田町内最後の駅、恵比島(えびしま)駅に停車します。1999年にNHKで放送された連続テレビ小説「すずらん」のロケ地となり、「明日萌(あしもい)駅」として登場しました。現在もロケで使われたセットがそのまま残されています。

恵比島駅の次の峠下(とうげした)駅で、留萌から来た列車と行き違います。深川から留萌までは単線で1時間ほどですが、途中交換できるのはこの峠下駅しかありません。山を抜けて周囲が開けると、終点の留萌駅に到着です。

56. 留萌駅

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発売場所 留萌駅 みどりの窓口(7:50~16:20)、セイコーマート住之江店(6:00~24:00)

留萌駅は現在留萌本線の終点となっていますが、2016年までは、留萌から先、増毛(ましけ)まで線路が伸びていました。表面には廃止区間にあった瀬越(せごし)駅がデザインされています。留萌から増毛の区間は海沿いを走る景色のよい区間でした。

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留萌の名は、留萌川を指すアイヌ語の「ルㇽモオッペ」(潮汐が・静か・でいつもある・もの)に由来するという説が有力です。「る」から始まる駅は全国でもここ「留萌」と、同じ北海道の「留辺蘂(るべしべ)」しかありません。

留萌市には黄金岬という夕陽の名所があるほか、数の子の国内最大の加工地として知られます。留萌振興局の所在地でもあり、道北の日本海側の中心都市です。

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駅構内にあった数の子の置物と、イメージキャラクターのKAZUMOちゃん。KAZUMOちゃんは、見た目通り数の子をモチーフとしており、25歳で一児の母なんだとか。数の子の子どもとは…、いやいや、細かいことは考えちゃいけませんね。

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留萌駅の先は線路が行き止まりになっていますが、かつては先ほどの増毛までの路線のほか、日本海側を北上して宗谷本線の幌延駅に至る羽幌(はぼろ)線も伸びていました。羽幌線は1987年、留萌~増毛は2016年に廃止されています。

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ホームにある発車案内には、「増毛方面」の文字。遠軽駅にあった「紋別方面」と同じように、「増毛方面」の文字が点灯することは二度とありません。

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駅舎は50年以上使われているもので、いかにも国鉄の地方駅といった雰囲気です。

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駅を出て、駅前のお土産屋を覗きながら、国道沿いのセイコーマートに向かいます。改めて調べてみると、この時訪れたセイコーマートは閉店したよう。近くに別の店舗があるので、あまり困ることはなさそうですが、1、2年経つだけで、結構変化があるものです。

さて、留萌から深川方面に戻りますが、留萌駅から出る次の列車は16:17発まで、約2時間あります。ちょうどその前にバスがあるので、バスで深川まで戻ります。留萌駅の近くにある沿岸バスの待合室でバスを待ちます。

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沿岸バスは、北海道で初となる留萌地方にちなんだ萌えキャラをデザインした「萌えっ子フリーきっぷ」を発売しています。毎年デザインが変わり、新しいキャラが登場するなど、人気を集めています。

留萌駅前 15:25→(沿岸バス)→深川十字街 16:46

バスはほぼ定刻通り深川に到着しました。バスは深川から旭川に向かって走り去りました。北海道では、街の中心の交差点にあるバス停に「○○十字街」を名乗る例が多数みられます。

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交差点を渡り、向かいのバス停からバスを乗り継ぎます。深川と滝川の間は函館本線に沿って路線バスが比較的多く運転されています。路線バスで隣町の妹背牛(もせうし)町に移動します。

深川十字街 16:46→(空知中央バス)→妹背牛 16:59

幹線道路沿いのバス停で降りて、10分弱歩くと、目当ての場所に到着です。

57. 妹背牛駅

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発売場所 妹背牛温泉ペペル(10:00~22:00)

表面は雪を跳ね上げながら走る785系。785系はかつて札幌ー旭川間の特急としてデビューしましたが、現在は後継の789系の登場におり、札幌ー室蘭間の特急として使われており、妹背牛町では見ることができません。

妹背牛の名は、アイヌ語の「モセ・ウシ・イ」(イラクサが繁茂しているところ)に由来します。ちなみに、ペペルはアイヌ語の「ペ・ペル」(水・泉)に由来するようです。

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ペペルを出た後は、駅まで歩いていきます。

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こじんまりとした駅舎が建っていました。中に入って振り返ると…

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あやうく声をあげそうになりました。プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」のマスコットキャラクター「B☆B」です。手作りでよくできていますが、結構でかい上に、入り口から死角になる位置に立っていました。

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北海道ならではのサッポロビールのホーロー看板。「もせうし」の圧がすごい。

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特急列車が頻繁に走る区間ではありますが、妹背牛駅は特急列車が通過するため、列車本数は少なめです。札幌方面へ向かう普通列車に乗って、途中の滝川駅で特急列車に乗り換えます。

妹背牛 18:07→(普通岩見沢行き)→滝川 18:20

乗り換え時間は12分です。滝川駅のご当地入場券は未購入でしたので、乗り換え時間を利用して購入します。

58. 滝川駅

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発売場所 滝川駅 みどりの窓口(5:20~23:30)

滝川駅は、函館本線と根室本線の分岐駅です。根室本線は滝川から富良野、新得、帯広、釧路を経由して根室に向かいます。すべての特急列車が止まる主要駅です。滝川の名は、アイヌ語の「ソラプチ」(滝のかかる川)の意訳に由来します。

旭川から来た札幌行き特急列車に乗車します。札幌までは1時間弱です。

滝川 18:32→(特急ライラック40号札幌行き)→札幌 19:25

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札幌に到着しました。札幌と旭川の移動に何度もお世話になっている789系車両です。先頭車両の側面には、北海道にちなんだラッピングがされています。

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これで、宗谷本線、留萌本線のご当地入場券はすべて集めました。収集済みを示す黄色いスターマークがかなり多くなってきましたね。明日は、今回使用しているフリーきっぷのエリア外ですが、道南方面の各駅をめぐる予定です。

~つづく~

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