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北海道周遊 2019年GW⑩ 伊達紋別、浜厚真、早来

豊浦からは普通列車で伊達紋別に移動します。

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この区間は海のすぐそばを走るので車窓に飽きることがありません。海岸線ぎりぎりまで山が迫る地形のため、トンネルとトンネルの間から海が見えます。その険しい地形ゆえに、過去には幾度と線形改良がおこなわれてきた区間でもあります。

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豊浦13:33→(普通東室蘭行き)→伊達紋別 13:57

65. 伊達紋別駅

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発売場所 伊達紋別駅 みどりの窓口(7:00~19:30)

表面は室蘭本線を走るキハ40系。北海道の路線で太平洋が見えると、日本海やオホーツク海とはまた違った印象を受けます。裏面は市内で生産される伊達野菜のイラストです。伊達紋別駅は胆振(いぶり)地方にあるので、日胆エリアの共通デザインです。

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伊達紋別駅は伊達市の中心駅です。市名は、明治時代に宮城県から亘理(わたり)伊達家が集団移住してきたことによります。福島県にも同名の「伊達市」が存在しますが、こちらは「伊達氏」発祥の地です。市町村名がまったく同じなのは、この「伊達市」と「府中市」(東京都・広島県)のみです。

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伊達市は北海道の中でも比較的温暖な気候から、「北の湘南」としてPRしています。伊達政宗のシルエット背景に「北の湘南 伊達」の文字、一瞬どこに来たのかよくわからなくなりそうです。

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伊達紋別駅からは、1986年まで倶知安(くっちゃん)までを結ぶ胆振線が分岐していました。写真奥には、当時使われていたホームが残っています。

伊達紋別からは特急列車に課金して苫小牧に向かいます。やはり道内の移動は特急列車を使わないと時間の面で厳しいものがあります。

伊達紋別 14:20→(特急スーパー北斗11号)→苫小牧 15:13

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苫小牧駅で改札を出て、駅前のバス乗り場に向かいます。苫小牧駅は苫小牧市の中心駅ですが、商業施設の郊外化が進み、駅前は少し物寂しい印象を受けます。次に乗るあつまバスは駅前の停留所に停車していました。

バスは駅前を発車し、苫小牧の市街地を抜けていきます。やはり、大型の商業施設は大通り沿いに位置しているようです。沼ノ端(ぬまのはた)駅前を過ぎると、室蘭本線に沿って走っていきます。頭上のかなり低いところを飛行機が飛んでいるのが見え、新千歳空港が近いことを思い出します。早来(はやきた)駅前で室蘭本線から離れて民家がまばらになり、再び町が見えてくると、厚真町の中心に到着です。

苫小牧駅前 15:30→(あつまバス)→本郷 16:29

66. 浜厚真駅

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発売場所 セイコーマート厚真店(5:00~24:00)

ご当地入場券は、厚真町の中心部にほど近いセイコーマートで発売されていました。表面は日高本線を走るキハ40系。「優駿浪漫号」として、競走馬の産地である日高本線沿線にちなんだデザインがなされています。

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厚真町内にあるJR北海道の駅は浜厚真駅ですが、今回訪れた厚真町の中心部は駅から約17km離れた内陸部にあります。ご当地入場券の公式ホームページにも、「駅からの徒歩でのアクセスは困難です。」との記載がありました。公共交通機関縛りでご当地入場券を購入する際の難関駅の一つです。

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セイコーマートを出て、早来駅に戻るバスを待ちます。早来に抜ける道は綺麗に舗装されていて、遠くの山肌は工事中なのか、重機が見えます。

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ふと道端に目を向けると、道路工事の完了を示す道標がありました。工事名は「30年災257号千歳鵡川線災害復旧工事」。厚真町は2018年9月に発生した北海道胆振東部地震で震度7を観測し、町内で大きな被害が出ました。訪問当時は地震から半年以上経っていましたが、思わぬ地震の跡を見ました。

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バスで先ほど通り過ぎた早来駅に戻ります。

本郷 17:04→(あつまバス)→早来駅前 17:18

67. 早来駅

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発売場所 早来駅きっぷうりば(安平町物産館内)(8:30~18:00/年末年始休業)

表面は厚真町と同じ日高本線用のキハ40ですね。日高本線が2015年の台風被害で大部分の区間が不通になっているため、日高本線用のキハ40は周辺の線区でアルバイト運用されています。

安平(あびら)町は、2006年に早来町と追分町が合併して誕生しました。早来駅と追分駅の間には安平駅がありますが、市街地は合併前から早来駅と追分駅の周辺に集まっています。安平町は競走馬の生産も盛んで、かの有名な「ディープインパクト」も安平町で生まれました。

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早来駅の駅舎内には安平町の物産館が併設されており、ご当地入場券はこの物産館での発売でした。駅舎に書かれた、「萌黄色のJRマーク+赤字の駅名」を見ると、いかにも北海道らしさを感じます。

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ホームに出ると、新しい「徐行継続」の看板が取り付けられていました。先ほども触れた北海道胆振東部地震により、震源地に近かった室蘭本線も被害を受け、復旧工事の影響で徐行運転が行われていました。

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岩見沢行きの列車が到着しました。室蘭本線の岩見沢ー苫小牧の区間は、今は1日に上下8本ずつ普通列車のみが運転されていますが、多くの区間で複線とローカル線にしては豪華な設備となっています。室蘭本線は岩見沢周辺で採れた石炭を室蘭の港まで運搬するために建設されたため、このような設備になっています。

徐行のため、遅れながら苫小牧行きの列車も到着しました。終着の苫小牧まで乗車します。

早来 17:32→(普通苫小牧行き)→苫小牧 17:55

苫小牧からは札幌方面に乗り継ぎます。苫小牧 18:16発の普通列車に乗り、千歳、恵庭、北広島の各駅で降りながら、以前収集したご当地入場券をもう一度集めました。

札幌市内で1泊した後、翌日に新千歳空港から飛行機で帰路につきました。

今回の旅はここで終わりなわけですが、現時点でのご当地入場券の収集状況をマップで見てみましょう。

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スターが収集済み、ハートが未収集の駅です。全101駅のうち、67駅が収集済みで、全体の2/3を収集し終えたことになります。ただ、道東を中心に未収集駅が残っています。2019年の夏、この未収集駅をすべて巡るべく、1週間以上北海道に滞在する最後にして最長の旅行を計画しました。その様子はまた次回。

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