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北海道周遊 2018年冬⑨ 苫小牧・(東室蘭)・長万部

熱郛(ねっぷ)から普通列車を乗り継いで苫小牧(とまこまい)までやってきました。熱郛からおよそ4時間、時刻はすでに午後6時を回り、あたりは暗くなっています。まずは苫小牧駅でご当地入場券を購入します。

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34. 苫小牧駅

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発売場所 苫小牧駅 みどりの窓口(5:30~22:50)

表面は苫小牧運転所の写真で、日高線用のキハ40系が止まっています。裏面は苫小牧にある渓谷、樽前ガローのデザインです。左上のnittanとは、「日胆」と書き、日高総合振興局と胆振(いぶり)総合振興局の地域を合わせた呼び名です。日胆地方の全15駅は裏面が共通デザインになっています。

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今夜の宿は長万部にとっているので、今日の最終目的地は長万部(おしゃまんべ)です。苫小牧で用事を済ませていると時間が遅くなってしまいました。苫小牧から長万部までは特急で1時間半ほどですが、途中東室蘭に寄り道することにします。宿のチェックインは遅くなってしまいますが、連絡を入れて承諾をいただきます。

明日向かう札幌までの乗車券と、特急券を購入し、まずは札幌から来た特急すずらん10号に乗車します。特急すずらんは札幌から室蘭を約1時間45分で結ぶ特急です。札幌から東室蘭までは特急スーパー北斗と同じ路線を走りますが、すずらんのほうが停車駅が多くなっています。

東室蘭が近づくと、東室蘭からは普通列車となり、全席自由席になる旨が放送で案内されます。東室蘭から室蘭までの区間は普通列車として運転されるため、乗車券のみで特急車両に乗車可能です。室蘭まではいかず、東室蘭で下車します。

苫小牧 19:45→(特急すずらん10号)→東室蘭 20:24

東室蘭ではキハ183系入場券を購入します。

東室蘭駅

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発売場所 東室蘭駅 みどりの窓口(5:20~22:15)

⑪東室蘭駅は特急「北斗」のデザインです。札幌と函館を結ぶ特急で、現在は1日12往復が運転されています。北海道新幹線の開業で、札幌と函館を結ぶ観光需要が高まり、インバウンドで常に混雑していた印象です。

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室蘭市は太平洋に突き出した半島に位置しており、市街地の中心にある室蘭駅は半島の先にあります。線路は東室蘭駅から室蘭本線の支線として半島の先の室蘭駅に伸びています。札幌と函館を結ぶ特急は東室蘭駅に停車し、室蘭駅は経由しません。

キハ183系入場券の発売駅は、ご当地入場券の発売駅とかぶっていることがほとんどなのですが、室蘭市のご当地入場券は室蘭駅での発売のため、東室蘭駅はキハ183系入場券のみの販売です。室蘭駅の窓口はすでに閉まっているため、今日は買えません。

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函館行きの最終特急で長万部に向かいます。およそ1時間弱で到着です。

東室蘭 21:20→(特急スーパー北斗24号函館行き)→長万部 22:11

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長万部駅に到着しました。長万部駅の窓口はすでに閉まっているので、入場券は明日の朝購入します。

35. 長万部駅

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発売場所 長万部駅 みどりの窓口(7:00~18:15)

表面はキハ281系特急スーパー北斗。函館本線高速化のために1992年にデビューし、札幌ー函館の最短所要時間を30分短縮して3時間切りを達成しました。登場からまもなく30年が経ち、新型車両への置き換えが進められています。

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⑫長万部駅のキハ183系入場券は特急「ワッカ」のデザインです。「ワッカ」はアイヌ語で「水」を指します。札幌から函館本線の山線を経由して、長万部、函館方面に向かう臨時特急として運転されました。

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長万部駅は札幌から小樽、倶知安を経由して函館に向かう函館本線と、長万部から洞爺(とうや)、東室蘭、苫小牧方面に向かう室蘭本線の接続駅で、いわゆる「山線」と「海線」の分岐駅です。

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長万部駅の時刻表は赤字で書かれた特急列車が目立ち、普通列車の本数はわずかです。方面によっては、普通列車が9時間近くない時間帯もあり、地元利用の厳しさがわかります。(がっつり撮影者の影が映りこんで申し訳ないです。)

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長万部駅にも北海道新幹線の駅の建設が決定しています。駅前ではすでに北海道新幹線をアピールするオブジェが建っていますが、それ以外は新幹線が止まりそうな駅には見えません。

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長万部駅は、今は特急列車はすべて停車するものの、がらんとした印象の強い地方駅です。10年後にはここに大きな駅舎が建ち、東京行きの新幹線が発着するのを想像するとわくわくします。新幹線の工事が始まる前に、ぜひ駅の様子を写真に収めておきたかったのです。

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長万部駅といえば、かなやさんの「かにめし」が有名です。駅前のお店の営業時間内に訪れることはできませんでしたが、苫小牧駅近くのスーパーで冷凍のものが売っていましたので、温めて特急列車の車内でおいしくいただきました。かつては特急列車の車内販売で人気でしたが、車内販売が廃止されたために、現在は駅弁としての取り扱いは終了しています。

長万部からは函館に向かい、道南の各駅を回ります。




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