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北海道周遊 2019年⑧ 白老・登別・室蘭

札幌駅から始発列車に乗車します。時刻は朝5時半。バスも地下鉄も動き出していないので、早朝の札幌の街を駅に歩いていきます。

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今日は、室蘭本線の各駅を中心に、道南エリアに向かいます。今回使用している「peachひがし北海道フリーきっぷ」のエリア外になるため、別に切符を購入します。

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「一日散歩きっぷ」は券面に記載されたフリーエリアの快速を含む普通列車の普通車自由席に1日乗り放題となるきっぷです。土日祝日限定で、主に札幌近郊の駅で利用日当日に限って発売されます。特急列車を利用する際は特急券と乗車券が必要になります。

札幌から道南方面に向かう始発列車は、6時ちょうど発の特急スーパー北斗2号です。今回は苫小牧まで乗車します。

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車両はキハ281系。1994年にJR北海道初の特急用気動車としてデビューし、札幌ー函館間の所要時間を従来から30分短縮しました。登場から25年以上が経ち、老朽化が進んでいるため、新型車両への置き換えが進んでいます。

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スーパー北斗は6時ちょうどに札幌駅を発車しました。早朝の始発列車ですが、車内の席は半分近く埋まっています。北海道新幹線の開業で、札幌と函館を結ぶスーパー北斗は、特にインバウンド需要が旺盛で、常に混雑している印象です。

札幌 6:00→(特急スーパー北斗2号函館行き)→苫小牧 6:44

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札幌から44分で苫小牧に到着しました。すぐ向かいのホームに止まっている普通列車に乗り換えて白老(しらおい)に向かいます。

苫小牧 6:47→(普通室蘭行き)→白老 7:12

59. 白老駅

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発売場所 白老駅 みどりの窓口(7:00~18:00)

表面は札幌と室蘭を結ぶ特急すずらんで活躍する785系。2020年のダイヤ改正まで、白老駅には特急すずらんは停車しましたが、特急スーパー北斗は通過していました。2020年、白老町にウポポイが開業したことで、ほとんどの特急列車が停車するようになっています。

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白老はアイヌが基礎をつくりあげた町です。当時はウポポイが工事中で、駅もウポポイ開業に合わせたリニューアル中でした。白老の名は、アイヌ語の「シラウオイ」(アブ・多い・所)に由来する説が有力です。

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乗ってきた列車が行くと、駅員さんが改札に掲げられた札をかけ替えます。

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列車本数が少ない北海道では、列車の時間に合わせて改札が行われています。列車が来ない時間はホームに立ち入れず、乗客は改札前の待合室で待ちます。列車の時刻が近づくと、改札口に駅員さんが現れ、きっぷを確認してホームに入ることができるというシステムです。札幌近郊の自動改札が導入されている駅でも、電光掲示板には「改札中」の文字が表示されるようになっています。

白老駅からは後続の普通列車でさらに南に向かいます。

白老 7:27→(普通室蘭行き)→登別 7:47

60. 登別駅

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発売場所 登別駅 みどりの窓口(7:00~18:45)

表面は札幌ー函館間で走っていたキハ183系特急北斗。現在は新型車両に置き換えられています。登別は言わずと知れた観光地、登別地獄谷の玄関駅です。登別市の行政の中心は二つ隣の幌別(ほろべつ)駅周辺にあります。登別の名は、アイヌ語の「ヌプㇽ・ペッ」(色の濃い・川)に由来します。

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市内にあるのぼりべつクマ牧場の関係で、駅舎内にはクマのはく製や置物が置かれています。道内で流れる脳みそが溶けそうなテレビCMは見たことがある人も多いでしょう。

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駅舎の外観は結構渋めです。

登別はインバウンドの外国人にも人気の観光地で、待合室には日本語ではない言語が飛び交います。函館行きの特急スーパー北斗4号が到着し、また多くの人が降りてきます。特急を見送り、そのあとの普通列車で室蘭に向かいます。

登別 8:16→(普通東室蘭行き)→東室蘭 8:36

登別で折り返して東室蘭に行く列車ですが、トラブルで発車が遅れるとの放送が入りました。そのままの遅れで東室蘭に到着し、待ち合わせしていた室蘭行きに急いで乗り換えます。

東室蘭 8:41→(普通室蘭行き)→室蘭 8:53

61. 室蘭駅

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発売場所 室蘭駅 みどりの窓口(7:20~19:00)

室蘭は北海道を代表する重工業・港湾都市で、明治から栄えた街です。岩見沢から室蘭を結ぶ室蘭本線は、空知地方で採れた石炭を室蘭まで運ぶために建設されました。室蘭市の中心部は半島の先にあり、室蘭本線は岩見沢ー苫小牧ー東室蘭ー長万部(おしゃまんべ)の本線と、東室蘭から室蘭までの支線に分かれています。

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室蘭駅の駅舎は円形の近代的なものになっています。室蘭駅は何度か移転しており、現在の駅舎は4代目です。3代目の駅舎は駅から約1kmほど離れたところに残されており、日本遺産に登録されています。

9時を過ぎ、室蘭駅の売店がオープンしました。母恋めしが販売していたので、一つ購入します。室蘭の隣に「母恋(ぼこい)」という駅があり、アイヌ語で「ポキ・オ・イ」(ホッキ貝のたくさんある場所)に由来することから、ホッキめしが入った駅弁として販売されています。時間が速いので、お昼にでもいただくことにします。

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室蘭 9:37→(普通苫小牧行き)→東室蘭 9:50

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母恋駅はその字面のよさから、母の日には記念入場券が発売され、人気になっています。

東室蘭からは特急で道南の各駅に向かいます。

~つづく~

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