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北海道周遊 2019年GW⑨ 八雲・洞爺・小幌

室蘭から東室蘭まで戻ってきました。東室蘭からは特急列車で道南の八雲駅に向かいます。室蘭は盲腸線の終点のため、札幌と函館を結ぶ特急スーパー北斗が止まるターミナル駅は東室蘭駅です。

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札幌から来た特急スーパー北斗に乗車します。列車は8両に増結されていますが、アジア圏の旅行客を中心にほぼ満席です。自由席も満席だったため、1時間ほどデッキで立つことにします。

東室蘭 10:04→(特急スーパー北斗6号函館行き)→八雲 11:17

62. 八雲駅

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発売場所 八雲駅 みどりの窓口(7:00~19:30)

表面は、函館本線を走るキハ40。八雲駅周辺の区間は海沿いを走るため、車窓から内浦湾を眺めることができます。八雲町は2005年に旧八雲町と熊石町が合併したことで、日本で唯一太平洋と日本海に面する町になりました。

八雲の町名は、尾張徳川家17代当主の徳川慶勝が豊かで平和な理想郷建設を願い、日本最古の和歌である「八雲立つ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」から引用して名付けたことに由来します。

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八雲町には、北海道新幹線札幌延伸開業に伴って、中間駅の「新八雲(仮称)」駅が設けられることになっています。八雲駅からはやや離れた場所に設置される予定です。

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2016年に隣の鷲ノ巣駅が廃止されたことで、八雲駅は道内最西端の駅となりました。新八雲駅開業後はその座を新駅に譲ることになりそうです。

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次の列車まで時間があるので、早めのお昼にします。先ほど、室蘭駅の売店で購入した母恋めしをいただきます。

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風呂敷を広げると、手描きのイラストがデザインされています。

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中身はこんな感じ。ほっき貝の殻がそのまま入っていて、インパクト抜群です。殻の中にはほっきめしのおにぎりが入っています。ほっきめしのおにぎり2個と、燻製たまご、燻製チーズ、茎わかめ、ハッカ飴が入っていました。ほっきめしにはほっき貝の身がたくさん入っていて、食べ応え十分。室蘭に行ったときにはぜひおすすめしたい駅弁です。

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母恋めしを食べ終わり、列車の時間が近づいてきました。この八雲駅をもって、函館から旭川まで、函館本線のご当地入場券はすべて集め終わりました。札幌行きの特急に乗って、来た道を引き返します。

八雲 11:59→(特急スーパー北斗9号札幌行き)→洞爺 12:46

63. 洞爺駅

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発売場所 洞爺駅 みどりの窓口(6:55~18:20)

表面は道内特急の主力車両として活躍するキハ261系。2015年から、それまでの青を基調としたデザインから、白と紫、黄色の塗分けに変更され、北海道の雪景色の中でより映えるデザインとなりました。

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洞爺湖町は洞爺湖や有珠山など多くの観光地があり、観光客でにぎわいます。2008年には「北海道洞爺湖サミット」が開催され、外国人観光客も多く訪れます。洞爺の名は、アイヌ語の「トヤ」(湖・岸)に由来します。

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駅舎も新しいものが建てられています。町の名は「洞爺湖町」ですが、町の中心駅は「洞爺駅」です。洞爺湖町は2006年に虻田(あぶた)町と洞爺村が合併して誕生しました。

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洞爺からは普通列車で一駅隣の豊浦に向かいます。このあたりは山が海沿いまで迫った険しい地形をトンネルで貫いています。トンネルとトンネルの間からは美しい内浦湾が見えます。

洞爺 13:02→(普通豊浦行き)→豊浦 13:08

64. 小幌駅

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発売場所 豊浦駅 きっぷうりば(9:00~15:00/休業日:土日祝日および年末年始)、天然豊浦温泉「しおさい」(10:00~21:00)

ここまで乗ってきた列車は豊浦駅で折り返します。駅のきっぷうりばは連休中は休業しているため、駅から町の中心に降りた温泉施設でご当地入場券を購入します。温泉施設の入浴券販売機で「ご当地入場券」を選択し、引換券をフロントで引き換えてもらう形での販売でした。

入場券の表面は、内浦湾を背に走る、東京・上野と札幌を結んでいた寝台特急北斗星です。青函トンネル開業に伴って運転を開始し、豪華な内装から人気でしたが、北海道新幹線の開業に伴って惜しまれながら廃止されました。

裏面は町内にある小幌駅のイラストがデザインされています。小幌駅は全国でも有数の秘境駅として有名です。

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小幌駅はトンネルに挟まれた場所にあり、駅から周辺の道路に出る道はありません。海沿いに出る道はあるようですが、駅周辺の集落はすでに消滅しています。普通列車も一部は通過するため、1日下り2本上り4本の計6本のみが停車します。

駅の利用者は1日あたり1人以下とされており、JR北海道は廃止を検討しましたが、観光シーズン中は鉄道ファンを中心に訪れる人がおり、町の支援のもと、協議を続けながら存続が決定しています。

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豊浦駅は無人駅ですが、喫茶店が入居しています。円形状カーテンウォールが目を引く町の中心駅らしいおしゃれな駅舎です。

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2番線にはここまで乗ってきた列車が折り返しのため停車しています。日中は東室蘭方面から豊浦で折り返す普通列車が多数設定されており、長万部方面は1日5本しかありません。

豊浦からはこの折り返し列車で、来た線路を引き返します。

~つづく~

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