1日でできる履修登録の仕方

新入生の皆さん、こんにちは。

工学部総合工学科建築学コース2年の白井 保です。今回は超簡単な履修登録の仕方を説明していきます。

まず初めに、履修登録とは何か。単純に、受講する講座を登録することです。

千葉大学ではターム制を導入しており、1年が6タームに分かれています。3タームと6タームはそれぞれ夏休みと春休みですので、皆さんが主に受講するのは1,2,4,5タームということになります。それぞれのタームで履修登録期間、つまり受講を登録する期間が設けられているのですが、基本的には4月最初の履修登録期間で1年間の履修登録を済ませます。ということで今回は1年間の履修登録を考えるという前提で話をしていきます。

さて、今回必要なものは以下

・自分の学部の『履修課程』

・普遍教育関連のことが載っている『Guidance2024』

・ガイダンスで貰った自分の大学アカウント情報が書いてある紙

またサイトとして

・学生ポータル(https://portal.gs.chiba-u.jp/)

・Moodle(https://moodle.gs.chiba-u.jp/moodle/)

・シラバス検索システム(https://syllabus.gs.chiba-u.jp/)

を開いておいてください。

それとお役立ち情報として時間割の作り方について大学が解説しているサイトも

・時間割の作り方について(https://www.cphe.chiba-u.jp/ge/topics/files/20210319_02.pdf)

履修登録は大雑把に3段階に分けられます。

①『履修課程』、『Guidance2024』の内容を把握する

②時間割を作成する

③システムで履修登録をする

さて順を追って説明していきましょう。


①『履修課程』、『Guidance2024』の内容を把握する
皆さんは既にガイダンスは済ませたと思います。『履修課程』と『Guidance2024』の内容を理解するところが、一番ハードルが高いところだと思います。

ここでは『Guidance2024』の要点をさらっていこうと思います。

千葉大学の講座には様々な種類のものがありますが、p17を見て貰えば分かりますが、各講座はそれぞれ以下のように分かれています。

普遍教育科目

├国際発展科目群
 ├英語科目
 ├初修外国語科目
 └国際科目
  ├国際科目(基礎)
  └国際科目(展開)

├地域発展科目群
 ├スポーツ・健康科目
 └地域科目
  ├地域科目(基礎)
  └地域科目(展開)

└学術発展科目群
 ├教養コア科目
 ├教養展開科目
 └数理・データサイエンス科目
  ├数理・データサイエンス科目(基礎)
  └数理・データサイエンス科目(展開)

専門教育科目

├専門基礎科目
 ├共通専門基礎科目
 └学部専門基礎科目

└専門科目

では次に『履修課程』では自分の学科コースのページを開いてみてください。
『履修課程』には自分が卒業するための条件が書かれています。それぞれの科目ごとに取得しなければならない単位数が決まっており、また選択必修、必修の講義は何か、どの学年で受講できるのかなども載っています。

履修登録をする上で重要なことは、卒業できる単位数をいかに漏れなく取れるかということです。ミスをしてしまい、1年で取らなければならないところを2年で取ることになったという事態があっては面倒なことになります。『履修課程』は100%理解しましょう。
また『Guidance2024』には各科目の注意事項などが載っています。履修登録をする上で、同時に登録できない講座などもあるので、それぞれしっかりと読みこんでください。
今回はそれとは別に、主観も踏まえたざっくりとした説明をしようと思います。

・英語科目
1年の間はD&W、I&Pが必修です。それぞれ無印とAdvancedが用意されています。入試の時の英語の成績を参考にしているらしいです。違いの方は……よく分かりません。ただ変更もできないので、そこは受け入れるしかないです。またDiscussion(19)、Writing(24)など数字がついていますが、これは必修で受講者も多いので数十人ごとに分けられて受講することになっているからです。自分がどの講座を取れば良いのかは5日にMoodleで発表されますが、間違った講座を登録してしまうと成績が不可になってしまいますので、3回くらい確認してください!!

またI&PはCALLと代えることができます。CALLは千葉大学が独自に作ったオンライン学習システムですが、詳しいことはよく分かりません。I&Pよりも楽と言われていますが、学習時間が記録され、目安の時間を超えないと成績が悪くなるということもあるようです。個人的にはとりあえず申し込んでおいて損はないと思います。

・初修外国語科目
第二外国語のことです。詳しいことは別記事「第二外国語 取るべき?取らざるべき?」を読んでください(宣伝)。 ただ、取らないで卒業することもできるので興味があったら考える程度の認識で大丈夫です。

・国際科目
「国際社会での活動や多文化共生社会で求められる国際認識や文化理解など、国際化する社会で生きていくために基礎となる考え方を学ぶことを目的としている」講座らしいです。知らんがな。
基礎は学部学科ごとに4つの講座から選ぶようになっています。
展開は大学が用意した留学などで代替もできます。大学の留学プログラムを利用したいと考えている人は展開科目については考えないでいいんじゃないかと思います。

・スポーツ・健康科目
スポーツです。取らないでも卒業できます。取ると楽しいです。教員免許を取ろうと思っている方はマストで2単位必要です。(ただ抽選なんですよね。免許に必要なのに意味分からん。)

『Guidance2024』のp150を見てもらえれば分かりますが、空手やゴルフ、サッカー、ソフトボール、ダンス、テニス、バスケットボール、バドミントンなど色々あります。どの講座も初心者に易しく評価基準も直接的な上手さにならないよう配慮されているので、経験したことがないスポーツにもじゃんじゃん挑戦してみてください。ただ当たり前ですが、経験者の方が目立ちます。
個人的にはニュー・スポーツが気になっています。シラバス検索システムで検索してもらえれば分かりますが、フリスビーとかやるみたいです。何それ!!

・地域科目
「社会の一員として地域と関わりながら課題を主体的に設定し解決するマインドを育てる」講座です。知らんがな(2回目)。基礎はやっぱりコースごとに四つの講座を選ぶようになっています。

展開は色々ありますが、堀地(ホリスティック地域学入門)は地雷だと思っています。一つ5分くらいの動画を何週間かで120個くらい見るんですが、一つでも見忘れたら不可だそうで、担当の教員も融通が利きません。ただオンラインなんですよね。取りやすい……。私はこれでトモコレの声が嫌いになりました。(全部人工音声なんです。)

・教養コア科目
論理コア、生命コア、文化コア、環境コアの四つの科目群からそれぞれ一つ受講することになっています。面白そうな講座を探せ!
やっぱりこれもコースごとに四つの講座から選ぶことになっています。

・教養展開科目
多分これが一番悩むところ。学部関係なく取れるのですが、その分興味のあるなしがはっきり出ます。ひたすらリサーチ。個人的には「芸術学A」、「芸術学B」が面白かったです。(教員の思想は強めですが。)

・数理・データサイエンス科目
基礎はコースごとにどの講座を取るか決まっています。
展開は自由ですが、基本的にデータサイエンスのA,B,Cのどれかを取ることになるかと思います。Aは簡単ですが、正直BとCは難易度の違いというより分野の違いだと思います。シラバスで内容を確認して決めてみてください。

・共通専門基礎科目
ちゃんとした授業です。予習復習を忘れずに。高校までの真面目な授業の延長戦だと捉えてください。

・学部専門基礎科目
知らん!1年の間は自分の学部の入り口的な部分をやります。4年間、どんな感じでやるのかを把握できると思います。

・専門科目
ばりばり専門。以上。さてざっくりと説明はしましたが、ここで「教養展開科目への振り替え」を紹介しましょう。

国際科目(展開)、地域科目(展開)、数理・データサイエンス科目(展開)は取得した単位を教養展開科目へ振り分けることができます。この講座面白そうだけど、卒業要件をオーバーして無駄だなってときに使ってください。ただ大学の学務での手続きが必要です。振り替えしたいと考えている方は一度、所属学部学務担当窓口へGO!

他にも「副専攻」、「集中講義」、「学部開放科目」など気になる単語があるでしょう。飛ばします(すみません)。あと「教員免許」、「学芸員資格」、「司書資格」などがあります。これらは卒業要件とは別に講座を取る必要があるので、注意が必要です。Guidance2024をよく読んでください。


②時間割を作成する
では、いよいよ時間割を作成していきます。時間割作成の流れはこんな感じです。

A.卒業要件に対して、必修単位数を引き、選択必修の中からどれだけ受講しなければならないのかを考える

B. 時間割の中で、英語科目、国際科目(基礎)、地域科目(基礎)、教養コア科目、数理・データサイエンス科目(基礎)、1年次の共通専門基礎科目、1年次の専門科目を埋める

C.抽選科目を決める

D.余った枠にある面白そうな講座を探す


A. 卒業要件に対して、必修単位数を引き、選択必修の中からどれだけ受講しなければならないのかを考える
4年間でこつこつと卒業要件を取るのもいいですが、4年次は就職活動をしなければならない人もいるでしょう。そのような人は3年までにある程度取り切っておくことが必要になります。普遍教育科目は1年で取り切っておくくらいの認識の方が先々は楽かもしれません。ただし、学部ごとに年間で取れる上限単位数が決まっていますので、きちんと計算する必要があります。


B. 時間割の中で、英語科目、国際科目(基礎)、地域科目(基礎)、教養コア科目、数理・データサイエンス科目(基礎)、1年次の共通専門基礎科目、1年次の専門科目を埋める
これらの科目は、コースごとに受講する時間が決まっています。Guidance2024のp70から先を見てください。英語科目、各科目の基礎は時間が指定されているので、このページで確認しましょう。選ばなければならない四つの講座の選択肢も載っています。

C.抽選科目を決める
p17にもありますが、英語科目(I&P)、初修外国語科目、国際科目(基礎)、スポーツ・健康科目、地域科目(基礎)、教養コア科目、数理・データサイエンス科目(展開)は抽選が必要です。

抽選期間は4月1日から2日と短いので、注意が必要です。抽選から外れたら、あるいはし忘れたら履修登録しても不可になってしまいます。

D. 余った枠にある面白そうな講座を探す
自分の学科コースが対象の講座、または受講対象が指定されていない講座が主です。
時間から調べるならp78、科目から調べるならp114です。あとはオンデマンド科目や学部開放科目、集中講義科目なども確認してください。

ある程度、面白そうな講座を見つけたら、それぞれの講座をシラバスで検索します。この時に見るポイントは概要、キーワード、評価方法・基準、そして履修要件です。
概要やキーワードを把握することで、その講座がどんなものなのか大まかに理解することができると思います。評価方法・基準については、期末テストを設けているものもありますので確認のために。そして履修要件についてですが、p30を確認してください。内容の連続するものなどは履修要件に前の講座を受講することなどが書かれている場合があります。

またコース・ナンバリング・システムも活用しましょう。これは学部学科、年次によって絞ることができます。専門科目などを探すときに役立ちます。詳しくはp10へ。(シラバスは対象学生で絞る機能があるとありがたいんですけどね。)

また先輩の情報も活用しましょう。先生が厳しかったり、あるいは適当であったり。先輩からの情報を聞いて受講を決めることも有効です。ただし先輩からの情報はあくまで個人の感想であることをお忘れなく。過信しすぎて面白そうな講座を切ってしまっては仕方ありません。何より履修登録期間は約2週間あるので、初回に出てから履修を訂正できます。とりあえず受講してみるというスタンスが大事です。

③システムで履修登録をする
最初に記した「学生ポータル」>「千葉大学 Campus Plan」>「Web履修登録」からできます。ミスのないように!!履修登録の最後には、エラーチェックが入ります。赤字で「エラーはありません」と出れば、履修登録は完成です。お疲れ様でした。

さてさて長ったらしく書きましたが、とにかく大事なのは『履修課程』と『Guidance2024』をよく理解すること、そして履修登録をミスなくすることです。
履修登録について大学が説明している「時間割の作り方について」(https://www.cphe.chiba-u.jp/ge/topics/files/20210319_02.pdf)などもありますので、ご覧ください(2021年度のものですが)

この記事が皆さんの役に立てば幸いです。履修登録頑張って!そして履修も頑張って!!_(:3」∠)_
春からの大学生活、楽しんでください!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?