【自己紹介】#1_奥山 登啓(おくやま たかひら)
はじめまして!千葉大NESO代表の奥山です。研究にアウトリーチ活動、さらには趣味のサッカーにと興味が散らかっており、毎日嬉しい悲鳴をあげながら充実した大学生活を送っています笑!
今回は自己紹介シリーズのトップバッターということで、自分がこの組織を立ち上げるに至った経緯や、この組織に込める想いなどについてお話していきたいと思います。
自己紹介
プロフィール
・奥山 登啓(おくやま たかひら)
・2000年5月19日 生まれ
・山形県山形市 出身
・千葉大学理学部生物学科 卒業
・千葉大学大学院生物学コース 所属
〇 高校教員免許(理科)取得、塾講師歴5年
現在、千葉大学大学院の修士1年生で、およそ1万匹のハエを飼育しながら、動物の行動や多様性の効果について研究を行っています。学部生の頃はフットサル部と美術サークルに所属していました。卒業後は社会人チームに所属し、趣味としてサッカーを続けています。今年の1月、試合中に左の鎖骨を骨折し、全治3ヶ月の診断…。絶賛厄年満喫中です笑!!
生い立ち
私が生まれ育った地元は、辺り一面が豊かな自然に囲まれた田舎でした。幼い頃から山遊びや川遊びが大好きで、身近な生き物への興味・関心が尽きなかった私は、疑問を投げかけてはよく親を困らせていたそうです。
そんな私が、生き物の魅力に引き込まれるようになったきっかけは、父親が実施していた自然体験塾にありました。高校で理科の教員を勤めていた父は、仕事の傍ら、子どもたちに原体験の機会を提供しようと非営利団体「白鷹ふる里体験塾」を立ち上げ、精力的に活動していました。当時、多くの小学生たちがDSソフトを片手に、画面の中のポケモンと格闘していた中、私は泥んこになりながら山の中でカブトムシと格闘していました笑。帰る度に、母親にこっぴどく叱られていたのは言うまでもありません。
中学時代
漠然とした生き物への興味が、生物学という学問の興味へと発展したのは中学生の頃でした。夏休みの自由研究課題で、私は家の庭にできたアリの巣に興味を持ち、観察してみることにしました。餌を巣まで運ぶアリや、巣の中からゴミを外に運び出すアリなど、いくつかの役割があることに気が付いた私は、これをどうにかして調べられないかと頭を悩ませました。そして、アリ1匹1匹にアクリル絵の具で目印をつければいいことに気が付きましたっ!我ながらぶっ飛んだアイディアです…笑。
餌を運んでいるアリには白い絵の具、ゴミを運び出しているアリには赤い絵の具と目印をつけてみると、なんと次の日もその次の日も、同じ仕事に従事していることを発見しました!その時の感動は今でもハッキリと覚えています。一見、無秩序に思えるアリの行動にもちゃんと役割分担があって、言葉を発することない生き物が相手でも、実験を工夫することであたかも彼らと会話をしたかのようにその意図を汲み取ることができると思ったのです。
高校時代
高校に進学した私は、勉強と部活動の両立に苦戦していました。小学生の頃から続けていた大好きなサッカーに全力を注いでいたため、正直勉強は疎かになっていたと思います。高校3年の春、引退試合と位置づけていた最後の大会でなんと脛の骨を骨折します…。全治6ヶ月の診断を受け、そのまま部活動は引退。自身の運命を呪い、受験勉強にも全く切り替えられずにいました。そんな中、父親が持ってきてくれた大学のパンフレットの中で、千葉大学生物学科の存在を知ります。他の大学では類をみないほどに生物の配点が高いのが特徴で、これなら自分でも勝負できる!と気持ちを切り替えて勉強しました。努力の甲斐あってなんとか合格を勝ち取り、今この大学で生物学を学ぶに至っています。自分の興味を信じて磨いてきた武器が、最後の最後に救いの手を差し伸べてくれたかたちとなりました。受験を控える高校生の皆さん、得意科目は大切に育ててあげて下さい。
当時の勉強の様子などについては下の動画に詳細がまとまっています!少しでも参考になって頂けたら幸いです。
大学生活
研究の面白さ
大学に進学した私は、動物の群れ行動に興味を持つようになり、研究を行ってきました。既存の先行研究を元に、どこまでが分かっていてどこからが分かっていないのかをリサーチし、自身の研究テーマを設定します。高校までの勉強との大きな違いは、その答えを誰も知らないということです。答えのない問題を相手に、今ある知識と技術を駆使して、ひたすら頭を悩ませます。もちろん楽な仕事ではありません。全てを投げ出してやりたくなることもよくありました。それでも、中学生の頃の自由研究で味わったあの「感動」を追い求めて、今日も研究室へ通います。驚くべきことに、23歳になった今、人生で一番勉強を楽しめています!
千葉大NESOとの関わり
千葉大NESOを組織しようと思ったきっかけは、2023年の春に母校で教育実習を経験したときでした。高校教員の免許を取得するために生物の授業を担当してきた私は、当時は当たり前だと思っていたその学習スタイルに疑問を抱きました。教員はいかに教科書を終わらせるかに精一杯で、生徒は目の前の教科書を暗記することに必死になっていたのです。目で見て手で触れるといったアウトプットの機会は、教科書暗記型の学習スタイルに取って代わられていました。こうした状況の中で、身近に感じられたはずの生物学は、生活からかけ離れた小難しい学問へと変わってしまいます。
学校教育に代わって、生物学の本来の魅力を伝えたい。そして、子どもたちに原体験となるような機会を与えたいという思いから、千葉大NESOを組織するに至りました!
千葉大NESOのこれから
まずはイベントを複数回実施して参加者の声を聞き、プログラムをより良いものに改良していくことが当面の目標です!その過程で、我々の活動に興味を持って下さった方たちを仲間にしていき、組織をさらに大きなものにしてたいと思います。千葉県内に限らず、高校や他大学とも連携してより広い地域にアプローチしていきたいです。◯◯大NESOが全国の大学に広まることを夢見ています笑!
拙い文章でしたが最後まで読んで頂きありがとうございます。これからも千葉大NESOを、どうぞよろしくお願いします。
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