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新卒1年目で学んだこと【2020年版】

今年4月にサイバーエージェントに新卒として入社してから、早くも9ヶ月が経ちました。
コロナウイルスにより前代未聞のフルリモート研修から始まり、激動だった新卒一年目を手短に振り返りたいと思います。
総括すると、分からないなりに頭と足をがむしゃらに動かし続けた一年。
よく出来た部分は自分を労い、反省点は来年へと軌道修正していければと思います。

1. 新卒1年目の環境

サイバーエージェント入社後、私はスマホゲームアプリを開発しているグループ子会社のアプリボットに出向し、会社でも注力している新規開発中タイトルの海外マーケティング・プロモーションプランナーを担当することになりました。

配属当時は海外チームも出来たばかりでメンバーはたったの3人、当然マーケ担当は私一人だったので、市場調査から戦略設計、実行まで他の誰でもなく「自分が」責任をもって全うすることが求められる環境でした。

幼少期の経験が自我を形成するのと同様に、新卒一年目というのは社会人人格を形成する上で、相当大事な時期だと個人的には捉えています。そんな大切な時期に、立ち上げから間もないチームにジョインし、自分自身で責任感を持てたことはとても有り難いことだったと思います。

2. 新卒1年目で学んだこと

2-1.目的を明確にしたアクションは、ムダを減らす

配属直後は、何もかも決まっていない更地の状態だったので、まずは市場調査から始めました。海外ではゲーム市場はどの程度の規模で、どんなゲームが今人気で、競合他社はどんなプロモーション施策を実施しているのかetc.展開予定地域分だけ調べました。調査というのは、時に沼にハマりやすいという事実に私は後から気付きましたが、当時これだけで何営費やしていたのか覚えていません...。

この根気のいる作業のおかげで、今や海外展開に成功したタイトルがどんな施策をしていたのかすぐ回答できるほど市場知識は叩き込まれたと思います。が、考えるより前に調査を始めていたのでムダな情報も多く、他社のキャンペーンのスキームを調べたいのに細かいインセンティブの内容まで調べていたりなど、配属直後の自分のレポートを見ると「こんなに調べて何をしたかったんだ...?」と感じる場面が多々ありました。
今ではそのムダだった時間への惜しみをバネに、調べる前に「今はどんな課題があって、その上で何を知りたいのか」を明確にした上で必要な情報のみを調べる癖が定着しました。おかげで調査のスピードも格段に上がり、情報量もコンパクトになったので、必要な時にすぐ出せる状態がつくれていると思います。

2-2.アイデアは必ずファクトもセット

市場調査をしたのちは、目標インストール数など大枠のKPIや、定性目標を提げた中長期の戦略を設計し、具体的な施策の企画まで行いました。新卒の時期からここまで上流の意思決定に自分が携われることにやる気が出る反面、自分たちのやりたいことをいかに実現できるよう話を運べるか、という点にかなり苦戦しました。たった一つの施策を実行する上でも、規模が大きいプロジェクトのため複数の関係者を通す必要があり、またゲーム開発はデザイナーやエンジニアなど異職種の方と一緒に取り組むケースが大半のため、誰にでも納得できるよう自分の提案を伝えることが求められました。

度重なるフィードバックの中、決まって各所から問われていたのは他社で成功した事例、いわばファクトでした。動く予算が大きければより数字に基づいた冷静な事業判断が重要になり、関係者が多ければ全員が納得できるようファクトで語れる必要があります。自分自身の考えやユニークなアイデアをもつことはもちろん大事ですが、その土台には必ずファクトがあった上で実現まで漕ぎ着ける、というのを身を以て感じました。

2-3.早めの相談は味方を増やす

プロモーションという職種は自社だけでなくパブリッシャーや制作会社など複数の外部関係者とコミュニケーションをとる場面が多いのですが、配属直後は特に各所の連携に反省点が残る経験が多々ありました。原因を立ち返ると、スピードを重視して自分達だけで進行しすぎてしまい、各所への共有が追いつかなかったことが多いのですが、いくつかの失敗を経てこの意識が根底から変わりました。
当時は「途中(ラフ)段階で相談する=怠惰と思われ信頼値が下がる」というナゾの意識があり、自分たちで完璧な状態に仕上げてから先方に共有、と肩を張っていましたが、これは大きな間違いでした。人間相談されれば不思議と応援したくなる生き物ですし、余程の上下関係がない限り、相談を持ちかけて信頼関係が損ねる場合は少なく、むしろ各所のノウハウや意見を踏まえた意思決定ができるので事業としてはプラスに繋がることに気づきました。相談ベースで周囲に状況を共有しながら進行することは、大きなプロジェクトでは特に周囲に味方に増やすという観点でも大きなメリットがあると、この一年でつくづく実感しました。サイバーエージェント社内ではよく聞く「先輩への2割当て(作業が途中段階で先輩に見せること)」は外部とのコミュニケーションにも通ずる部分があると思います。

3. まとめ

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4. 来年に向けて

来年度のプロジェクトの状況としては、今年潜っていた長いトンネルを抜けて、ようやく世の中にチャレンジを仕掛けられる「勝負の年」になるかと思います。

今年お世話になった先輩方には、私自身の強みは「突破力」と仰っていただいたことが嬉しく、とても印象に残っています。
チャレンジを仕掛ける来年度は、そんな自分の強みをグッと生かしきることが1つのポイントになるかと思うので、今年学んだ教訓を生かして臆せず突き進んでいければと思っています。

個人の目標としては、
①社内で最も海外マーケティング・プロモーションに詳しい人材になること
②関係者各所に応援したいと思われるリーダーになること
この2つを目標に精進していきます!

長文になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。来年度もよろしくお願い致します!