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たいせつなもの


好きな音楽 映画 本 

人生を豊かにするかけがえのないものたち


受け手としての自分の器の状態によって

その響き方は カタチを変えるけれど

10代から40代を迎える現在まで

わたしはいくつかの大切なものに出会いに

背中を押され 支えられてきた


一時的に熱を上げすぎると静かに冷めてゆき あんなに響いたものが響かなくなる ということが多々ある中で

AllyMcbeal  

恋のチカラ 

B'z  

Muse  

Fun.  

NateRuessさん 

伊坂幸太郎さん

これらの作品 音楽 小説は出会った当時から今も大好きで 触れるたびに心が弾む

きっとそれはこの人生が終わるまで変わらないだろう 

そうあってほしい と願う


年を重ねるごとに日々の生活に追われ「インプット」が減ってくる毎日

わたしの「大好き」に新たな風が吹くことはもう久しくなくなっていた

先に述べた心弾むものたちを押し入れから引っ張り出してみることも もうほとんどなかった

新しい風も心を弾ませることも もう無意識に諦めかけていた2020年暑い夏の終わり

わたしはFIELD OF VIEWそして浅岡雄也さんの音楽に出会う

40歳でまた大切なものが 「大好き」が増えた突然の出来事

この気持ちがまた同じ毎日に埋もれてしまわないように

言葉に残したい


2020年8月 

わたしはその日その日にただ必死だった そして孤独だった

宿題や習い事の練習を終わらせて娘に早く寝てもらうこと、それだけのことができなくていつも頭の上にモヤがかかったような気持ちだったかもしれない

ある日の終わりかけに、娘に運動会の応援歌を聴かせてほしいと頼まれる

ZARDさんの「負けないで」

そこからの関連動画でふと目に入ってきたFIELD OF VIEW「突然」

懐かしいな、ただそう思った

あの透き通るような声をおぼろげに思い描きながら、何気ない気持ちで再生ボタンを押す

ボーカル浅岡雄也さんの声を何十年ぶりに耳にした瞬間

わたしの心は15歳に引き戻された

大げさでも何でもなく、一瞬で本当に世界が再び色づいた


夏の日差しの下、緑に輝く稲を撫でながら駆け抜ける風のように、時系列がぐちゃぐちゃになったFIELD OF VIEWに関する記憶が頭に心に流れこむ

そういえばこのボーカルのお方、Twitterが毒舌だと前にネットで見かけたことがあるな、と思い出した

そう思いTwitterをのぞいてみると

そこにあったのは毒舌でも何でもなく、25周年でベストアルバムを出せるのは支え続けてくれたあなたのおかげです、というようなファンのみなさまへの感謝が、かわいらしい顔文字とともに綴られていた

先入観からのギャップだろうか、それらのツイートに心がやさしく温まり、感動してしまった

記憶の糸がつながりさらに思い出す

カラオケで持ち歌が歌われるまで帰れません、という企画でこのお方が途中寝ていた番組をわたしは見たことがある

ついにご自身の持ち歌が歌われた瞬間 ものすごくうれしそうな笑顔で部屋に突入し、驚く男性とともに「DAN DAN 心魅かれてく」を歌っていたボーカリストはこのお方だ

という断片的な記憶


CDは持っていない

けれど15歳という多感な時期に、カセットテープから、テレビから、街の有線から、体全身でFIELD OF VIEWの楽曲を浴びていたのだと思う

1stアルバム「FIELD OF VIEW Ⅰ」のローマ数字「Ⅰ」を緊張しながらカセットテープのインデックスに書いた場面が思い浮かぶ


この一連の流れわずか30分ほどの間に、わたしはもう浅岡雄也さんのことが気になって気になって仕方がなくなってしまっていた

ちょうど数か月前に発売されていたFIELD OF VIEWのベストアルバムを購入

FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

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浅岡雄也さんの公式サイトより https://shop.uyax.jp/?pid=158368851


浅岡さんのサインが入ったレターパックを震える手で開け、ドキドキしながら耳にしたそのアルバムには90年代に10代を過ごしたわたしにとって宝物のような歌が、浅岡さんによってさらに魔法のような構成で仕上げられ、1曲1曲が煌めくガラス玉のように収録されている

すべて未発表テイクorリマスタリング+新曲まで!

DISK1、DISK2を聴き終え、CDの回転が止まる音

CDを聴いてこんな充実感に浸ったのは久しぶりだった


そこから浅岡雄也さんのソロ活動に興味を持ち、過去の動画やツイキャス、ライブ配信を視聴、そして3月ついに実際に足を運ぶことが叶ったバースデーライブ、今に至る

どの浅岡さんも毎回、本当に力強く真っ直ぐに音楽を届けてくださる

Covid-19に翻弄される世界でもそれは変わらず、いつでもパワフルで前向きで

どうやったらあんなに前を向いて立っていられるんだろう

浅岡さんが後ろを振り返ることなんてあるのだろうか、とたまに思う

どんなときも聴き手に素晴らしい音楽と笑顔、やさしい思いやり、そして元気を与えてくださる浅岡雄也さんの音楽と2020年に再び出会えたことは、先に述べた大切なものたちに加え、人生後半戦をともに生きる新たな音楽を見つけられた大きな幸運だと思わずにいられない

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