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約1年住んだケロウナ(外) CBAES

3日ほど前にケロウナを発った。1年弱で感じたケロウナという街を、主観のみで評価してみる。これからケロウナに行こうと考えている物好きの参考になればいい。ちなみにだから何って言う話ではないが、パワプロの新作が発売されたばかりである。

ケロウナ(外)
食事 C
気候 B
人々 A
交通 E
自然 S

青特 洒落た街 国旗○
赤特 日本食F 物価F 営業時間G
赤青特 雪


これは2021の佐々木朗希

食事C

「カナダ料理」はほぼ存在しないので、なにか独特なものが食べられるかというとそうではない。アメリカンなステーキやハンバーグから中華まで、大体の料理のレストランはあり、バラエティには富んでいる。一方で、田舎故にどこにでもあるはずのチェーン店がなかったり、異国料理のクオリティがたまに限りなく低かったりと不便な点も結構ある。全体としてはまあ満足。

珍しくケロウナでも食べられる明太子うどん


気候B

晩夏から秋にかけて、そして春の気候は抜群。最高気温15度ほどで晴れの日も多く、薄手の長袖一枚で過ごせる。なにより全人類の敵「湿気」がほとんどないのが素晴らしい。ただ、冬は地獄。冷凍庫より低い温度に容赦なく吹き付ける北風、紛れもなく殺しに来てる。虫や動物も一切見なくなる冬。活動してるのは人間だけだろう。また、僕はいなかったが、最近の夏は熱波で酷いらしい。もしこれを経験していたらCもしくはDだったかもしれない。

『こんな真っ白な世界の中にいたら自分だけちょっと汚れているみたい』

人々A

「ケロウナのいいところは?」と聞かれて自信を持って答えられる(ほぼ唯一の)答えはここ。田舎の特徴なのかケロウナの特徴なのかは知らないが、俗に言う「人の温かさ」はピカイチ。店員さんは個人的な雑談を仕掛けてくれるし、カフェでおじさんに話しかけられることもある。「他人に話しかける」ことへのハードルはきっと地中に埋まっている。入国前は少々怯えていたが、アジア人差別など約1年通して微塵もなかった。

交通E

ケロウナの不便さの8割はバスが担っている。まあ時間通りに来ない。ただでさえ本数が少ないので、絶対に遅れを調べてから家を出ないとバス停で20-30分待つことになる。冬は凍る。誇張とかではなく、本当に凍る。遅れるだけならまだいいのだが、早めに出発しやがることもある。時刻表などあってないものだ。

自然S

想像と寸分違わない「カナダ」の風景があった。深い森、歩き回るリスに鴨、メープルの紅葉、地に咲き乱れる黄色い花。ナショジオのフリー素材かのような息を呑むような自然を体験できる。スキーだのハイキングだのロッククライミングだの、基本的にこの街の娯楽は自然関係。

Okanagan Sunflower(異名)

青特(よい特殊能力)
洒落た街

これは完全に主観だが、ダウンタウンの統一感ある西洋風の街並みは日本では舞浜でしか見られないのではないか。「洋画みたい」「ディズニーみたい」そんな薄い感想しか出てこないが、こじんまりとしつつも綺麗な街並みは本当に好きだった。

ほぼディズニー

国旗○

これも主観。街中の至るところにメープルの国旗が溶け込んでいるが、デザインとして成り立っている(気がする)。TimHortonsなるカナダのチェーンはカップにメープルを刻印する大胆さ。ユニオンジャックと並んで格好いい国旗2大巨頭だと勝手に言っている。3位はスウェーデンかなあ。

見えるかな。隠れメープル。


赤特(悪い特殊能力)
日本食F

死活問題。日本食を謳うレストランは山ほどあるのだが、基本的に美味しくない。謎の辛めのソースを練り混んだカリフォルニアロール、エビフライにしか見えない天ぷら、ブロッコリーをふんだんに入れたうどん。引き算の和食の精神など微塵もない。唯一見つけたWasabiというラーメン屋を除いて、日本の味を手にするのは諦めたほうがいい。

Wasabiの鶏白湯

物価F

日本がデフレすぎるといえばそれまでだが、カナダの、特に外食の物価が非常に高い。メニューに記載された値段も基本的に2,000円を超えてくるのだが、これに5%の国税、7%の収税、そして15%のチップが加わり合計約30%余分に取られる。間違っても日本にチップなど導入しないでほしい。

営業時間G

多くのカフェは日没とともに閉まる。レストランは21時頃にはラストオーダーが終わる。22時のダウンタウンは非常に閑散としている。眠らない街ニューヨークなど眼中にもない、「さっさと眠る街」ケロウナである。

赤青特(よくもわるくも)

この冬で一生分の雪を見た。窓を開けて雪が積もっていて、テンションが上がらなかったのは人生初だろう。最初の方はLet It Goなどを聞きながら一面の銀世界を全力で楽しんでたが、1ヶ月を過ぎたあたりから完全に飽きた。雪の積もった広場で雪だるまを作る子供などいやしない。雪が日常となっていたため、解けたころには少し寂しかった。

ケロウナ、なんだかんだ留学にはオススメかもしれません。手っ取り早く非日常を感じられるし、街中で英語以外が聞こえてくることはほとんどない。ダウンの購入は必須ですが。

ちなみに日本は
食事 S
気候 E
人々 D
交通 A
自然 C

青特 ウォシュレット 
赤特 湿気 最低賃金F 
赤青特 デフレ


かなあ。

あーパワプロやりたい。

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