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保育士として音楽活動をしてみて思ったこと(発達支援)

私は現役で保育士をしながら子どもたちに音楽指導もしています。
活かせればと思い、音楽療法の資格も取りました。

そして毎日園児と過ごすなかで健常児やパステルちゃんたちの発達の差を感じ、思ったのです。

音楽療法の資格を持つ私はこの子たち(パステルちゃんたち)に微々たるものでも何かしてあげられる。
しかし、保育士として働いている以上音楽療法の資格を持っていても音楽療法を施すことは出来ない。
と、、、

保育士からみればパステルだろう子どもも、
ほとんどの保護者は「我が子は健常児」
と思って保育園に連れてきます。
むしろ、疑うことすらしなくて健常児かパステルかなんて考えてすらいない保護者も多いでしょう。

音楽だけでなく、どの療法を施すにしても対象者が子どもであれば保護者の同意が必要で、保護者と共にその子どもにあったプランを考えてから実行する。

だから、保育園では保育士がどれだけ療育の必要性を感じていても、保育士にはパステル内容を特定する権限はない為、保護者から依頼してこない限り行動には移せないのです(・_・;

もし保育士側から提案したり実行するなどの行動に移せば、、、

「うちの子は健常児ではないと言いたいのですか!?」

と、それこそ保護者と保育園との間に溝ができ、子どもの為にならない結果になることは目に見えています((((;゚Д゚)))))))

ならば、“音楽療法”という手段は取れなくても“リトミック”なら。。。
とも考え活動してみました。

が、保育園の活動とはクラス、もしくはグループでの集団活動。

実際に年間通してリトミック活動を行い、積極性や協調性は少しずつ養われていく姿も見られましたが、健常児の子どもとパステルちゃんが同じ内容で出来ることも少なく、、、
何もしないよりはマシでしたが、やったところで限界もありました。

そもそも、音楽療法とリトミックでは似ている部分もあるけれども別物であるから
音楽療法本来の目的にも、
集団で行えば対象者の達成を目指す目的にも合わないですよね(^_^;)


結果、

保育園で出来ることには限りがあり、
最終的には保護者の意識の持ち様が大切になってきます。
子どもの為に保育士が日頃から保護者とのコミュニケーションや信頼を深め、
その子にとっての最良を考えること、

そして、
療育施設に通うこともありですし、
保護者からのご相談があった時や関心や同意が得られた時には、その子の為にさらに踏み込んだ活動を提案し、行うことが出来る。

そのような場面に出会ったとき、
我々音楽や保育を専門にしている者、目指している者はより良い提案・工夫が出来るよう、
常に勉強し、スキルを上げ続けて行きたいと思うのです。

#保育
#音楽
#リトミック
#音楽療法


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