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ようこそ、チェンマイへ!(2023)

例年、ロイクラトーンの時期は日本人を含め多くの観光客がチェンマイを訪れます。昨年(2022年)はコロナ禍からようやく脱したぐらいの時だったので、まだそんなに来る人は多くなかったです。
今年、中国からの観光客は予想より少ないらしいですが、それでも去年より多くの方がチェンマイに訪れている、と肌で感じます。

そしてノマドの聖地としての位置を確立したチェンマイは、20代から30代の若者のノマドや世界一周をしている日本人の若者が多く訪れています。11/24(金)、X(旧Twitter)でオフ会の呼びかけがあり、タイ在住歴がもうすぐ20年を迎えようとする自分も、いいかな?と思って参加しました。

それは、2023年5月に行われたノマド合宿に、現地在住なんちゃってノマドおじさんとして参加し、現地をよく知る人としてある程度受け入れていただいた経験があったからです。中にはお仕事のつながりもできた人たちがいました。大いに刺激になる出逢いがたくさんありました。

今回はムーガタという、すき焼きと焼き肉がフュージョンしたみたいなタイ料理を20人ぐらい集まって食べました。
全員とお話しすることはできなかったのですが、みなさん若い人たちは私がネットの脆弱な時代に海外に出てきた時と同じように冒険心に富み、そして現代ならではのネット・PCスキルを身につけ、とてもスマートに人生を楽しんでいるように見えました。
そして嬉しかったのは、みんな口を揃えて「チェンマイが大好き」だと言ってくれたこと。

私は実はチェンマイが好きだから来たわけではなく、運命に翻弄されるまま行き着いた、と言った方が正しい人生です。まるでコムローイのように、風に吹かれてここにやってきました。
そして、運が良いことに、長くいさせていただいています。

チェンマイは、多くの人を癒してくれます。
チェンマイには誰もが自分自身であっていい、包み込んでくれる雰囲気があります。霊感はない私でも、なんとなく霊的なオーラを感じるほどです。

コムローイ上げで感動した方も多いでしょう。ロイクラトーン(灯籠流し)で川が多くの灯火で照らされている様も綺麗だったでしょう。お寺によっては慎ましいながらも美しくライトアップされているところもあり、そうしたところも趣きがあります。

ただ、もともとは静かなお祭りだったのが、今は大きな観光産業に発展した弊害もあります。ルールを守らないで上げられたコムローイが火事を起こしてしまったり、クラトーンが河川を汚してしまったりという環境問題も出ていることもご存知かもしれません。

観光産業と環境問題の両立というテーマがこの街にはあります。

今年2023年初頭、2月から5月ごろまで長く続いた煙害は、間違いなく過去最悪でした。これは観光とは関係なく、農業の近代化がまだまだ進んでいないことから、大財閥が飼料作物としてのとうもろこし類を大量に栽培させてしかもそれを安く買い叩くということをしているため、結果的に農家は野焼きをせざるを得ないという裏側があります。

また、貴重なキノコ類が高く売れるということから、それを見つけるには焼畑をする方が早いという側面もあるようです。(詳しく知らないので正確な情報かどうかは割り引いてください)

野焼きはチェンマイ市街地ではなく、もっと山手。ミャンマーとの国境地帯が主な発生源と思われます。昔からあの辺りはゴールデントライアングルと言われ、ちょっと怪しげな作物も多く育てられていました。歴史的には中央の政治の力がなかなか届かないところでもあります。

私には夢があります。それは、こうした野焼きをやめさせて、環境問題を解決したいというものです。ただ、外国人には内政干渉はできませんし、政治運動などやる気も全くありません。
チェンマイは観光シーズンだけではなく、年中居心地の良い土地であるはずです。ネット環境も素晴らしく、ノマドワーカーさんが世界中からやってきます。その貴重な外貨獲得の機会が、煙害によって損なわれることが、国益を損なうことだとこの国の人々・政治家たちが本気で問題視するほどになれば、風向きが変わるはずです。

今回、チェンマイに来られた方々にお願いがあります。
チェンマイが素晴らしい所だということを、多くの方に伝えてください。
写真や文章だけでは表せない空気感、自分が自分らしくいられる魂の開放感、誰とも比べなくても自分が愛されている存在だと実感できること・・・チェンマイの魅力はそんなところではないでしょうか。

そして、きっとまた戻ってきてください。
そのとき、あなたは心からこう思うでしょう。

「ただいま、チェンマイ」

みなさんの心のふるさと・チェンマイを、愛しつづけ、守っていきましょう。
私はここにいます。私なりに、無理なくできることを続けてまいります。
心から、ここの暮らしを楽しんで生き続けます。

また、会いましょう。そのとき、心からこう言いたいです。
「おかえりなさい、チェンマイへ」

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