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[Leap Second] 『なんでADとして「独立+会社員」掛け持ちしているんですか?』 ーアートディレクターいるかさん

仕事仲間や友人・つながりのある方と、対談しながらインタビューしていくボイスコンテンツ。今回は、株式会社GIFT-GIFTの代表であり、RaNa extractiveにも所属している、アートディレクターのいるかさん(通称)に『なんでADとして「独立+会社員」掛け持ちしているんですか?』についてうかがいました。(文字起こし&抜粋編集)

フリーランスのグラフィックデザイナーが、Web系のデザイン会社と仕事するきっかけ

いるかさんはアートディレクターとして、株式会社GIFT-GIFTの経営もしつつ、今ラナエクストラクティブではハーフフリー(週3日社員)でアートディレクターとして所属していて。デザインの業界でいうとADになって、独立するぞっていうのが一個王道な目標じゃないですか。一人でもやっていけるのに、なんで会社にも所属しているのかっていう、そこのところ伺いたいなというのが今日のトークテーマです。

そもそも私も知らないところもあるので一回遡って、いるかさんがラナエクストラクティブないしラナデザインと仕事するきっかけっていつだったんですか?

きっかけはもうかなり昔で、フリーランスになったばっかりの頃なので、12~3年前ですね。南部さん(ラナデザインのAD)とサトウツヨシさんとリクルートの仕事をしたのが最初だと思います。
前にラナデザインにいた富岡さん、高橋さん(既に退職)とそもそも友達として知り合いで、その繋がりで多分南部さんたちとラナデザインの人たちと知り合ったのがきっかけで仕事を始めたような気がします。
多分…

最初の新卒というか若手ではグラフィックの事務所にずっといて、フリーになった時もグラフィックデザイナーとしてで、その南部さんとやった仕事もグラフィックの仕事でした。

って話してて思い出したんですけど、多分僕とラナデザインでリクルートの共通の担当の知り合いがいて、その一緒にやった案件はWebもあって雑稿もあるみたいな案件だったので、それぞれアサインされたという経緯でした。

じゃあはじめはラナからの発注というよりはグラフィックはいるかさん、Webはラナ、という形で同じチームで仕事する機会があったのですね。

ハーフフリーで会社に誘われた時どう思いましたか?

ラナデザインもラナエクストラクティブも案件によって、グラフィックの仕事の時やキービジュアルが大事な時に、外注のパートナースタッフとしてお仕事をお願いする機会がそのあと増えていったと思うんですけど、Rexに来ない?って誘われたのはいつですか?

多分2018年の4月とか5月とか多分そのくらいに声をかけられたような気がしますね。デザイナーチームのチーフの秋山さんからまずご連絡があり、一緒に働きませんか、と。ちょうど僕が法人化したタイミングがそのくらいで、2つ会社に所属するってことが可能なのかなってまずは思ったんですけど、なんか楽しいかもと思って、とりあえず一回話しをきいてみたって感じですね。

その「なんか楽しいかも」の具体的には、二個(会社に)入るっていうことなのか、それとも違う仕事できそうって思ったのか。

入る前はこの会社としてのRex(ラナエクストラクティブ)っていうものを中からあんまり知らなかったので、そもそもRexに対して社風というか雰囲気というか、良い印象がありました。接した人たちの人柄っていう感じですかね。あと、なんかそういう掛け持ちしている肩書きちょっとかっこいいかもって。本当に最初はそのくらいの感じなんですよ。でよくよく話を渡辺さん(執行役員)とか秋山さんに聞いていくと、ハーフフリーという働き方を会社として試していこうと思っているみたいな話も聞きました。
やったことないことだったので、とりあえずやってみようっていう感じですね。最初入る前はもしダメだったらすぐお断りすれば良いかなとくらいのいう軽い気持ちで入ったところもあります。

両立は大変そうですが、バランスはどうしていますか?

そうですね、まず両立できているかどうかっていうのは、自分ではどうでしょうね。自分でやってる会社(GIFT-GIFT)の方は社員もいるんですけど、ジュンペイくんからするともうちょっと相手してよという感じを、飲むとそういうこと言われるので。

ちなみに、一人時代と今社員という仲間(同じ側)がいる状況を比較してみて、一人時代は寂しかったですかっていう質問が来ています。

フリーランスでやっているときはそんなに寂しいなぁとは思わなかったんですけど、いざこう会社を立ち上げたりRexに入ってみたりすると、寂しかったなって。フリーが寂しかったというよりは人がいた方が楽しいなっていうのはあります。
隣に構築(エンジニア)の人がいたら、質問もできたり。近くに違う職種の人がいるということは、前に僕が会社員時代も周りがデザイナーだけだったので、ちょっと規模が大きくなったところも楽しい要因の1つな気がします。

じゃあジュンペイくんが寂しいかもしれない説はあるかもですね。

それはありますね、酔っ払うと直接いわれるので。そもそも会う時間が少ないから。
逆にジュンペイくんがいなかったら掛け持ちは難しかったなとも思います。今の仕事量、GIFT-GIFTの仕事量だとするとで全部自分で手を動かして、と考えると多分無理だったかもな、と思いますね。どう考えても時間は24時間なので、そういう意味できっと実務的には多少分散できないと、という両立の条件はあるのかもしれないですね。

所属している会社(Rex)との距離感

Rexとしてはグラフィックも含めてデザインを極めたいるかさんに、アートディレクターとしてプロフェッショナル枠としてきっとオファーを出しているんだと思うんですけど。

そうですね、もしかしたら僕と一緒に案件をやっている周りの人がやりづらいと思っているかもなと思うのは、やっぱり週二日しか会社にいないことで。その間ちょっと時間が開いちゃう感じが進行的に迷惑をかけているのかもとも思いつつ。

今期から部下も持つようになったじゃないですか、会社の方で。そういう、ジュンペイくんはもちろん社員だと思うんですけど、自分のチームの部下を育てるみたいなことももしかして初経験だったりもするんですか?

がっつりはそうですね。前にいた会社も微妙に上下はありつつ基本は並列だったりしたので、初めてかもしれないですね。そこに対しての不安はありますね。
貢献できているのか…(笑)なんか意味を感じてくれているのか…。

一方で私の中で印象的だったのが、年末にやめたデザイナーがいた時に、いるかさん自分も半分フリーのくせに凄いやめないでほしいって寂しがっていて(笑)

そうですね、それは割と個人的にその人のことが好きだったのもあり、と会社の立ち位置とか役割的にすごい僕の中では重要なキーパーソン的な印象があったので。あと社内アワード(半期に一度、リリースした制作物を社内投票で表彰するイベント)もずっとその人が獲っているので。辞める前に勝ちたかったなあっていうのはありますね。

ハーフフリーとはいえ、会社の中でこの人は重要なポジションだな、みたいなそういうことも意識しながら、単なる「常駐しているデザイナーです!」っていうのとは違う気持ちでやってるのかなって今話してて思いました。

それはそうですね。契約的には業務提携的な言葉になるとは思うんですけど、恥ずかしい言葉で言うと仲間と思ってる(笑)

半分会社に所属、半分フリーランスや自分の屋号でやるという今のいるかさんの働き方はデザイナーのキャリアのイメージとしてオススメしますか?しませんか?

これは、オススメします。僕の立ち位置で会社に入ったからというか、ずっとフリーランスでやってきて会社に入ったからそう思ってるのかもしれないんですけど。
会社はみんながいる分、フリーランスは全部自分でやらないといけないのが他の人に役割分担ができて、割とデザインに集中できる環境があるのは、それはすごく会社員の人は恵まれているなあと改めて思ったのと、他の職種の人がどういう動き方をしているかも間近で見れるので、それが意外と一人でやっていると見えないところですね。やっぱり見えないと、どうしても勝手に想像して不満が溜まっちゃう部分があったりするんですけど。

例えばディレクターがなんでスケジュールこういう風に仕切ってくれないんだろうみたいな?

そうですね。なんでこの作業にこんなに時間がかかるんだろうみたいなことも、見えてくるのはとても良かったなと思います。
所属しながらやっている仕事での経験が自社の方でも良いように生かせる相乗効果もありますね。

じゃあ別々というよりは、どちらの立場も踏まえて、いるかさんなりにいろいろスキルアップしたり考え方変わったりとかあるのでしょうか。

ありますあります。もう恥ずかしい話Rexに来る前はAwwwardsとか見たことなかったですし、ああいうものがあるっていうことすら知らなかった。
新しい刺激もありつつ、あと個人では受けられない仕事が、Rexでは会社として受けられる仕事の規模が大きいので、そういうやりがいは絶対ありますね。

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