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朝陽

今朝は久しぶりに、
日の出前にロードバイクに乗れた。

昨日は、大切な人を想う一日だった。

少し、感情疲れ、情念疲れ、とでもいうか。
身体をとにかく動かしたかった。


1時間ほど横浜の街を走る。
やけに人も車も少ないな、とおもったら、今日は日曜だった。

たくさんの人が休んでる、今頃そろって懇々と寝てると想うと、なぜだか安心する。

朝陽と、それに照らされた桃色の雲がとても美しかった。


大好きな人が亡くなった。
それでもまた朝が来て、朝陽がのぼって
世界は回る。
日常は続いていく。



昨日は一日中、一人で、喫茶店でその人のことを想った。

その人への想いを、ひとり静かに確かめて、味わうことができる、昨日はとてもいい時間だった。

辛くなる瞬間もたくさんあったけど
そのくらい好きだったんだと
ただ知るばかりだった。

それでいいんだと想う。

「一緒に過ごした楽しい思い出が、
ほんとうに、宝物になるんだね」
 
と、友達が言っていた。

ほんとうだね。
あのとき、会えてよかった。

たくさん笑うあの時間を共有できて
一緒に作り出せて
ほんとうによかった。


今日という一日。
明日という一日。
明後日、明明後日、そのつぎも…

朝が来るたびに、その日、一日を
これからも精一杯、生きるばかりだ。

宝物になるような瞬間を
大切になる思い出を

大好きな人たちとまた
そしてひとりでも

重ねていくばかりだ。

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