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KYOTOGRAPHIE2019全会場行ってみた 〜東山編〜
連休に入ったところで、京都国際写真祭KYOTOGRAPHIEを巡ってきました!
京都市内11カ所のメインプログラムすべて行ってきましたので、リアルタイムで呟いていたツイートを元にまとめておきます。
見出しは、展示番号、作家、展示タイトル、@場所、です。
KYOTOGRAPHIE(以下、KG)とは
世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。国内外の重要作家の貴重な写真作品や写真コレクションを、趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示する本写真祭も、回を重ねるごとに好評を博し第 6 回までに約 56 万人の方にご来場いただき、2019 年に第 7 回目を開催する運びとなりました。
(公式HPより)
KGが楽しいのは、作品のクオリティの高さもさることながら、会場も建築的に面白いということ。
その会場の建築要素が、攻めの姿勢で展示に活かされていることも多いです。
展示に工夫がされているからか、写真やアートに精通していなくても、とっつきやすい展示が多かったように思います。
パスポートを購入
各会場は入場料があったりなかったり。
・無料展示は4カ所(ここだけ巡るのもアリ)
・有料展示は各500〜1,000円 → 合計5,900円。
今回はできれば全部行きたいと思って、4,000円のパスポートを購入しました。
1日で回れそうなら、3,000円の1DAYパスポートも。
パスポートは、スタンプラリーや特典があるのでお得です!
前売りを購入したら3,500円でさらにお得だったのにタイミングを逃し、さらに、パスポート販売所のうち大垣書店四条店へ行ったら売り切れ!
近くの大垣書店京都本店(SUINA室町内)で無事ゲット。
京都本店はKGインフォメーションブースもあって、ここで展示の全体を把握することができました。
展示会場でもパスポートを販売しているそうですが、売り切れの可能性も念頭に置いておくと良いかも。
パスポートを持ったら、家から遠い東山エリアから攻めていきます。
08 Alfred Ehrhardt|自然の形態美─バウハウス100周年記念展 @両足院(建仁寺山内)
KYOTO GRAPHIEの何が良いって、作品はもちろんのこと、こんな素敵な場所が会場になってること!
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
お庭の新緑もさることながら、この展示のために黒い畳がしつらえられてました。すごい…!
お庭との関係性の中で作品を鑑賞できる構成です。ぜひ現地で体験してほしい! pic.twitter.com/V7vUqedGSp
庭の色彩とモノクロ写真のコントラストが際立っていましたね。
黒い畳、正解だわ。
作品は、自然の形態の不思議を感じさせられて、思わず見入ってしまいました。
じっくり見つめるとそこには時間の積み重なった痕跡が見えてきて、不思議の正体は時間なのかもしれない、などと思いました。
10 Kenryou Gu 顧 剣亨|15972 sampling @Sfera
#KYOTOGRAPHIE 今日はコレが個人的に一番グッときた。
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
カメラを肩につけて連写しながら京都の街を歩きまくった1万枚超の写真たち。都市のイメージへの抵抗。
薄々感じてたけれど…京都といえど、街並みは他の街と変わり映えしなくなっていて、イメージへの依存が強いのだな、と。街の個性とは。 pic.twitter.com/ZuJlIeeqJa
個人的には、学生時代から景観をキーワードにしてきたということもあり、印象が強かった作品。
そう思いたくないと避けていた現実を目の当たりにした感じ。
ただ、見る人によって印象は違うと思います。
(私は景観・まちづくり関係において意識高い系なので…w 系ね)
異なる視点の人がどう見るのか、も気になるところです。
あと会場の下階にある生活雑貨・家具屋さんが超ステキでした。また行こう。
11 Alberto Korda, René Peña, Alejandro González|彼女、私、そして彼らについて キューバ:3人の写真家の人生と芸術 @y gion
#KYOTOGRAPHIE キューバの3人の写真家さんの展示。キューバの知識なさすぎて途中でググり始めた私です…汗
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
3人それぞれ時代や視点、モチーフが異なり、激動のキューバの裏側を垣間見ることができました。(表側も勉強しようと思った) pic.twitter.com/omcMrmVrll
「キューバ危機」くらいは聞いたことあったけどよく知らず、展示見ながらググる羽目に…(教養のなさよ)
危機の後にも、あまり年を経ず革命が起きたりと、激動の時代があったことを知る。
そんな中で、写真を撮ることで革命を支えたり、その後の時代を写したりと、写真という表現の重みが独特。
だからなのか、強いエネルギーや意志を感じました。
余談ですが、村上龍さんによる作品解説の中で知ったこと↓
キューバには差別がないらしい。他国なら禁止になるような差別用語も平気で使う人がいるという。「差別があるから禁止用語ができる」って、確かに。
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
『差別しちゃいけない』って思った時点で差別対象とみなしてるもんね。
なぜ差別がないかというと「教育したから」日本は全然教育足りてないね。
09 Vik Muniz|Shared Roots @ASPHODEL
#KYOTOGRAPHIE この手の写真、パンフにも載ってるの見て、何か加工してる…?と思いきや、展示を見たら、とんでもなくクレイジーな作品だと判明しました😂
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
フランスはシャンパーニュ地方のぶどう畑から始まる壮大な物語。
1階のバーでシャンパーニュが飲めるという粋な計らいも。(下戸で残念) pic.twitter.com/0qRn8F4h7V
葉っぱの作品も手と枝の作品も、メイキングを見ることができます。
壮大なプロジェクトで、大いなる自然の恵み、やさしさ、美しさを感じることができました。
下戸でなければシャンパンを傾けたいところですが…
バーは、祇園町北側いうリッチもあって、非リアでチンチクリンな私には眩しすぎるお店でした。。。
そういうお店にも似合う人間に生まれたかったなぁ。
KG+にも行ってみた
KGと連携・同時開催のKG+というサテライト的な展示イベントもあります。
KG+は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年よりスタートした公募型アートフェスティバルです。2019年に7回目を迎え、この度プログラムを一新します。
京都から新たな才能を世界に送り出すことを目指し、意欲ある参加者を広く募集して展覧会を開催いたします。 また、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭との連携・同時開催を通して、KG+参加アーティストに、国際的に活躍する写真家やアーティスト、国内外のキュレーターやギャラリストとの出会いの場と情報発信の機会を提供いたします。さらに、参加型のプログラムを実施し、来場者や市民が写真芸術文化に親しむ環境をつくります。
こちらは70以上のプログラムが開催されるとのこと。多い!
それだけの数となると、市内あちこちが会場になっているので、KGを巡りながら、通り道やちょいと遠回りして、いくつか巡ってみました。
普段おなじみの場所が会場になっていたりするのも楽しみです。
+40 Lomography x 高校生|SIMPLE DAYS ~高校生×フィルム写真~ @京都天狼院
KG+も鑑賞しつつ、天狼院書店のカフェで休憩〜
— 大武千明/間取図クリエイター (@chiaki_ohtake) April 28, 2019
フィルムカメラを高校生に渡して撮影された写真で壁が埋め尽くされてます。嗚呼、青春! pic.twitter.com/trjRjmlUOc
高校時代独特の空気感。舞台も、教室や屋上、グラウンドが多い。
アラサーになった今、当時とは全然違う世界を生きているなぁと。
一瞬の青春にしか味わえない時間があったのだと知る。
青春を抜きにしても、いい写真が多いことにも驚きでした。
その感性を私も思い出したいと思ったし、彼らも忘れずに生きていってほしいな。
次回は中京編(その1)
家から遠い東山を見終わって一段落。
残りの中京区会場は7カ所もあるので、その1とその2に分けて記事化します。
二条城会場の攻略法から始めますので、ぜひご覧ください⭐︎
KGは2019年5月12日まで。KG+はプログラムによってもっと長いものも。
作品の核心部分は写真に写らないように紹介してますので、会期中に行ける機会のある方は、ぜひ現地で見て感じてみてください!
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