最長寿番組なのに国民的とは呼ばれてないのはラジオだからなのか?
流れ的に最初に書くか最後に書くかしかできないほどもうズバ抜けて独走態勢に入っているJET STREAM。いや、
ジェッ トストリーム
(この春からはジェッ トストリームくらいになってる)
放送開始は1967年。そう、53年も続いているラジオ界最長寿番組。
パーソナリティー(機長)も現在6代目。
ここ53年はほとんどの平日深夜12時になると『ミスター・ロンリー』が流れているのです。これスゴイ。
『蛍の光』が閉店の音楽として定着したのと同じように『ミスター・ロンリー』は国民の一日の終わりの曲って制定してもいいんじゃないかな。
私はできればリアルタイムで聴き、適度な距離でラジオを楽しむのが健全だと思っているけどJET STREAMに関しては全く当てはまらない。
ほぼ毎日必ずタイムフリーで聴いている。
土曜日も別エリアのタイムフリーを使って週6日JET STREAM。
1、さて寝るかってタイミングでタイムフリーでJET STREAMを流す
2、飛行機の滑走路の音が聞こえ始めたら歯を磨く
3、1曲目中はストレッチをする
4、MCが始まるくらいに電気を消しベッドに就く
これが私の寝るときのルーティーン。
2曲目入ったあたりでもうだいたい眠っているので最後まで聴けることは半年に1日くらいしかない。。
「週6日寝るときに流している」状態。
これのいいところは何時に寝ても12時に寝た気になれるので多少の夜更かしの焦りが減ること。
イージーリスニング的な音楽といい声のナレーション、これはもう寝るのに最適。
毎日聴いているけど正直ほとんど聴いていない。
先日、実家に帰ったら親が城達也時代のJET STREAMのボックスCDを買っていた(血は争えない)
リアルタイムで聴いていた頃のCDを買うなんて相当好きなのだろう。
そこで両親と話したのは
・いい曲かかる
・なんとなくおしゃれな雰囲気
・単語はわかるけど何の話してるかよくわからない
・語りかけてこない
・でもJET STREAMっていいよね
と、全体的に熱量低めな共通認識。
毎回テーマに沿った単語を並べてストーリー性を減らしたテキストになってるあたりがいいのかもね、と。
世界街歩きのように海外のはっきりした描写ではなく、想像している情景を言葉にしたような描写が多いので、旅行に行っている感じではなく飛行機の中にいるくらいの気持ちになれるのかも。
金曜日の《ハワイ・フライデー》だけはBGMの影響が大きいのかハワイにいる気持ちにちょっとなれる。
毎日楽しみにしている人はたくさんいるのかもしれないけどたぶん真面目に聴いている人はほぼいないような、、
「12時!JET STREAM待機!」とか「5月の火曜日のあの回最高だったよね!」なんて話すひとがいるとは思えない。
(と、思っていたけどこの4月から機長が福山雅治になったのでもしかしたらその角度ではいるかもしれない。それでも『福のラジオ』や『地底人ラジオ』とは楽しみ方が違うでしょう。)
いわゆる深夜ラジオは興味を惹きつける力のある人が面白い番組をやってる中、全く頭を使わず耳触りのいい声と音楽で勝負してる。
民放がどこも緊急会見を中継している中、マイペースに路線バスの旅なんかを流すテレ東のごとく安心感がある。
国内大手航空会社の一社提供(今は2社)だからここ50年ずっと深夜1時間の枠を買ってCMをしているとも言えるし、聴取率がどれだけあるのかもわからないけど、ほとんどの人が真面目に聞いていないであろうJET STREAMが一番の長寿番組であることがラジオの素敵なところだなと。
これからもこのまま意味を持たせずに続いていってほしい。
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