見出し画像

忘れていたクオリティ・オブ・ライフ 12フィートの木材を持ってあるく41日目

2020年4月28日(火)

晴れ。気温20℃。体温35.9℃。木材の長辺2315mm

今日は朝から唐揚げが食べたくて仕方がなくなった。お弁当屋の唐揚げが食べたい。サクサクと音を立てて口の中いっぱいに肉汁が広がる鳥もも肉の唐揚げ。

歩きの難しいところは、道中で食べたいものが売っている場所にピンポイントで出会うことだ。通り道を1km外れていると、そこまで歩いていく余裕はないので諦めざるを得ない。
今は唐揚げのことしか考えられない。コンビニやスーパーの唐揚げはサクサクしないし、肉汁も出ない。

奇跡的にお弁当屋らしき構えの店を見つけた。急いで近づくと、「5月6日まで営業を自粛いたします。」という張り紙が入り口にあった。く…。コロナの影響は顕著である。気づいたらファミレスののぼり旗にも「アルコール消毒対策しています。」という文言が書いてある。スーパーの店内アナウンスも「なるべく短時間、お一人でのお買い物のご協力をー。」と流れてくる。

歩いて移動していること、つまりは拠点がない。この道中で難しいのは自炊だ。自炊はほぼ不可能である。食材を買い溜めることもできないので菓子パンやおにぎりなどでご飯を済ませることが多い。弁当はどこかに腰を下ろして食べなくてはいけないので日中に食べることはない。片手で食べれるものを多く扱ってくれるとしたら結局コンビニになってしまう。かといってコンビニだと割高になるので量が多くて安いパンを買うしかない。揚げたての唐揚げは夢のまた夢だ。

ここから先は

1,446字 / 3画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?