ゲームメイキング
プロ野球が開幕して5試合が経過しました
勝敗に一喜一憂したり
特に贔屓にしている選手の成績を見て一喜一憂したり
リリーフ陣にドキドキさせられたりと
とにかく感情が忙しい
待ち望んでいたこの胸の昂りが懐かしく
そして、勝っても負けてもこの感覚がとても幸せに感じている
ゲームを作りだすのは投手だと良く言われます
それはもちろん、投手が投げなきゃ試合は始まらない!
そして、投手が抑えれば勝てる
打たれれば負ける
本当にシンプルな事だと思います
ただ、本当に試合を支配しているのは投手だけじゃない
凄く重要なポジションは捕手のリードにかかっていると言っても過言ではありません
ブルペンで素晴らしい球を放っていたとしても、いざマウンドに立つと急にブルペンのような球を放る事ができなくなる投手は沢山います
今日、有効なボールはどれだろう
今日の球審のゾーンはどこまでがストライクとってもらえるんだろう
球審にとっては可変してしまう審判もいます
そして、対戦打者の調子の見極め
例えば、今日はこの打者はストレートにタイミングがあっているな
それなら、変化球で打ち取らなければならない…などなど
自チームの投手の状態だけではなく、対戦相手の打者に対しても警戒しなければならない
もしも、その日の投手の状態が悪かったとしても
その状態の中でも、上手くリードしてその日の能力以上の力を引き出し打者を打ち取っていく
それは、捕手の技術です
キャッチャーは、ボールを受ける為に中腰で座り続ける
時には投手からのボールが身体に当たってしまう事もある
本当にしんどいポジションだと思う
プロ野球は投手と野手は練習からずっと別メニュー
正直、ほとんど一緒に関わる時間は少ないと言われています
だからこそ、捕手は中々時間がとれない中でも
コミュニケーションを取る為にゲーム以外でも話したり食事に行くよう心がけている選手もいると聞いた事があります
投手によって投げやすい捕手、投げにくい捕手ももちろんいるでしょう
技術的な面ももちろんあるとは思いますが、このキャッチャー相手なら信じて投げ込める
このキャッチャーのリードなら相手を打ち取れる
そんな強い信頼関係があってこそ
強いバッテリーができあがっていくと思います
私はまだまだリード面に関しては勉強不足ですが
どこにミットを構えるのか
キチンとサイン通りに投げ込めているのかくらいは見ていて誰でも分かります
解説者の声を聞きながら、勝負の行方を見守っています
試合に勝利した日、素晴らしいピッチングをした投手に脚光は集まります
成績も1勝として残ります
ヒーローインタビューで呼ばれるのももちろん投手です
ただ、最近では投手が捕手のお陰で勝てたと投手がヒーローインタビュー中に捕手への感謝を述べる事が増えてきたように思います
もちろん、投手の技術力が高ければリードする捕手も非常に楽でしょうし、コントロールの良い投手であれば
欲しいところに球が来る
リードしている方も楽しくなってくるでしょう
ヒーローインタビューに投手が捕手を引き連れて登場する事もあり
そんな姿はとても微笑ましく感じます
なかなか脚光を浴びにくいポジション
裏方といっても良いくらいに目立ちにくい…
ただ、間違いなくキャッチャーは試合を支配している司令塔です
最近では、打てるキャッチャーの需要が高まってきました
去年のパリーグMVPは捕手であり、首位打者である森友哉選手
森友哉選手といえば、フルスイングでとにかくよく打つ!!
空振りでも思わずそのスイングスピードの速さに拍手してしまった事は数えきれないくらいにあります
どちらかというと、打撃のイメージが強い選手かもしれません
昨年の秋、ライオンズの南郷キャンプで森友哉選手の練習する姿を見学してきました
捕手陣のみでの練習時間の時でした
ライオンズ捕手陣の練習は物凄く近距離で見学できるので、その近さに感動しました
その日はセカンドへの送球練習を行なっていたのですが
真後ろでそのボールの起動を眺めていました
近さ故に、話している内容も全て聞こえてくるのですが
その日は、捕手全員が2塁への送球を一人もミスせず成功させて一巡するまでは帰れません!的なノリだったと思います
順番順番に送球を行なっていくのですが、ミスした選手に対して森選手は
ミスしてくれたお陰で、おれはもういっぺん練習できる!
ミスってくれて有難う!!と上手くできなかった捕手に対して声をかけていました
このもう一回増えた事によって、俺は成長できるんや!っと…
凄く前向きで明るい、そしてそんな声はコーチやそばにいるファンの気持ちすら和やかにさせてくれました
ライオンズは正直、ピッチャー陣の防御率は余り良くありません…
投手陣が強ければ最強なチームであると思います
そして、森友哉選手は自分の成長がチーム防御率を下げる事に繋がる
そんな記事を目にした事もあります
打撃でチームを牽引し、リーグ連覇へ貢献した選手
守備面ではまだまだ課題はあるのかもしれません
だだ、秋のキャンプでの言動や
最後までギリギリまでグラウンドに残り練習をする姿は
もっともっとこの先も成長していくのであろうと期待しかさせられません
カープの會澤捕手だって
外一辺倒だと、リードを批判されてしまう事が以前は良く耳にしました
それでも今は、昨年のプレミア12の記憶でも新しいのですが
とにかく素晴らしいリードだとかなりの高評価を得ていました
そして、JAPANチームの世界一へと投手陣を引っ張り続けました
強いチームには良い捕手がいる
投手がピンチになった時、決して孤独にさせない
大きく取り上げられにくいポジションだからこそ
注目してずっとみていたい
ライオンズ、カープだけではなく他球団の捕手の活躍も楽しみです
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