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転機に気付け!風に乗れ!Vol.17 敵役を演じてくれた人

無事シングルマザーになった私は、「全てを楽しむ、思い切り!」を徹底した。

生きていて一番悲しい時間は、冷めてる時間だと思う。

仕事、フラメンコ、子育て、友だちとの付き合い、全てが充実していった。

そんな中で、仕事において、一つの転機が来た。
その時は、一見、ネガティヴな出来事だ。

長年、尊敬し、お世話になってきた人とのまさかの確執。
あることがキッカケで、その人との縁を切ることになり、連絡先もデリート、仕事関係のイベントなどで、ばったり会うことがあっても無視するといった状態だ。

その頃のわたしは、まだまだ、喧嘩腰なところが強く出るタイプで、裏切られたという思いに心が100%占められ、怒りでいっぱいになってしまった。

その人からは、ビジネスに関して学んだことがとても多く、わたしにとっては、育ててもらった感謝すべき人たち中の1人だった。

感謝すべきことは山ほどあるはずなのに、その一件で、今までのことは、忘れてしまい、感謝のかの字も出来なくなってしまった。

その時、そんなネガティヴな相談も包み隠さず出来る、しかも確実に最善のアドバイスをしてくれる人が、友だちの中に一人だけいた。

その人は、7歳年上で、同じ業界で、わたしよりも成功していて、バランスが取れる大きな視野で物事を見る人だった。

それまでも、仕事の相談をしたり、わたしとしては良きライバルでもあったので、色々な話をしては、そのエッセンスを盗みたいと思う人でもあった。

そして、楽しい時を一緒に過ごせる飲み友でもあった。

もう一人、わたしの一つ下の男性の友だちも、その人を慕っていて、わたしと彼は、二人で頼れる兄貴として、相談することがよくあった。

その時も、まずはその年下の友だちに、ほぼグチの状態で、何があって確執になったのかを話すと、

「それはやっぱり俺たちの兄貴に相談するのが一番いいと思うよ。」と言われたので、そうすることにしたのだ。

そこから、わたしの新しい人生が展開したのだ。

わたしにとって、その出来事は、かなりの精神的ダメージを受けるもので、身体中に帯状疱疹が出来たくらいだった。

わたしの身体はストレスに過敏で、ある意味、便利というか、身体に異変が起こることで、そのストレスを自覚出来る。
だから、いつも気持ちよく過ごせるように自分のニーズに自分で応えるようにしている。

この時は、信頼してきた人がわたしの敵になったように感じていたので、とてもショックで、怒りに満ちていた。

わたしは、その兄貴的存在の友だちに、何が起こったのか、そして自分の中で起こってる感情の爆発や、これからどうしていこうかという迷いを全て話した。

そして、兄貴は、わたしの話したことを全て受け入れた上で、こんなアドバイスをくれた。

「今回、その事件をきっかけにその人を嫌いになったこと、信頼をなくしたことは仕方がないと思う。
自分もそうなると思う。
その上でも、このことをきっかけに前に進むことが出来る。
ひとつは、これは自立の大チャンスであると分かること。
今まではその人に頼っていた部分を、もう自分の判断でやれば良いという卒業の時期に来たということ。
それを分かり覚悟すること。
そして、その人も同じ人間だから、間違うこともある。
成功者だから間違わないわけではない。
自分たちも今後、間違いはおかすことがあるかもしれない。
だから、今は無理でも、その人を許すことが、その先に自分を許せることにつながる。
人はステップを上がっていく時に失敗するから、分かっていく。
成長が出来る。
大人も子どもと同じ。
子どもはこけながら、歩行出来るようになり、走れるようになる。
それと同じこと。
その人がいたから、今ここまで来れた事実も自分でわかってるはずだし、そこへの感謝をしてきたからこそ、今のこのステップまで来れた。
だから、今は、その人は、敵という形であなたの前に立ちはだかっている。
反面教師であり、その人を抜きたいという気持ちで、今ある意味奮い立ってないか?
そのために今は敵を演じてくれている。
いつか、この出来事に、感謝出来る未来に向かって前に進め!」

なんとも言えないスッキリとした気持ちと、包み込まれたような温かさを感じ、私はいつもの元気な自分に戻れた。
翌日、帯状疱疹はひいていた。

この出来事の後、私の中で何かが変わり、全ての状況が変わった。

何かが起こった時に、それに対してどう思うのか?
まるでカードをひっくり返すように見てみると、全く違う視点で見ることが出来る。

善も悪も、本当は自分が決めてるだけなのかも知れない。
全てのことは、ただそこにあるだけだから、自分がどうするかを決めればいい。

わたしは、その時から、とても客観的に自分に起こってることを見、早目に切り替え決断し、ワクワク出来る方向へ向かうことが、簡単になった。

仕事もうまく行き、新しい人生のパートナーが出来た。
わたしは人生二度目の結婚をすることになった。
そう、お相手は、わたしの良き相談者、兄貴分の彼。

本当に幸せ感と愛に満たされた時に、改めて、離婚した前の夫や、決裂してしまった人にさえ心から感謝が出来るようになっている自分に気づいた。

前夫との離婚も、信頼していた人との決裂も、その時はネガティヴに見える事象だったけれど、
それがあったから、
2度目の結婚も、
仕事での達成も、
周りからのたくさんの協力も、
娘との大切な時間も、この手に掴むことが出来た。

そして、新しい命、そう、もう一人の大切な子どもも授かった。

今思えば、そのネガティヴな2つの事象は、宝物のような出来事だった。

再婚し、パートナーと娘と3人でドライブしている時に、当時6歳だった娘が、こんなことを呟いた。

「あーっ、ほんまにわたし、今幸せやなぁ。
ママ、パパと結婚してくれてありがとう。
ずーっと仲良く一緒に暮らそな。」

わたしこそ本当にありがとうを、たくさん言いたい。
心があったかくなる、この感謝の気持ちが本当に幸せ感そのものなのかと思った。

出会い、そして別れ、全てはより良い自分の人生のための転機。

だから、毎日、そして一瞬一瞬が大切。

今を生きる。
そのことがとても重要。



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