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ポスト/ウィズコロナのハワイをあえて悲観的に想像してみる。

今日届くはずの原稿が来なかったとエージェントから連絡があり、半日空いてしまったチーすけですこんにちは。

前回の初投稿でワイキキの写真を上げましたので、今回はハワイの話を。

(先月末に行った美術展のことを書こうと思っていたんですが、考えれば考えるほどネガティブな感想しか浮かんでこず…悪い展覧会ではなかったけど自分にはあまりはまらなかったということで、ここでは書かないことにしました)

先日あるラジオ番組を聴いていましたら、パーソナリティの方が「コロナが落ち着いたらハワイ行きたいですね~ハワイいいですよね~」と仰りました。それ以外にも方々で「ハワイ行きたいなー早く行けるようになったらいいなー」という発言を聞くんですが、ワタシはそのあたりけっこう悲観的でして。

ワタシのハワイ旅行歴はこの十数年で5回です。毎年行かれている方や長期滞在する方に比べればぺーぺーのひよっこですが、それでもあちらの現実はいろいろと目に入ってきます。

ハワイでは10月15日から観光客を受け入れるための新しい制度をスタートします。到着までの72時間以内にPCR検査で陰性の判定が出ていれば、14日間の自主隔離を免除されるというものです。とはいえ、首尾よく短時間で結果を出してくれる病院で陰性の判定をもらって晴れて現地へ飛べたとしても、そこにあるハワイは、コロナ前にあった楽園ハワイではないと思うのです。

そもそも、主なホテルはどこも長期休業中。ビーチの立入禁止は9月30日までですが、現地の感染状況によってはまた延長される可能性があります。大きなショッピングセンターも生活必需品を扱う一部の店を除いて臨時休業中。通りに並んでいるお店も休業中か、閉店してしまったところが多いんじゃないでしょうか。

飲食店にしても、9月10日までの時点で、有名店だけでこれだけの店が閉店しています。この後に閉めた店やもっと小規模な店もあるでしょうし、今は臨時休業やテイクアウトの形で頑張っていても、ロックダウンや景気の悪化が続くうちに力尽きる店も出てくると思われます。

治安の悪化も気になります。ここ数年、ホノルルでも犯罪が増えてきたといいます。失業率は4~5月の24%とかに比べれば9月は12.5%とだいぶ収まってきたとはいえ相変わらず高い水準なので、金ほしさに悪事をはたらく輩も増えるでしょうし、ホームレスも(前から多かったけど)さらに増えると思います。

前から危険と言われているアラワイ運河まわりに加えて、シェアサイクルの前かごからひったくりとか、高級住宅地方面のバス停でカツアゲとか、早朝のカカアコで首絞め強盗とかいう話をちょいちょい聞くので、あそこはもう「楽園リゾート」ではなく「アメリカ」だと思って、日が傾き始めたらホノルル以外の町や人気(ひとけ)のないダウンタウンからは引き上げてワイキキ周辺に戻ってきたほうがいいよね、とうちでは前から言っています。だいたいそのあたりは4時とか5時には店(開いていればですが)閉まり始めますし。

なにかと制限のある中で可能な範囲で楽しめるならいいんですが、「飛行機飛んだ~ハワイハワイ♡」というお花畑的な頭ではまだ当分行けないと思っています。ブランドショッピングやスイーツ巡りにそれほど思い入れのないワタシでさえ、行ったところでおいそれとビーチで遊ぶこともできず、ちょっとした買い物やローカルフードを楽しむこともままならないのは、ちょっと嫌です。あと、日本の夏ですら辛かったのに、あの常夏のハワイでずっとマスクしてるの嫌ですw

そしてハワイは物価の高騰やインフラ整備の費用が観光客の負担にさくっと上乗せされる印象があるので、仮に行けるようになったとしても、それでなくとも高かった物価や税金が更に上がることが予想されます。一向に開通しないモノレールの工事もあまり進んでないでしょうし、開通する頃にはとっくに納品されてる車両のオーバーホールの時期が来てたりして、それがまた州税とかリゾートフィーに乗せられたりするのではないかと。以前のような、3泊5日や4泊6日で一桁万円とかの安いツアーは当分できないと思います。

ハワイが前のハワイに戻るには(戻るならば)少なくとも数年かかるのではないかと予想しています。観光だけでもっているオアフ以外の島はもっとかかるかもしれません。まあ、治療薬とワクチンが一般に出回って、気軽に旅行できるようになったら、リゾートとは少し違うローカルハワイを見に行ってみたい気もしていますが。

とりあえずは、人がいなくなって驚くほどきれいになったハナウマベイの映像を楽しむことにしておきます。十数年前に行って、シュノーケルの使い方が下手くそで海水飲みまくり、波で転がされて岩に膝打って流血したあの日が懐かしいです。


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