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♪フィーフィー、フィーフィー

今日は夕方に、何の前触れもなくイライラし始めたとうちゃん。
かあちゃんが1時間ほどの仕事に行って帰ってきたら部屋の空気が変わってたもんだから「ありゃりゃ、また何かあったぞ」と、このあとのご機嫌ななめモードに備えた。

まずはたーちゃんとアイコンタクト。
そして、今度はとうちゃんが仕事へ出かけたその間にたーちゃんと作戦会議。

かあ「なんかイライラしてるよね?」
たー「そうね〜」
かあ「いつから?」
たー「いつって、事務仕事を始め出したらよ」
かあ「何回も同じこと聞いたり、確認はしないほうがいいですよー。とりあえずそっとしっておいたほうがいい。」
たー「腫れものにさわるなって言うしね。(ニヤリ)」
かあ「(心の中で)あーやだなー」

きっと仕事で嫌なことがあったのだろう。
とうちゃんがイライラしている時は細心の注意を払って、火山が噴火する手前のマグマがぐつぐつ状態に留めてそのあと自然鎮火するのを待つに限る。

しかし、こういう時は何が噴火の引き金になるかわからない。乱雑に置いてあるおもちゃか、かあちゃんが出しっぱなしにしてるパソコンか、たーちゃんの元気な相槌か。

ともかくとうちゃんが仕事から帰ってくる前に、たーちゃんとかあちゃんは部屋の片付けを始めた。

今日は元々とうちゃんの仕事終わりに車を借りてみんなでドライブすることになっていた。
部屋の掃除を終えると2人は自分の身支度とぼくの支度も済ませて、いつでも車に乗り込めるように家の外でスタンバイ。

そして、車でみんなを迎えに来たとうちゃん。
余計なことを言わないように、しかし様子を見過ぎて黙るのもよくないので
「今日うーちゃんが、"♪〜フィーフィー、フィーフィー欧陽菲菲"って言ってちーちゃんをあやしてたよ〜」と当たり障りのない話をして様子を見るかあちゃん。

すると、少し笑いながら「へぇーそうなんだ〜」と返ってきた。
機嫌が少し戻ってる!とかあちゃんはホッと一安心、胸を撫で下ろす。

家に戻るとうーちゃんが生姜焼きの準備をして待っていてくれた。
みんなが食卓につくまでの間、うーちゃんはぼくを抱っこして再び♪〜フィーフィー、フィーフィー欧陽菲菲、と言ってあやしてくれた。

誰かが不調な時ほど一致団結
それがぼくんちの良いところ。

♪〜フィーフィー、フィーフィー欧陽菲菲、

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