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子供の話を聴くことの難しさ

コーチングの勉強を始めて最初に出てきたのが【話を聴く】というワード。子育て中のパパママなら“え、そんな基本的な事とっくにできてるけどなぁ”って思いませんか?私はママ歴7年・三児の母ということもあって“できてるに決まってる!”ぐらいの自信がありました。ところが実際、意識してやってみると意外と難しいのです。【話を聴く】上でのポイントがいくつかあるのですが、今日は私が実践して一番しんどかったものを紹介します。

1.最後まで口を挟まない

【相手が話し終わるまで余計な口を挟まずに黙って聴く】これ、簡単そうで私にとってはすごく難しかったです…。子供の話って、脈絡がなかったり言葉が足りなかったりして、なんだかよくわからないなーってことありますよね。そんな時、話の途中で“それは◯◯でしょ”とか“それは違うでしょ”と口を挟んでしまいがちですが、それは子供の『話そう』という気持ちに水をさすことになってしまいます。子供は、話しながらその出来事を一生懸命に思い出して感情や内容を整理しているので、たとえ途中で無言になったり脱線したりしても、口を挟まずにそして急かさずにグッと堪えて最後まで聴くことが大切なんです。

2.実践〜長女7歳の場合〜

我が家の長女7歳、小学1年生。怒りっぽくてイライラしていることが多く、弟達とのケンカはもちろん私との言い合いもしょっちゅうです。まずは彼女の話を意識して【最後まで聴く】ことにしました。初回だったので余裕を持って話を聴けるように、休日のしかも末っ子次女1歳のお昼寝タイムを狙ってチャレンジ。“さっき〇〇(弟)とケンカしてたけど、何かあったの?”すると長女、不機嫌な表情で“は?別になんもない”…うわ、カッチーンっ!何その態度!言い方!腹立つーっ!でもここは我慢、我慢だ…。“そうなの?**(長女)怒ってるみたいだったから何か嫌な事あったのかと思ったんだけど…”少し話しやすそうな雰囲気で続けると“いーの。どーせ私が悪いって言われるから”…このとき彼女は諦めているようでした。そして私は今まで彼女の話をロクに聴かずに『小さい子に意地悪しちゃダメ』その一点張りだったことに気づきます。“いつも**(長女)”のお話聴いてあげられなくてごめんね。これからちゃんと聴くようにママも頑張るから**(長女)もなんでもいいからママにお話してくれる?”するとさっきまでのキツい表情が少しゆるんで“…あのね、さっきはね…”と話し始めました。もちろん話しの途中で“それはあなたが悪いでしょー”と思う場面もあったけど、口には出さずに乗り切りました。全部話し終わると彼女は最後に“色々あったけどなんかもう大丈夫♪”と満足そうにしていました。

3.難しい、でも効果的

【最後まで聴く】実践した結果、我が家の長女は話の結論がどうであれ『話を最後まで聴いてもらえた』という満足感を得られているように感じました。実際、今回は弟とケンカに至った経緯を聴いただけで、どっちが悪かったとかどうすれば良かったのかという結論はあやふやに終わりました。それでも彼女は晴々とした表情で“もう大丈夫”と言っています。彼女には【最後まで聴く】のは効果的だったようです。一方、私にとってもこれまでの自分の接し方に問題があったな、と気づく貴重な機会になったし、彼女の気持ちに寄り添えた事が素直に嬉しかったです。ただ聴いてる最中、“まずいっ、一言言いたいっ…言わせてくれっ…!”という自分を抑えきるのが難しい…。もし自分にしっかり聴く余裕がない場面だったら絶対言っちゃう…。不安は残るものの、まだまだ初回!実践を重ねて鍛えるしかありませんね。お読みいただきありがとうございました☺︎

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