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創業昭和24年 日本初のインド料理店

ナイルレストラン

群馬県在住なので、カレー屋巡りは基本的に北関東が中心になるけど、たまに東京にも行く。
脱北ならぬ脱群するわけだ。

インド料理店巡りをすることにハマっていた私はナイスレストランというお店を知った。日本で最初にできたインド料理店だ。

昨年2023年7月に行った時の写真。
11時に友人と待ち合わせしたのだが、11時半オープンだったのでちょっと待った。開店前に既に列ができていて、列の一番前に私たちはいた。

ナイルレストランの前でピースする私

はしゃぐな!!!!!!!ガキ!!!!!!

私が店の前でウロウロしているから友達が写真撮ってきた。お店に並ぶお客さんたちの前で恥を忘れてピースしている奇人になってしまった。

ちょっとどうでもいい田舎もんの小言なんだけど、建物と建物の間が超狭いと都会感じる。

名物:ムルギーランチ

ナイルレストランと言ったらムルギーランチである。ごめんなさい。一回しか行ったことないのに偉そうなことを言っている。
ムルギーとはヒンディー語で鶏肉を意味する。ナイルレストランのムルギーランチは鶏肉のカレーとサフランライスがついたワンプレートカレーだ。

一応他にもメニューはあるが、店員さんから「ムルギーランチ??」という風にムルギーランチを食べる前提で聞かれた。
そのつもりで行ったので上等だ‼︎

ムルギーランチをが出されると目の前で肉を切ってくれる。ちょっとしたパフォーマンスだ。
実はこれも楽しみにしていたものの一つだった。

切ってもらうところを動画に撮ったので、所々スクショした物を載せる。

肉を削ぎ落とす犯行現場
丁寧に切り離していく
骨が丸見えだ
完成!

店員さんが、最後綺麗に肉が削ぎ落とされた骨をカメラに向けて「ドヤ!」とでも言うかのように差し出してきた。そのサービス精神に感謝と興奮でテンションがMAXになったが、あとから動画を見てみたら映ってなかった。(涙)

クぅーーーー。(悔しがる鳴き声)

肝心のお味について、これはもう本当に美味しかった。野菜と米と肉とスパイスがこれ以上ないバランスで調和してる。お互いがお互いの味を引き立てている。
まあまあ辛いんだけど、クセになる辛さだった。

思い出しながら書いてるとお腹が空く。
食べたい。

食後にホットチャイ

ホットチャイ

せっかく本格派の老舗、ナイルレストランに来たのだから、飲み物もいただいていこうではないか。

ムルギーランチを注文した時に「食後にチャイをお願いします」と注文していた。
食事が終わって店員さんと目が合う。そしたら親指を上に突き出し、👍のジェスチャーをしてきたと思えば、しばらくしてチャイが出てきた。
言葉を出さずに、視線だけでモノが出てきたのは初めてかもしれない。ちょっと面白かった。

ゴクリ

7月の猛暑日、外は日差しがギラギラ照りつけるクソ暑い日にホットチャイを飲んでいる私を面白がって友人が写真を撮っていた。

コップには描かれているのはシヴァ神だろうか。シヴァ神はインドで信仰されているヒンドゥー教の神様だ。破壊の神らしく、インドで人気が高い。破壊の神が人気とは、なかなかにインドは面白いところである。『進撃の巨人』のエレンとか好きなんじゃないか。たぶん。

後ろに書籍があるね。
買わなかったけど。買えばよかった。Amazonで検索するわ。

歴史ある名店

この記事の最初に「ナイルレストランは日本で最初のインド料理」と言う風に、サラッと書いてしまったが、本当にすごいお店だ。

インド独立のために闘った英雄といえばガンジーは有名だが、他にもたくさんいる。インドの独立運動家の中には日本で活動する人もいた。ナイルレストランを開いたナイル氏も日本に留学している。戦後、自らの名前からとったレストランをオープンした。

その辺の歴史はホームページを見てくれ。

もっと知りたい人は南アジア史研究者の笠井亮平さんの著書を読んでくれ。『インドの食卓』『「RRR」で知るインド近現代史』でよ〜く書かれている。
非常に興味深い。オススメ。

私は日本で初めてのインド料理店は新宿中村屋だと思っていたが、あそこの店は日本で初めて純インド式カレーを提供した店らしい。新宿中村屋もカレーマニアなら行くべきお店だ。私はまだ行ったことがない。
行きたい!

東京の歴史ある老舗インド料理店に行くこともしていきたいな。

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