🇮🇳【シークレットスーパースター】サブスク配信にない映画に手を出してしまった

毎度お馴染み、インド映画です📢🎞️🎬🇮🇳

いつもと違う方法でインド映画を観た。いつもはタブレットでAmazonプライムかNetflixだ。
今回はサブスク配信されてない映画に手を出したのだ。わざわざDVD買って、ポータブルDVDプレイヤーを使って観た。

この写真で流してる映画はタイタニックだけど、Amazonで購入したインド映画、『シークレットスーパースター』をコレで観た。

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ストーリー

音楽が好きな少女インシアが、ブルカを着て弾き語りの動画投稿を始める。動画投稿時に使ったニックネームが「シークレットスーパースター」だった。父のモラハラに苦しんでいて、両親を離婚させるために歌手シャクティ・クマール(演：アーミル・カーン)に頼る。

という物語だ。

ブルカ姿の主人公インシア

大御所俳優アーミル・カーン

今作ではアーミル・カーンは主役ではなく脇役で登場する。真面目で高い志がある青年役が多いイメージだけど、こういうはっちゃけたアーミル・カーンもあるんだなぁと思った。

役作りでムキムキボディになることもあるけど、今回はムキムキではなくムチムチボディだった。歌手ということを考慮して体型をそれにしたんだろうな。たぶん。役によって体型変えるの本当にすごい。

ボリウッドスター　アーミル・カーン

モラハラ父による胸糞の前半戦

正直前半は結構しんどい場面が続く。あんまり良くない家庭環境で育つ子どもの描写は邦画ではよく見るが、インド映画ではそんなに見ないかも。モラハラの父親の言動がいちいち重たい気持ちにさせてくれる。

娘にパソコンを壊せというシーンや、ギターの弦をぶった斬るシーンとかマジでキツイ。本人に必要ないかって、どうしてオメーが決めるんだよ。人の大事なものを粗末に扱えることが恐ろしい。
DVのシーンもある。演技と分かっていても嫌な気持ちがマックスになった。

私の父はあそこまで酷くはないけど「こうあるべき」みたいな決めつけが激しい人だったから10代の時はしんどかった。なんでそういう人って相手の気持ちガン無視で立場を利用して操ろうとしてくるんだろうね。ツラいわ。。。

親のこととか尚更相談しにくいし。そういうの思い出して本当に胸糞だった。
あの父親役の人の胸糞演技、すごい上手だった。

重くなりすぎない為のクッション

モラハラ父が結構キツイけど、それとは対照的にこの作品で出てくる男の子たちにホッコリさせられる場面もある。そこで調和がとれてる気がした。

主人公にちょっかい出し続ける同級生の男子や、主人公の弟くんは良い奴だ。その二人の存在がこの作品にいい味出してる。

シークレットスーパースター

最初、インシアの母親は弱々しいと思ってしまった。経済的に自立できないが故に、夫に逆らえず子供に苦労をかけていた。「古い価値観に縛られて現状を変える努力もしない哀れな女性」という感じがした。

けど、そうじゃなかった。母親は過去も現在もずっと強かった。それらのエピソードが明かされる時、涙腺が緩む。映画のタイトル「シークレットスーパースター」は主人公インシアのことだけを指しているわけではない。子供をずっと愛してきた母親のことも指している。それが分かった時、もう泣いてる。（ ;  ; ）

母子愛が美しく描かれた傑作だ。

インシアと母

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私は母子愛を描いた作品に弱い。
自分の母親のことを思い出してしまうからだ。

正直、私の母親は親として立派だった訳ではないが(ゴメンママ)、楽しかった思い出、優しくしてもらった思い出が、たくさんある。
自分の勝手な決めつけで何かを押し付けるのではなくて、喜ぶことを優先してくれること、それが私にとって幼い時から現在に至るまで一番愛情を感じることかもしれない。

「子供が喜ぶ顔を見たい母親」以上に愛を感じるものはない。
主人公の母親を私の母親と重ねてしまう。

どうしても込み上げてきちゃうわ。
いい映画だった。