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星野源に勇気づけられるのは

SUMMER SONIC 2024、東京1日目。とくに洋楽に詳しいわけでもないのに、どうしても星野源のステージを見たくて、思い切って参戦した。

そんな話を友達にしたら、「相当好きなんだね!星野源のどのへんを好きなの?」と聞かれて、わたしは答えに困ってしまった。

どうしてわたしは、星野源を好きなんだろう。どこを好きになったんだろう。
その場でうまく説明できなかったのがちょっと悔しくて、自分でモヤモヤしてしまった。

どうして星野源を好きなのか。
まず、曲が最高なのはもちろんとして(ジャズの影響を多分に受けているとか、詩の言葉選びとか)、でもそれ以上に、応援したくなった理由は彼の背景にある気がする。

彼が、「誰にも理解されない」という孤独を抱えてきたこと。けれどそれを乗り越えて……否、理解されないことをただ「受け入れて」、むしろ自分が大衆の心に寄り添うような曲を書いている。

わたしは米津玄師のことも好きなのだけど、音楽性は違えど、一種の天才ゆえの孤独、みたいなところに、とても惹かれている気がする。

こういう風に書くと厨二病みたいな感じがするけれど、実際、モノの見え方が人と違っていると、孤独を感じることはあると思う。
わたし自身、普通に生活していて、まるで自分だけが違う世界にいるような、違う国の言葉を話しているような、そういう感覚になることがままある。
だからそんなとき、星野源のことを思い出して、「ま、そんな自分でもいっか。」と思い直すようなことをしている。

サマソニの話に戻ると、星野源のパフォーマンスは、その場にいる人を不思議と元気にしてしまうような、そんな時間だった。
彼の一挙手一投足、全てがお茶目で、とっても遠い世界の存在のはずなのに、まるでいつも隣にいるような、そんな親近感すら湧いてしまう。偉ぶらず、気取らず、まっすぐな。そんな星野源の「あり方」が、わたしは好きなのだろうと思う。

そうだ、わたしは星野源の生き様そのものが好きなんだ。彼の選んだ人生は、孤独や理不尽に直面して、決して楽ではなかっただろうけれど、それでも彼の生み出す作品や、演技やラジオに、元気づけられている人が大勢いる。そのことが素晴らしいと思うし、彼が明るく暗さも抱えて前に立っていてくれることに、本当に勇気づけられる。

わたしも星野源のように、誰かを笑顔にできる人でいられたらいいな。
そんなことを思いながら、最後に、わたしの大好きな「桜の森」の、大好きなライブ映像を貼っておく。

このテイクは、みんなが楽しそうで、見るたびに幸せになる!

わたしは、星野源は、ぜんぜん普通じゃない、すごいことをやってるのに、普通のように見せているところが、とってもすごい、と思っている。

どんどん、やりたいことやっていこう。
そうしているときが、きっと人は一番イキイキしているのだから。

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