発達障害の大人として生きていく

24の秋、心療内科でWAIS-Ⅲを受けました。いわゆるIQテストです。

生きづらさを感じ、将来への不安を感じ、生活の変化に耐え切れず、どうすれば楽になれるのかを探し求めていた中で辿り着きました。

IQテストを受ける前の主治医は言いました。「発達障害としてよくイメージされるADHDというより、自閉症のような印象を受けます。」

WAIS-Ⅲの結果を見た主治医は言いました。「これだけ凹凸があればまず発達障害と言えるでしょう。」

しかし診断を確定させていません。

主治医と相談した結果、診断を確定させるメリットが無いと判断したからです。

当時妊娠中で薬を飲む事も出来ず、仕事についても正社員として雇用されており、この状況で診断しても特に意味はない、との事でした。

情緒が安定しない時期に受けた、というのもあるかもしれません。

よく出来る部分があり、自己の理想がそちらに引き摺られるにも関わらず、出来ない事がある。そのギャップが大きい事が長年のしんどさの理由でした。生まれつきなのか後天的なのかはわかりませんが、それが私のIQ及び群指数からわかる事でした。

「やれば出来るのにどうしてやらないの?」

これは私が二十数年間周りの大人から言われ続けた言葉です。

そんなの私が一番知りたいのに。

それが自分の特性だとわかって、幾分か楽になりました。自分は理想が高いだけ。完璧じゃなきゃやる気を失ってしまうけれど、やれるところまでやればいい。完璧じゃなくてもいい。

最近は都合良く「仕方ない」を使いながら生きてます。

それでもやはり二十数年も抱えてきた「私はダメな子」という自己認識は簡単には拭いきれず、苦しい時もあります。

いわゆる"発達障害"ともどこか違い、それをアイデンティティに出来るほど強くもない。しかし時折感じる他人との温度差。

それでもどうにか自分自身と向き合って生きていく。

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