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イモづる読書【その69】「キャラクター」関連指南書と劇画を次から次へ ・・・kindleUnlimitedを読みまく

シナリオの指南書には例外なく「登場人物」とか「主人公」いう章があって「キャラクター」に関してまさに「百家争鳴」。

そんな中、「キャラクター」に特化した書籍も多々あります。

そのままの「キャラクター」(マッキー先生)、「記憶に残るキャラクターの作り方」(リンダ・シーガー)、「キャラクターからつくる物語創作再入門」(K.M.ワイランド)といったキャラクターを前面に出した書籍・・・

ちょいと毛色の変わったクリストファー・ボグラーの指南書があります。
クリストファー・ボグラーは、「キャラクター」の底本といえる「千の顔をもつ英雄」の著者、ジョーゼフ・キャンベル先生の影響を色濃く反映しています。
その点から「わかりやすい」指南書になっています。

「物語の法則」「作家の旅 ライターズ・ジャーニー 神話の法則で読み解く物語の構造」がありますが、残念ながら電子書籍化されていません。

「物語の法則」は最近、角川新書から「面白い物語の法則〈上〉 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術」 (角川新書 Kindle版)というタイトルで電子書籍化されました【kindleUnlimitedではありません・・・ゴメン!】

合わせてイモヅルしたい「千の顔をもつ英雄」も、残念ながら電子書籍化されていません。それに・・・読んでいると「コテンと眠れる」本で一向に先へすすめません・・・せっかく断なし自炊PDFにしたのに・・・

そこで、おすすめのイモヅル書籍は、ジョーゼフ・キャンベル先生の「神話の力」 Kindle版・・・こちらは電子書籍化されていますし、対話形式ですから「コテン」と行かないで読み続けられます【うん、ほんまやで】【これもkindleUnlimitedではありません・・・ゴメン!】

こんな中、「kindleUnlimited」で「キャラクター」関連指南書を見つけた!

小池一夫の「キャラクター創造論」と「キャラクター新論」

まだ読んでいない人には、「キャラクター新論」がおすすめです。こちらを読めば「キャラクター創造論」はパスしてもOKです。

「キャラクター新論」は、キャラクターの創造に関して、ただ劇画や漫画だけでなく、幅広く極めて明確に丁寧に指南していただいています。

それに・・・イモヅルkindleUnlimitedで、その理論が確認でします。

「漫画=キャラクター」(原論)から「エンターテイメント=キャラクター」、「キャラクター=ヒットの鍵」・・・・・

小池一夫は、自称キャラクター思考(シンキング)と名乗るほど、「世の中のすべての事象をキャラクターというレンズを通してみる」ヒトです。

キャラクターの「創り方」「動かし方」「活かし方」が詳しく書かれています。
そして、実際に創造られたキャラクターを実際にみることできます。

【イモづる読書】
弐十手物語(全110)、弐十手物語(新装版・全65)、新・弐十手物語(神江里見)
首斬り朝(全12)(小島剛夕)
御用牙(新装版・全18)新・御用牙(全3)、真説御用牙(神田たけ志)
半蔵の門(全19)(小島剛夕)
飛び加藤(全4)(桃尻 三郎)
道中師  (小島剛夕)
春が来た(全10)(小島剛夕)
激突 (小島剛夕)
葬流者(全11)(ケン月影)
子連れ狼(新装版・全28)(小島剛夕)
下苅り半次郎(全7)(神江里見)
修羅雪姫(全4)(上村一夫)
草葉の段平(全3)(ケン月影)
忘れ苦兵衛  (神江 里見)
畳捕り傘次郎(全3) (小島剛夕)
唇役主丞 乾いて候 (小島剛夕)
甲斐の虎 武田信玄 (小島剛夕)
百々の拷問蔵  (神田たけ志)
虎視眈々(全5)(神江 里見)
気怠く彦次郎(全3)(神江 里見)
刀化粧(全3) (神田たけ志)
忘八武士道 (小島剛夕)
片恋さぶろう (松森 正)
夜叉神峠(全6) (政岡 としや)
孔雀王伝奇(全3) (小島剛夕)
男弐(全10) (伊賀 和洋)
星の艦(全2)邪馬台国 (井上紀良)

夢源氏剣祭文(全2)(皇 なつき)
国際軍事法廷 (マンガの金字塔) Kindle版 (江波 じょうじ)

以上は、kindleUnlimitedで読めます。

以下はkindleUnlimitedではありません
【イモづる読書】
新子連れ狼 (森秀樹他)
そして――子連れ狼 (森秀樹他)
花縄(全6)(森秀樹)
赤い鳩〔アピル〕(全6)(池上遼一)【kindleUnlimitedではありません・・・ザンネン】
その代わりの
【イモズル読書】アマテラスの暗号(kindleUnlimited)

小池一夫作の時代劇だけをあげました。

「読・観・比べ」を指南書と劇画


「キャラクター創造論」と「キャラクター新論」での指南されたキャラクターの現物を見ていきます。
前回の記事のように、「読・観・比べ」してみます・・・というのは上記の劇画を全部読んでいません。
(実は、1日に漫画・劇画を読む冊数を自主制限しています・・・読み出すと止まらない性格・・・【うん、ほんまやで】)

kindleUnlimitedを活かして・・・チェックポイント

(1)ファーストシーン
(2)主役 (オーラ)  弱点 名前 「ワンポイント」口癖
(3)ライバル・悪役 (カリスマ)  欠点 名前 「ワンポイント」口癖
(4)引き回し役(第3のキャラクター)
(5)アイコン(物)
(6)パラドックス (複合的感情の・・・まぁ、メンドクサイ状態ってことでしょうね、義理とか人情・・・秤にかけりゃ義理が重たいとか、信義とか大義とか武士道とか・・・)
(7)メタモルフォーゼ(変身)
(8)非言語表現   言わずもがな・・・視覚的にみせる・・・しぐさ、くせ
(9)主役の個性的なキメセリフ
(10)バイプレイヤーの何となく語る「テーマ」
(11)テンポ・・・テンポまで読めれば・・・いいんですが・・・小池一夫のいう「消去」

以上のポイントを意識しながら、
第一巻を読みまくる・・・kindleUnlimitedならではのワザです。
ほとんどの作品が「合本」になっています。合本の第一巻のほうがポイントを掴みやすいと思います【うん、ほんまやで】

「第一巻を読みまくる・・・」で気を付けていること

同一書き手作品の連読
また、「第一巻を読みまくる」場合、同一書き手作品の連読は混乱のもと【シランケド】
小島剛夕、神田たけ志、神江 里見などの連読は避けています。

「完」を意識した作品と連載優先の作品
例えば、「半蔵の門」は「完」を意識した作品とすれば、「弐十手物語」「御用牙」は連載を意識した作品といえます。
こう考えると、ファーストシーンをはじめ、チェックポイントが微妙に違ってきます。
「完」を意識した作品に絞って読みまくり・・・連載を意識した作品の読みまくり・・・と分けてほうがポイントがみえてきます【シランケド】

連載を意識した作品の読みまくり
弐十手物語(全110)、子連れ狼(新装版・全28)、御用牙(新装版・全18)と連載の長い順に読んでいきます。掲載誌の都合で打ち切りとかの不運はありますが、長く続いた作品は読者の支持を得続けた作品です。

まとめ
世界に通用するヒーローキャラクター「サムライ」の読みまくり・・・
キャラクター思考(シンキング)小池一夫のストーリーよりもキャラクター!
マッキー先生は、

・・・・・構成と登場人物のどちらが重要かという問いには意味がない。というのも、構成が登場人物を形作り、登場人物が構成を形作るからだ。このふたつは等しいものであり、どちらが重要ということはない。

マッキーのストーリー

こんなことで、ストラクチャーとキャラクターの行ったり来たりでどうにもまとまらない・・・こんなときは、迷わず、小池一夫のキャラクター思考(シンキング)に戻って、オーラヒーローとカリ スマライバルに集中!

それでも心配なときは、「ヒーローキャラクターは神話や歴史から学べ」で、
「千の顔をもつ英雄」読む・・・・・・「コテンと眠れる」・・・
明日は明日の風が吹く・・・ってもんだ【うん、ほんまやで】







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