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イモづる読書【その23】こてん!と眠れる電子書籍 ・・・赤川次郎『やりすごした殺人』から『ボクのミステリ作法-2・・クリスティーかロバート・L・フィッシュかグレアム・グリーンか-1

以前に買いだめした赤川次郎作品の電子書籍を各アプリのライブラリーとか本棚とかを巡回して、『ボクのミステリ作法』を見つけました。
購入した時にチラッと読んで、そのままだったのを読み始めました。

ぼくの1986年 著:赤川次郎 角川e文庫
平成21年10月1日発行ですが、元の角川文庫は昭和61年2月発行。
1986年の発行で、なんと35年前の本です。
したがって、この本に取りあげられている書籍は1986年以前の作品です。
しかし、古いって感じはまったくありません。

『ボクのミステリ作法』は、二部構成になっています。
I ボクのミステリ作法〈首吊りエッセイ〉
Ⅱ ボクのミステリ作法〈実作編〉

ボクのミステリ作法〈首吊りエッセイ〉に出てくる作家と作品

多彩な作家と作品が紹介されています。
例えば、パトリシア・モイーズの「雪と罪の季節」、アガサ・クリスティーの「バートラム·ホテルにて」、コリン・デクスターの「死者たちの礼拝」、A・A・ミルンの「赤い館(やかた)の秘密」、アイラ・レヴィン「ブラジルから来た少年」、ロバート・L・フィッシュの「友情ある殺人」、エラリイ・クイーンの「フランス白粉の秘密」・・・・・・

もう、この辺りへくるとガマンできなくなってきました。
読んでいない書籍ばっかり・・・【うん、ほんまやで!】

このあと、グレアム・グリーンが登場して、「ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティ」、「ブライトン・ロック」、「名誉領 事」、「密使」、「ヒューマン ·ファクター」・・・とたたみかけられて・・・
「あのー、第三の男は観ましたけど・・・」【それがどうした! どうした】

情けないほど、読んでいない・・・・【うん、ほんまやで!】

赤川次郎の解説が面白くて・・・読むぞ

そういえば、アガサ・クリスティーの「ポアロ」なら語れますが・・・
映像を繰り返し観た結果であって・・・
原作を読んだのは、「愛国者同盟」は原作と映像との比較をした記憶があります。
「三幕の殺人」はドラマ構成の三幕ものの参考に読みました。
それ以外は・・・・思いつかないくらい映像にたよっています。

まずは、電子書籍化を確認!

紙の本を入手して読むとしても、これくらい古い本は活字が小さい・・・
となると、自炊PDF化をすることになります。
シラン式自炊PDFは、裁断しないPDFですから、小説となると全編PDF化、
これは時間がかかる・・・すなわち非効率で無駄!
電子書籍化されている書籍に絞ります。

Kindleで確認 「著者」で検索した方がいいようです。

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パトリシア・モイーズの「雪と罪の季節」・・・・・・・ナシ
アガサ・クリスティーの「バートラム·ホテルにて」・・・有り
コリン・デクスターの「死者たちの礼拝」・・・・・・・有り KOBO・ナシA・A・ミルンの「赤い館(やかた)の秘密」・・・・・・有りKindleUnlimited
アイラ・レヴィン「ブラジルから来た少年」・・・・・・ナシ
ロバート・L・フィッシュの「友情ある殺人」・・・・・ナシ
エラリイ・クイーンの「フランス白粉の秘密」・・・・・有り
グレアム·グリーン
「ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティ」・・ナシ
「ブライトン・ロック」・・・・・・・・・・・・・・・有り
「名誉領 事」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有り
「密使」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有り
「ヒューマン ·ファクター」・・・・・・・・・・・・・・有り

「無料サンプルを送信」で、作風を探る

楽天KOBOの例

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『ボクのミステリ作法』によると、コリン・デクスターの「死者たちの礼拝」は

この著者の造り上げる綴密な迷路。その中を引きずり回される快感は、めったに味わえるものではありません。しかし、読み終って、ふとクリスティーが懐しくなったのも事実。
つまり、もう少し単純な話が読みたい、という気分にさせられのです。

このような赤川次郎からのメッセージが書かれています。
「ナイトキャップ」読書には、むかないような気がします。

サンプルで、確認します。

最初の「ナイトキャップ」読書は、
アガサ・クリスティーの「バートラム·ホテルにて」にしました。
ミス・マーブルものです。

しかし、極めて閉鎖的な状況を好む本格推理にあって、突然大犯罪組織が登場すると、読んでいる方は、どこかはぐらかされたような気になるのは事実です。
〈組織〉を大胆に使って成功した本格物といえば、クリスティーの「バートラム·ホテルにて」ぐらいではないでしょうか。

この赤川次郎からのメッセージが決め手になりました。





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