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イモづる読書【その100】 動画編集をキホンから、もう一度・・アプリ・ソフトを超えて・・学び直し

『映像クリエイターのための完全独学マニュアル Kindle版』から、『センスUP 動画編集の教科書』へイモづる読書です

『映像クリエイターのための完全独学マニュアル Kindle版』は、映画をつくるを前提に、それに関わるスタッフが持つべきスキルを独学で学ぶという内容です。
「ショットのつなぎ方」は、カットつなぎ から始まりますが、「アクションつなぎ」「同軸のつなぎ」「ショット/切り返しショット」・・・「ジャンプカット」「マッチカット」「ヴィップパン (流し撮り) 」・・・とイマどきのつなぎも含めて、しっかりそのつもりで撮影しないと繋がらないつなぎの解説です。

「カットつなぎ」をキホンから学ぼうと、選んだ書籍は・・・

・センスUP 動画編集の教科書[カットつなぎ・構図・音・色・文字] Kindle版
Rec Plus (著) 形式: Kindle版 BNN(ビー・エヌ・エヌ)

Kindle

『映像クリエイターのための独学・・・』がフィルムアート社らしい書籍なら、『センスUP 動画編集の教科書』は、BNN(ビー・エヌ・エヌ)らしい書籍です。

「作例動画が82本も視聴できる」がウリです・・・
Lesson 1 なぜ動画を編集するのか
Lesson 2「カットつなぎ」でセンスを磨く
Lesson 3「構図」でセンスを磨く
Lesson 4「音」でセンスを磨く
Lesson 5「色」でセンスを磨ぐ
Lesson 6「文字」でセンスを磨く

練習問題があったり、具体的な実例で構成されています。そして動画82本、比較・・こうするとこうなる、こうしてみるとこんなんやで・・・モンタージュ 、POV = Point Of View、カットアウェイ 、ジャンプカット、 マッチカット 、画角の変化 ・・なるほど動画満載【うん、ほんまやで】
「やってはいけないカットつなぎ」の例も動画で確認するとわかりやすい!

今回は本文を読む前に一通り作例動画82本、目を通していたので、やっぱこれがNGカットつなぎのサンプルだったんだ、とわかった、ちょっと自信【うん、ほんまやで】
ほんとは読みながら確認するともっと理解できるだろうに【シランケド】

2-2 カットは連続している
動画編集する際、カットとカットのつながりには「一定の連続性」が必要です。この「連続性」を 描くことは動画編集の基本ですので、「1フレー厶単位」で調整しましょう。

センスUP 動画編集の教科書

「1フレー厶単位」・・・動画編集ソフト・アプリを選ぶひとつの基準です。もう一つは複数トラックと思っています。

カットつなぎのキホンをひとつづつ丁寧に解説して、まさに入門、初級ですが、「合わせ技」の解説もあり、こうなると中級クラスも満足の内容です。
メインカット、状況説明カット 、インサートカットと丁寧に解説です。

名言集
カットの組み立て方には「A:原因→結果」「B:結果→原因」

例えば、カットつなぎB:解説
この場合は動きのあるカットから入る「結果→原因」のパターンです。動きのあるカットから徐々に状況説明するカットをつなげています。メリットとしては導入にインパクトを与えることが挙げられます 。
A・Bそれぞれのカットつなぎにメリットがあるので、テーマや媒体によって意識的に使い分けましよう。

センスUP 動画編集の教科書

とあって、動画もカットつなぎA、カットつなぎBの2本あり親切対応です。

フレーミングとは、メインの対象が画面にどれほどの大きさで映っているかの度合いのことです。一般的に対象が小さく映るほど情報量が多く、状況説明に向いており、近づくにつれて情報量が少なくなり、インパクトを与えます。

センスUP 動画編集の教科書

編集に特化した書籍らしく「構図」では、少々のことならトリミングで構図を決める・・・まで突っ込んでいます。
同様に、素材不足の時は、拡大してトリミングなどでつなぎ素材を作り出すアラ技もあり、これも作例動画で確認できます。

「もし、撮影時に奥行きが足りないなと思った場合は、編集で「ボケ」を加えてみるのもいいでしょう。+前ボケ、後ろボケ」(センスUP 動画編集の教科書より)

「構図」がなってなかったり、素材が足りなかったり、奥行きが足りない画であっても、なんとかツナぐ編集者魂(こんなんがあるのか、ないのかシランケド)溢れる一冊です。

特に参考になったのは・・・
「主役を強調する構図1」という項目で、
・日の丸構図
・フレー厶• トンネル構図
・ビネット効果 (画の輪郭や周囲をぼかす機能)
・サンドイッチ構図(視聴者に同じ空間にいるような臨場感)
・ぼかし構図(メインを中景に配置し、近景と遠景をぼかす)
・みきれ構図
・点構図(すみっこ構図)

構図の解説ですから、動画でなくてもいいわけで、静止画での解説ですが参考になりました。「日の丸構図」はしらんかった【うん、ほんまやで】

Lesson 4「音 」で センスを磨く

世界的な映画監督であるジョージ•ルーカスも「映画制作者は最高品質のサウンドトラックを使用することに尽力した方がよい。なぜなら、投資という観点において、支出に対して最も大きな見返りが得られるのはサウンドだからだ」 と言っているようです。

センスUP 動画編集の教科書

名言集
動画の「BGM」は 「ファッション」、「効果音」 は 「アクセサリー」という表現もできると考えています

Lesson 5「色」でセンスを磨ぐ

トーンカーブの詳しい解説とトーンカープのパターンは、photoshopなどでトーンカーブに慣れている人には復習になりますし、トーンカーブに親しみのない人にはいいガイドになります。

コラム で「ディスプレイについて」があり、ここまでくると中級編です。撮影した素材の色彩を高精度に再現するには、それなりのモニターを用意してねってことです。

こんなことで、入門書でありながら、中級レベルまでしっかりフォローします。

まとめ
この書籍の最大に魅力は、作例動画82本ダウンロードです。
また、映像編集ソフトに依存しない編集の基本からの解説で、一旦、のめり込んでいる映像編集ソフトから離れて、客観的に見つめ直すのに最適です。

本書に「フッテージサイト活用」いう項目で紹介されている・・・
「Artgrid 」や 「Motion Array」などのフッテージ サイトの多くは、プロが撮影した素材が豊富にあり、観るだけなら無料です(ネット通信量は発生します) 。
作例動画82本も「Artgrid 」のフッテージを使用しているようです【シランケド】

「Artgrid 」は無制限ダウンロード可能な、サブスクリプション型の ロイヤリティフリー映像素材サイトで、「同じシーンの映像が揃っている・・・多いものだと、 同じシーンの映像素材が100個を超 えるものもあり、一連のストーリーを表現することも・・・」とあり、これってちょっと魅力です。サブスクですが・・・


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