2023.1

出来事

  • 親の冷戦に首を突っ込み、ガチギレして大泣きする(25歳目前の娘)(私)

  • 人生の転換期がついに。社内異動の希望を伝えたり、叶わなかった時のため転職活動も

悩む時期だよね〜,なんて一括りにされることに苛つきながらもその通りだから笑って誤魔化す日々。
あれこれ考えて妄想がビッグバンみたいに拡張されていくけど,
そんな現実逃避に救われる時もあれば苦しめられる時もあるね…

映画,ドラマ,小説,音楽という私の最高娯楽で居場所(現実逃避にもってこい😃)について。
年始の長期休みもあったため,たっぷり楽しめた。⬇️

『THE FIRST スラムダンク』


漫画未読,大好きなラジオ「ハライチのターン」で身につけた不良漫画というおかしな知識だけで観に行った。冒頭5分で泣いてしまった。聞き覚えのある名セリフ,強打した背中に思わず声を出してしまったイタッ,手汗握って前のめりになってしまったラスト,自分の鼓動が聞こえそうな無音の時間。すごかった。りょーちんに一目惚れしてしまい,その後漫画読んで桜木の天才ぶりをみても,ブレずに私はりょーちん推し。漫画読了後の2回目,小さいギャグに笑い,ドリブルする音や靴の音の鮮明さにも感動した。いつかアメリカでバスケが見たいをやりたいことリストを追加。

『SHE SAD』


被害者が声を上げられないなら,代わりに声を上げようとするジャーナリストたちが奮闘する作品。

 地味だけど実話に基づいたストーリーなため重くのしかかった。戦うべき相手は,”セクハラを受け傷を負った被害者が沈黙を強いられ,加害者が横暴な振る舞いを続ける社会情勢”だったと明らかになった時の絶望感。それでも,傷つくこと覚悟で声を上げた女性たちの勇気に震えた。
 また,ワークライフバランスを無視して正義と真実を貫くため奔走する二人がかっこよかった,バリキャリママかっこいい最高。こんなふうに働いてみたいと思ってしまうほど素敵だった。胸糞だし思い出したくないこと思い出す瞬間もあったけど,知識としてみてよかった。そしてキャリーマリガンの仕事の選び方が最高,ついていきます。
 スポットライトに印象が残っている人,またプロミシングヤングウーマンに衝撃を受けた人,見るべきだと思う。

『ライオンのおやつ』

誰しもに訪れることを温かく描いたホスピスが舞台の小説。


 普段から,読んでいて覚えておきたい 好きですこの表現 ってものに出会うとページの角を折り曲げるようにしている。この小説は折り目だらけ。オルゴールの盤みたいな閉じた姿が愛おしい。
 つい先日,大好きで誰よりも私を甘やかしてくれた祖母が亡くなった。あまりに突然でいまだに実感が湧かない。ゆっくり私の話を聞いてくれるおばあちゃんの相槌が聞けないこと,ふふふって優しい笑顔も見れないのかって考えるとずっと涙が止まらなかった。
 そんな時に読んだ小説。誰しもに訪れることを温かく描いたホスピスが舞台の小説。最後に流れる時間が穏やかでいい空気と美味しいご飯,思い出のおやつに囲まれて迎えるなら死は本当にオーガニズムかもしれないと思えた物語。
 祖母の思い出のおやつはなんだったかな,祖母が旅立つ時も誰かが迎えに来てくれただろうか,そんなことを考えながら読んでいれば終始涙が止まらなかった。作中にある「私のことを思い出してくれるたびに,地球がぼんやり明るくなる」,この一文に声を出して泣いた。後悔ばかりだ。まだまだ時間はあると思い会いに行くことを先延ばしにした,電話もしなかった。でも「思いっきり不幸を吸い込んで,吐く息を感謝に変えれば,あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」というマドンナの一言がこの先の私に希望を見せてくれた。
 「人生というのはつくづく,一本のろうそくに似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし,自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら,自然の流れに逆らわず,燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。」 
私も今を大切に,苦しいことやままならないことばかりでも,平凡な毎日を送れる幸せや、嬉しかったことやこの先訪れる楽しみなことのため,生きたいと思う。
 思い出すから,祖母の目に光った地球が映るといいな。今このタイミングに読んでよかった。葬儀の日に折り目だらけのこの小説を貸した。気持ちに折り合いをつけられますように。

『舞妓さんちのまかない』

あの台所で時間をかけて可愛い人たちのためにご飯を作れるまかないさんなら,是非ともと立候補したい。あんな丁寧に料理したことないけど,たった一人のために出汁からとったうどんを作ってみたいと思いました。今年の目標にしたいな。京都の街並みも春夏秋冬どれも美しかった。


『ザ・グローリー』


まさに一気見。1年2組の教室で対峙する二人,そこで「ここが私の体育館よ」とドンウン先生が言ったときの鳥肌は快感だった。1年前?くらいに脚本の内容とキャストが発表された時,気になって思わずいいねした記憶がブワ〜っと蘇ってこれだったのか!と繋がったりした。

『脱出おひとり島S1.2』


気づいたら次のエピソードを押してしまう魔法にかかるほど面白かった。この手の作品は非現実的すぎてみてるとイライラしてくるため避けていたけど,流れてくる感想ツイートに釣られて再生したら最後。S1のジア,彼女の破壊力えげつない。どうしてあのテンポで男性が喜ぶ言葉が出てくるの…観てるこっちもにやけちゃってまんまと彼女のYouTube登録しちゃった笑笑

『ウェンズデー』


とにかくテンポが良く,なんとなくストーリーの先が読めつつもやっぱりしっかり話が面白い。無表情無感情のウェンズデーに人間味が滲んだ時,ふわっと心が温かくもなる。
成長していく様子に自然と嬉しくなってしまうし,パーティーなど海外ドラマの見どころもたくさんで,割とどんな気分にも合うのではないかな。家で一日ゆっくりしようなんて日には夢中で観た結果,没頭したため程よく疲れて良さそう。S 2も楽しみです。

『エミリーインパリ』


美しいパリの風景・可愛いリリーコリンズ・サックサクのクロワッサン最高な三点盛りにカオスでとち狂った恋愛模様。いやいややりすぎって引くけど,衣装と風景,ロゴが出るたび高鳴る胸,自然とそんなもんかなって思い込み始めちゃう。身近で起こってたら絶対距離を置いてしまう人たちだけど,自分が一番!なパリの人たちを見るとヘコヘコしてらんないなって思う。なんでも受けいれず,心の枷を外して仕事の壁を乗り越えていくエミリーの働く姿も刺激的だった。エミリーが幸せに笑い合えるパートナーが見つかるのを見届けたい。

充実した1月。
来月も夢中になれる小説,映画,ドラマに出会いたい。

音楽はラウブをひたすらに聴いている。