矛盾する話。

正論・常識・倫理みたいな、いわゆる「正しいこと」を常にしていたい、逆を言えば「間違ったことは絶対にしたくない」っていう人いますよね。
周りを見渡せば一人や二人はいると思う。

苦手なんだな〜。
そりゃ、人に迷惑をかけちゃいけないと思うし、しないようにしていますよ。決まりも守らないといけないよね。酔っ払って自転車に乗るとかも危ないから絶対しちゃダメだと思うし、しないです。

私が苦手な「正しいこと」って、「それ正しいかもしれないけど価値感とか状況によるよ？」って言う話。
「できる限り頻繁に親に顔を見せたほうがいい」
「子どもは休まず学校に行くべきだ」
「嘘はお世辞でもついたらだめ」などなど。

それが間違いとは言わないけど、他にも正解はあるよなっていう話。
そりゃ間違いじゃないですよ？　でもね、やっぱり押し付けちゃダメ。
それこそ「酔っ払って自転車に乗る」くらいダメだと思う。

これを読んで、「私はそんなことしてないから大丈夫」って思いました？　あー、そういう人ほどアブナイと思うんだなー。

「正しい（と自分で思っている）ことを押し付ける人」って、厄介なのが、反論すると、「あーもう、あなたとは意見合わないね。無理！」ってシャッター下ろすところ。
別の意見は絶対に認めない。「まぁ確かにそういう見方もあるよな」とは言わない。「だって、考えて？　〇〇が××だよ？　他に選択肢ないでしょ！」と、自分の主張することを選ばない場合に人に迷惑がかかるなどのさらなる正論を述べて自分の意見を補強する。で、それでも無理なら前述のシャッターガラガラ。

さらに厄介なのは、「いろんな価値感がある」というベースでこちらは話をしているので、こういう人にも「まぁそうだね」としか言えないところ（だって同じレベルにはなりたくない）。ので、ただの意見交換ならいいけれど、何かを決める場合、結局そいつの言う通りに物事を進める羽目になるところ。

一番厄介なのは、そいつは「結局自分のわがままを通した」ことに気付かないところ。アドバイスしてやったと思っているところ。こちらのことをちゃんと考えてくれいているところ。違います。ゴリ押しです。

まぁでもそれもその人の価値観だから。いろんな価値観があっていいから。だから、そういうのも間違いじゃないんだな。否定してはいけない。

世の中、矛盾に満ちているのですね。