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漫画:テンジュの国

個人的にアニメ化(実写でも良い)してほしい漫画の一位。

一言で言ってしまえば「乙嫁語り」のチベット版。絵柄も話の雰囲気も似ているけど断じてパクリではなく、その繊細な絵柄には「乙嫁語り」へのリスペクトを感じる。

十八世紀、チベット。山間のとある村に住む13歳の医者見習いの少年、カン・シバ。ある日、薬草採取から帰宅すると、家には嫁ぎ先に向かう花嫁とその一行が滞在していた。花嫁の名前は、モシ・ラティ。彼女は、異国からはるばるやってきたカン・シバの花嫁だった…! 心優しい少年と不思議な花嫁が織りなす、チベットの日常が満載の、ほのぼの物語。

チベットの若き医者の主人公の元に、許嫁が現れるところからスタートする。
話自体は大きな動きのあるものではなく、淡々と日常が進んでいく感じだが、チベットの文化や風習をとても丁寧に活き活きと描き出している。

登場人物は皆、朴訥として嫌味な感じがする人は一人も出てこない。
ただ狂言回し的な役割もいなかったせいか、残念ながら5巻で完結してしまったが、のんびりと牧歌的な気持ちになれる素敵な漫画。

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