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読書感想文

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上田吉一フェアリー作品集『極光Ⅱ』、『チェスプロブレム入門』を読んだ感想記事です。その先は未定。
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『チェス・プロブレム入門』感想②

『チェス・プロブレム入門』感想②

前回の続き、P33から読んでいこう。

H11:作意自体は面白い。 b)の最終手だけが駒取りになっている点やツイン設定の大きさは多少の減点である。ちなみに、2枚の駒を2パターンでunpinするシステムを詰将棋で使ってプロパラで発表したことがあるが、プロブレム向きのテーマだと実感させられただけだった。

H12:ツイン設定に無理があるが、H#2でこのテーマを実現したのは本作が初めてなのかもしれない(

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『チェス・プロブレム入門』感想①

『チェス・プロブレム入門』感想①

今回から『チェス・プロブレム入門』を読んでいき感想を書くことにしよう。

なぜこの本を選んだのかについて。
その理由は『極光Ⅱ』の時と同じで、「持ってはいるけど読めていない」人が多い本だと思うからだ。そういう人に読むきっかけを与えられたら、と考えている。あくまで持っているのが前提なので、私は作品の感想を書くだけ。図面や作意、そして解説は本を開いて確かめていただきたい。

イントロダクションは割愛す

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