マガジンのカバー画像

▶︎謎体験まとめ

8
不思議な謎体験まとめ。怖くない。
運営しているクリエイター

記事一覧

そっくりさん-【過去日記】

わたしのそっくりさん情報が忘れた頃に届く。 九州の初めての土地に転校したら「お別れ会したのになんで帰ってきたの?」 本州に転校した先で出来た友人には「本屋に一緒に出かけたと思ったくらい、違和感なかったそっくりさんにあった」 仕事中、四国から観光でいらしていたおばさま方に地元の人そっくりと驚かれ写真をお願いされた。 最近は関西のゲームセンターに現れたと連絡をいただいた。 だんだん東に移動してる。次は名古屋あたりかな。

大人2枚-【過去日記】

大人1枚お願いします、とちょうどの金額を出して気持ち大きめの声で言った。マスク越しのわたしの声が聞き取りにくいのを気にして、低め大きめで言うのだ。 窓口の方は覗きこみ、大人…と言いながら券を2枚ちぎって用意したあと、2人…じゃなかった…と券を1枚そっと束に戻していた。 閉館間際に駆け込んだので、わたし1人でまわりには誰もいなかった。 単なる間違いか、何か見えていたのか。

扉を開けて-【過去日記】

夜1人で事務所にいると、外扉が開く音がした。 誰か忘れ物でもしたのかな。内扉を開けてみるが誰もおらず外扉は閉まったままだった。気のせいか。 しばらくすると、また外扉が開く音がする。待ってみたが内扉は開かない。扉の向こうに人の気配は感じなかった。 疲れてるんだな、今日は帰ろう。

れんげ畑-【過去日記】

小さい頃から目が悪く、極度の近視だったがまだメガネを持ってなかった。 近所の田んぼが春になるとれんげ畑になった。種をまいているところだったのだろう。嬉しくてれんげをよく見ようと顔を近づけたところ、れんげの横の目玉と目が合った。ヘビの頭である。距離にして10センチ。図鑑のヘビのページは触ることすら怖くてまとめてとばしてた子供なのだ。叫ぶことも目をそらすことも出来ず、焦点が合わなくなるまでそっと後ろにずり下がり、一目散に走って逃げた。 春になるとあの正面から見た頭を思い出す。

あの神社-【過去日記】

Googleマップで幼い頃行った山の上の神社を見つけた。 岩にはりつくような階段を上がると見晴らしのよい神社。そしてこんな山の中なのに大人が沢山いる。会話が聞こえた。「お守りする人がいないんだって」 数年後親にまたあの神社に行きたいと言った。無理よ。なぜかは聞けなかった。 写真には朽ちた鳥居が写っていた。

出ておいで-【過去日記】

祖母宅の納屋のような離れに泊まった。 トイレに行きたくて暗い中出入り口に向かう。 離れのトイレは汲み取り式だったので怖く、本宅の水洗トイレに行きたいのだ。 電球だけの簡易なライトの紐を引っ張ると、点灯と共に黒いものが一斉に角へ逃げていく。 まっくろくろすけ…じゃないな、ゴキブリだ全部。

道の向こう-【過去日記】

仕事帰り自転車を漕いでると、反対側の歩道に淡い色の着物を着た人が見えた。歩道にあるガードレールに囲まれた謎の機械の箱に寄りかかっていた。 肌寒い21時頃、着物からちらりと膝から下の足が見えておりスマホをいじっているようだった。着物好きかレイヤーさん?寒くないのかなと思いながら通り過ぎてスーパーへ向かった。 15分くらいの買い物を済ませた帰り道、同じ場所で着物の人が視界の端に映る。あれ、まだいる。 待ち合わせ相手が来ないのかな、と通り過ぎた直後、斜め後ろからガラガラガラ!とカ

お迎え-【過去日記】

祖母の葬式は春の雨の日だった。 祖母宅から棺を父達が運び出した瞬間、山から突風が棺目がけるように吹き、庭にいる私の横を通り抜け川の方へ駆け抜けていった。 おばあちゃんはあの山の向こうからお嫁に来たんだよ、と聞いたことがある。 お迎えにきたのかな。