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「あの日に戻れたら」(9/10、20追記)

 先日ティラノゲームフェス2024に応募した作品、「あの日に戻れたら」という作品について。
 せっかくなので、ちょっと深掘りをしようかなと思います。

 総当たりで全エンド回収できるタイプの、初制作フリーゲームなので、この記事もフリーです!笑
 たとえば、今後またゲームを作って、攻略情報などをnoteにまとめてのせるときは、もしかしたら有料記事にするかも…?気が早いですが。

 とりあえず既プレイ前提のお話になりますので、できれば遊んでもらった方がわかりやすいかなと思います。
 作品はこちらのリンクから遊べます。↓↓

シナリオについて

 ゲームのシナリオは、前に私が書いた短編小説を原案として、ゲーム用に新しく書きました。昔はサイトに載せていたこともありますが、多分今は各所で公開はしていない……と思います。10年位前に書いたんですけどちょっと今見ると、稚拙なところもありますので。
 原案は、良い友人だった男友達に告白して失敗した主人公が、父の作ったタイムマシーンで過去に戻って、告白を止めようとする……というお話で、概ねそれに沿っていますね。登場人物については、主人公と男友達、それから上手いことやられてしまったパパの三人で、主人公の名前が「あずさ」ということしか決まっていませんでした。
 本当に掌編というような短さだったので、あまり設定を盛らなかったんですよね。
 元の話の結末はEND2な方向でした。が、最後までは描いておりませんでしたので、小説のその後の話はゲームで初めて書きました。
 さらに選択肢によって主人公の将来は4つのENDに分岐します。

追記:シナリオ冒頭のシーンで、祭りに誘ったのはあずさからとありましたが、実際はいつきからが正しいです。ストーリー上、矛盾していて大変申し訳ございません。現在は修正いたしました。
追記2:告白したEND1でも「告白しなかった私に感謝する」という文面が出ていますが、こちら誤りですね!!これも修正しておきます…!(9/20)

登場人物について

主人公

 弓原あずさ。苗字は今回初めてつけました。
 古典に出てくる「梓弓」という単語から発想して、苗字に「弓」をつけました。
 素直で、ちょっと傍からみると心配になるくらいおおざっぱなところがあります。
 いつきとは中学からの友達で、遊んでいる内に自然に惹かれていきました。周囲の友達にも彼氏ができ始めて、自分も恋愛を意識するようになったというところです。また、少女漫画の愛読者でもあるので、「夏祭り」というイベントに対して、ちょっと過度な期待をしてしまったのですね。(かわいい浴衣を着てイメチェンしたら、好きになってくれないかな)、みたいな少女漫画思考で戦いに挑むような気持ちで向かったので、お祭りを楽しむどころじゃなかったのです。
 もともと前向きなほうなのですが、告白の失敗というのは本人の考え方にもかなり影響がありました。仲良しの友達は、夏休み明けくらいから急にいつきと話さなくなったので心配したでしょう。なんとなく察した子もいたかもしれませんが、大げんかでもしたのかと思った子もいたかも。あずさはいつきと話さなくなった理由については何も言いませんでした。もちろんいつきも。
 考えようによっては、END4が人生トータルで見るとHAPPYENDかもしれないなと思いながらルートを作りました。

追記:高校では吹奏楽部に所属しており、大学では小さめの吹奏楽サークルに所属します。

和服の人

 ゲームオリジナルの登場人物です。
 もとは「タイムマシーン」だった設定を、神様の不思議な力というファンタジー設定に変更しました。はい、神様です。
 この神社は、気まぐれに人前に姿を現す神社ですので、必ずしもお賽銭がもらえるわけではありません。そんなところに、主人公が(事故で)全財産を投入したので、神様はほくほくで主人公の願いを叶えてやろうという気分になりました。
 でも主人公がなかなか願いを言わないので、しびれを切らして姿を現したのですね。ちょっとせっかちかもしれない。
 一応主人公とは声に出して会話をしていますが、神様なので、主人公の心の中の言葉も思い出も読み取ることができます。
 30分という時間制限つきだったのは、一応、あまり大きく過去が変わらないようにするためですね。この神社は時空を移動しているので、神様はそのへんがお得意分野なのです。
 神様から見て、「ささやかな後悔」を修正するチャンスを与えたときに人がどのようにふるまうのかを見るのが好き。本人が自分の意志で選んだ道というのを尊重しているので、基本的に選択そのものに手は出さない。
 同ジャンルの神様たちの中では下っ端な方だけど、良心的な方です。

矢野いつき

 矢野いつき。主人公の片思いの相手です。
 彼の名前は当初決まっていなくて、主人公の名前から付けました。
 「弓」なので「矢」がつくように、「あずさ」は「あ」から始まるので「い」から始まる名前ということにしました。「あずさ」もやや中性的なので、ちょっと中性的な名前でそろえようと思い、「いつき」に決定しました。
 主人公あずさのことはずっと、性別を超えた親友だと思っていました。ただし、中学から高校にかけて少し女子らしくなっていくあずさを見て、変に意識しそうになった時期がありました。本人はそれをよくないことだと思い、あずさのことを恋愛の対象として意識しないようにしました。けれどそう思ったのは始めだけで、あとは無意識に考えないようになっていったという感じです。
 夏祭りに二人で行こうと誘った理由は、ゲーム内で語られている通りです。主人公からの告白に対してすげない態度をとってしまったのもゲーム中で語っていますが、語られなかった理由として、「過去に『悪い』と思った関係性に変化しても大丈夫なのだろうか」という不安があったのもあります。そして、人として大切に思っている主人公を傷つけたくないからこそ、どう接して良いかわからない状態になってしまったのでした。
 しかし、あずさからの告白を受けて、あずさを恋愛対象として改めて意識するようにもなります。その変化はゆるやかに起こっていたので、在学中はもやもやした気持ちを抱えながら、自ら距離を詰めることはありませんでした。END3は「告白」というイベントが起こらないので「友達」という関係は変わりませんが、END2の場合は意識しているまま大学に進んでいるため、あずさが他の男子と仲良くしている様子を見て嫉妬するようになってきたということですね。これは、あずさが「過去は変えずに自分を変える」選択をしたことによる「プラスな将来」になっています。
 END1の場合は、お祭りをめいっぱい楽しんだ時間と、未来のあずさと話した時間という過去との違いが、その後のいつきの考え方にも変化を及ぼします。正攻法(?)で、あずさという存在について改めて考えるようになりました。こちらのENDの場合、告白の返事を待たせ過ぎなところもあるのですが、あずさは待たされても他の男子を好きにならないので大丈夫でした。よかったな、いつき。もうちょっと早く返事してもよかったんだぞ。

追記:高校、大学と空手をしています。END3で彼女が出来ますが、周囲の友達に彼女ができ始めたころに女の子から告白されて、そのまま付き合ったという感じです。END3のいつきはあずさのことを純粋に友達だと思っています。
 基本的にあずさのことは「弓原」と呼んでいるのですが、ゲームの途中、ぽろっと「あずさ」と呼ぶ場面があります。もともと中学のときはお互い名前で呼んでいたのが、意識するようになってから苗字呼びに変えました。そのため、油断すると昔の呼び方が出て来てしまうようです。
 END1ではもう気持ちが定まっているため、ずっと「あずさ」と呼んでいます。そっちの方がしっくりくるようです。

追記:サークルの男子

 存在をすっかり忘れてました。ごめんよ。
 END2であずさが進学した先の、サークルの同期くんです。あずさの笑顔を見て、彼女にするならこういう明るい子がいいな~と思ってアプローチ中。
 ことあるごとに妹へのプレゼントを一緒に選んでよ~、とか、妹と行きたい店があるんだけど下見付き合ってほしい~と言っていますが、それはあずさと二人で出かける口実。彼は妹をダシにする以外の誘い方を知りません。もっとがんばれ。
 いつきは何となく察しましたが、あずさは素直にそのまんま受け取っています。ゲーム中も語っていますが、親切のつもりで誘われるたびに付き合っています。
 妹は中学三年生で思春期真っ最中。急にやたらと物をくれるようになった兄に妹は若干引いています。
 

 今思いつくところだと、こんな感じでしょうか。
 フェスの期間が長めなので、余裕があったらイラストや日常の四コマ漫画みたいなのも描いてみたいですね。
 みんなの素敵な立ち絵は「わたおきば」さんから使わせていただきました。

 もし人物についてや設定など質問がある方がいらっしゃったら、こちらの記事にお気軽にコメントしていただければお答えいたします!
(私の方でも何か追加で思い出したことがあれば、追記しようかなと思います。)

 それでは、読んでいただきありがとうございました!
 ゲームの方も引き続きよろしくお願いいたします!


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皐月あやめ
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