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Vtuber「最推し」に出会う

 このたび、人生で初めてVTuberさんの沼に落ちました。先に言っておくと、この記事は愛強めの推し語りです。

 いえ、前からVTuberさんは好きだったんですよ。
 この人いいな、という方はたくさんいて、自分の好みっぽい配信を色々聴いて回っていた。たとえば、直近だと「にじさんじ」の周央サンゴちゃんと壱百満天原サロメお嬢様の志摩スペイン村コラボも現地で友達と楽しみまくってきた(これもレポを書こう書こうと思ってなかなか書けていないのだが…志摩サロメンゴ村については別の記事で)。

 ――きっかけ、というか、はじまりはにじGTAだった。
 これは星川サラさんと叶さんが主催で、にじさんじのVtuberさんが多数参加されたイベントだ。詳細については、グラセフを知らない私が調べながらまとめるよりは開催前にお二人が初心者向けに説明会をしてくれた動画を参照してもらった方が早いと思う。

 結論から言えば、これが大変楽しかったんですよ……!
 私は、サロメ嬢、ンゴちゃん、レオスさん、葛葉さん、叶さん、明那くん、伊波くん、教授などの視点の出来事を追いかけていましたが、未だ見切れていないくらいの情報量。
 上記のライバーさんはもともと雑談やゲーム実況も見に行っていた人々なのだが、彼女・彼らの配信を通して新たに気になるライバーさんも発見できた。そのようにして、今までライトに外から眺めて楽しんでいたのが、にじさんじという大きな沼にハマり始めたのである。
 そんなめちゃめちゃ楽しかった大型イベントも期間限定。終わりはやってくる。最終日は夜更かししてギリギリまでその終わりを見ていた。ファンの人達が描いた絵が飾られた美術館は壮観だったなあ。

――そして、その余韻にひたっている間……(というか、イベント期間中に)にじさんじの新人ユニット「いずれ菖蒲か杜若(あやかき)」がデビューしていたのである。

 私はにじGTA参加ライバーさんの振り返り配信などをチェックしつつ、軽い気持ちで新人さんたちの切り抜き動画やXでの評判を見ていた。
 そうして気になったのが、あやかきの「1匹」、ルンちょまこと、ルンルンだった。

 ルンちょまは人間ではなくマスコット的ポジションで、サンリオキャラのようなかわいらしい見た目、声と動作、そして豊富な語彙で、現在進行形で「お人間さん」たちの心をわしづかみしている。
 私もまたその一人で、ルンちょまをきっかけにして所属ユニットの「あやかき」に興味をもった。改めてユニットのチャンネルを見に行ったら、ルンちょまと一緒にデビューした他の女の子たちも全員かわいくて、なんとなくハマりそうな予感がした。一目ぼれ的な感じで、いわゆる「箱推し」になる気配があったのだ。
 もしこの記事でルンちょまに興味を持ってくださった方への私のおすすめ動画は、「初配信」「スターライト(歌ってみた)」「空気読み。3」の三本です。

 「あやかき」はまだ新人さんなので、私が見つけた時点で上がっている動画も少なくて、今からでも追いかけられるな!と思った。にじGTAをきっかけに今までよりもVtuberさんの配信の楽しみ方に慣れてきたような気もしていたので、せっかくだから初配信から「あやかき」のみんなの動画をチェックしてみよう!という気になったのである。

 ところでちょうどそのころ、私は主に精神面でお疲れ気味だった。毎週楽しみにしていた大河を見るのにも頭が働かなくて、ためっぱなし(実は今も…)。
 空き時間はひたすら淡々とマインクラフトの素材を集めては倉庫に収納することに喜びを感じていた(暗い)。いやね、あれ結構ストレス発散になるんですよ。素材は裏切らないからね。(ちなみに死ぬとストレスなので、ピースフルでやっていた。虚無だね)

 本来なら「あやかき」一番手の司賀りこちゃんの動画から見るのが良かったのだろうが、先に順番関係なくルンちょまの動画を見始めていたので、次はお顔が好みの子の配信を見に行こう!と思い、私が選んだのが珠乃井ナナちゃんの初配信だった。

 これが、私の運命の出会いになったのである。

 初めて声を聞いたとき、「声がきれいな子だな」と思った。舞台の開演前のナレーションをするお姉さんそのもので、落ち着いたナレーターとか司会者タイプの人なのかなと。けれども、幕が上がってご本人が登場してからは元気でかわいい雰囲気にチェンジ。
 「わ、かわいいな」
 とにっこりしたところで、ナナちゃん――ななたまの歌が始まった。(ナナちゃんが「ななたま」と呼んでね、と言っていたので基本的にそのように呼びたいと思う)

 曲は、アニメポケモンのテーマソング「Together / あきよしふみえ」。(※動画では2分30秒あたりから)
 その歌声は透き通っていて美しく、私の心にまっすぐ届いた。話し声のかわいらしさとは違う魅力があって、本当に心の真ん中を射抜かれた感じ。ななたまが心から歌や曲が好きなんだということが伝わってくる歌声だった。
 好きなことを話しているときって、聞いている側もそれが伝わるじゃないですか。先生の好きな分野になると授業も面白かったりする……まさにそんな感じ。
 そして、間奏では手拍子のタイミングを教えてくれて、リスナーも一緒に楽しめるよう考えてくれている。見ている方が自然に笑顔になれる、まさにそれは「ステージ」だった。緊張の初配信だろうに完成度が高い。
 そんな楽しいステージを見ていた私はといえば……目の前がぼやけていた

 気がついたら、目に涙を浮かべていたのである。

 ……改めて文章化するとちょっと恥ずかしい。でも本当なんだから仕方ない。本当にそのくらい、ななたまの声が私の疲れた心に沁みたのである。
 なんだろう、エリクサー……? 命の水? 本当に清らかな水のような感じでしたね。
 それからななたまの自己紹介があって、私は呆然とそれを見ていた。(胸がいっぱいで、初見のときは情報がひろえなかったので後で見直した。)今まで同性のアイドルに対してもこういう気持ちを持ったことがなかったので、当惑していたこともある。そうしたら、ななたまがもう一曲歌ってくれるというではないか。

 「初配信で2曲も歌っていただいていいんですか!?!?

 と、もはや焦りすら覚えていたところで、選曲が「貴方の恋人になりたい / チョーキューメイ」と来たもんだ。(動画の23分あたりですがショートも貼っとくね)

https://youtube.com/shorts/vrODuQT9tFY?si=LHYl3LpeHG1sHPWp

 落ちたのはこっちですよね。

 これを聞きながら私は撃沈しました。一曲目とはまた違う歌い方で、ななたまは七色の声が出るのかな? もっともっと歌が聞きたい、と思わせてくれる歌声でした。
 初見で最推しが確定するなんて……。でも動画のコメントやXのポストで私と似た感想を持った人も見受けられたので、ななたまは初配信で結構な人を沼……というとちょっとアレだな、恋に落としていったのかもしれない。

 元々お顔が好みで見に行ったわけですがね、もうホントに全部可愛いんですよ。
 Vtuberの「最推し」がいる友人が、「推し」関連のイベントがあるたびに転げ回っているのをXなどのSNSでよく見るのだが、それも私なりに「わかる…」と思っていた。
 実際、Janne Da Arcはガチで好きですしね。あと、二次元では煉獄さん。なので、今回の記事も一応「Vtuberの」という枕詞をつけさせていただいている。
 そして、先に挙げたVTuberさんたちも充分推しだと思う。私にはたくさん推しがいるな〜と、満足していた。もちろん最推しが出来た今も好きだし動画も見ている。
 ただ珠乃井ナナちゃんは、やっぱり特別なのだった。

 今まで好きな人が出来たことがない人に「まだ出会ったことがないだけだよ」という人がいる。私はそれについては割と余計なお世話だなぁと思う派である。
 けど今回の出会いで、その言葉もあながち嘘ではないんだなと納得してしまった。そのくらい本当に急激にストンと落ちたのだ。デビューしたてのキラキラのライバーさんに。
 キラキラした目でアイドルに憧れる女の子や、最近だとVTuberに憧れてVTuberになる女の子の漫画を読んだことがある。そのような描写を、心情を、私はわかった気になっていた。
 けれど、今まで想像していたのはきっと違うのだろう。そう思えるような──本当に「その存在に生きる気力をもらえる」、それが「最推し」ということであると学びを得た。

 そして私のnoteをフォローしてくださってる方は薄々感じてらっしゃるかもしれませんが、長文をつづる物書き的体力も回復してきたんですよね。
 ななたまはミューズかもしれない。……この発言って気持ち悪くない?大丈夫?現役で活動している方を推し慣れてないから、発言大丈夫か心配になってしまう。

 まあそういうわけでね、もちろんグッズとボイスを即買いしました。住んでいるところの関係で、コトブキヤのあやかきイベントまでは行けませんでしたけどね…………行きたかった…………。

 「あやかき」みんなで歌っている「シャオシャオ蘭々」は魔法少女アニメや女の子バンドアニメのOPを見るような、陽の光で輝く砂糖菓子のようなキラキラしたものを見るような感じだった。MVもとても良いのでぜひ。
 みんなの良いところが詰まっていると思うんですが、配信を見たあとだと「みんなの良さはここで終わらないぞ……」という気持ちになる。これで満足は出来ないのです(……とか言いつつ有難いことにAppleMusicにあったからリピートしている)

 
 SNSの方では創作のお知らせやひとくち古典解説とかがありますのでね。推し活的な……珠乃井ナナちゃんの配信の感想とかね、またnoteに書きたいなと思っております。なんでも作品置き場、ありがとうnote。
 長文書くリハビリと推しの宣伝が同時にできて一石二鳥かな、なんて……。

 もちろん、「あやかき」のほかの皆さんの初配信と動画のいくつかもチェックしておりますよ。今回は最推しの話ということで、また別の機会に司賀りこちゃん、綺沙良ちゃん、梢桃音ちゃんの紹介もしたいと思います。

 ということで、久しぶりの更新は推しへの愛を語る記事でございました。お読みいただきありがとうございます。

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