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「命がけ」クンが増える「これから」の観光魅力発掘プロデュース

コロナ禍という言葉を使いたくなかったので、ざっくりと「これから」とタイトルには入れました。
アフターコロナも、ウイズコロナも使いたくないですね。
私と同じように、このコロナと言う言葉に並々ならぬ拒絶感を持っている方は多いのでは、と想定しています(コロナビールは別ですが)。

さて、今後の事業を考える上で、大切なことに気が付きましたので、述べたいと思います。
観光業の分野では、「提供価値」を考えるにあたって「今だけ、ここだけ、あなただけ」とう語呂のいい考え方があります。
その土地が観光集客上で成果をあげるために、観光資源開発~プロモーションまで、大切にすべき3つの価値基準を言います。
観光業に携わっている方は、当然知っている「今だけ、ここだけ、あなただけ」。
そして、今後の集客戦略を考えるにあたり、この3つのどれが事業の成否をわけるか、重要性が一層増しているかというと、私は「あなただけ」だと思うのです。

理由は、一人一人の考え方の差異が大きくなり、それが行動様式にまで定着し、いわゆる「みんな」という言葉、概念がとてもか弱いものになると考えているからです。

今、世の中を見渡しても、政治に対する考え方から働き方、人とのコミュニケーションの仕方、言わば「社会」との向き合い方、「人生」の有り方などが、少し前と比べると明らかに、人それぞれで違いの度合いが高まってきていると思うからです。

つい先日までは、みなで「一緒に」、あることを「当然」のようにしていた社会だったのですが、今や、その個々人の「違い」がとても尊重される時代になってきています。なぜなら、コロナという人を死に至らせる伝染病が発生したおかげで、何をするにしても、つきつめれば「命」に到達することとなり、普通、人は、他人の「命」まで受け止めて働きかけはできないからです。
 卑近な例でいうと、「天気がいい日は外で遊びなさい」とは子供に言えないのです。なぜから、「それでコロナに感染したら責任とれるの?」とさえ言われかねないからです。
そう、一人一人の自己主張がいわば「命がけ」になるわけですね。
こうまで言われているのに、「いいや、外で」とは普通なかなか言えないですね(笑)。
観光も一緒で、どんなに誘われても「私、行かない」という命がけクンが増えます。

私は研究者じゃないので、ここでこの私の考えを数値で示したり、つっこむつもりはございません。
ですから、この先は、「そうだよね」と肌感覚で共感してくださった方にのみ読んでいたきたいと思います。

そんな「命がけ」クンたちが増える世の中ですから、価値観の振れ幅は大きくなります。大衆(マジョリティ)などをつかもうとしてマーケットリサーチをしても、大衆は今以上に見えずらくなってくるでしょう。そして、「なんとなく皆がやっているから私も」という大衆が構成される要因である個々人の心の在り方が、たぶん今以上に失われていきます。なぜなら、皆と一緒になにかしている「安心感」がそこにはないからです。

そう、だからこそ、「今だけ、ここだけ、あなただけ」の「あなただけ」の価値が高まるのですね。
観光業でいえば、マーケットは必ず小さくなると思います。そんな縮小トレンドの業界の中で、どうやって、売上をあげていくか?
単価か、顧客数か、回数かと問われた時は、「回数」となります。
しかし、顧客数は少なくなるでしょうから、今以上に「も一度来たい」と思ってもらえないといけません。月並みなマーケットリサーチなどしてたら、じり貧になります。
「あなたの希望にマッチしたサービスをいかに提供して、自分だけの場所、と思ってもらえるか」がとても大切になってきます。

「あなただけ」をどう創出できるか?
「あなただけ」は実は、私の経験だと、ほんのちょっとしたアイディアで演出できます。
30年以上前に求人広告のコピーライターをしていて、「たった一人のために書いていた」経験こそ、最近とみに生かされているなぁ、と感じています。
今日は文字数が付きましたので、またおりにふれて記したいと思います。

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