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介護保険制度を利用するための初めの一歩

2023.5.28.Sun.

ご両親や配偶者が、よく転ぶ、骨折するなど歩行が困難になったり、
前にはなかったようなひどい物忘れや間違いなどをするようになって、
一人での生活や外出が心配になりはじめたら、
ご両親のどちらかが相手を介護するのが限界になってきて、
家族以外の手が必要になったら、迷わず一度、
お住まいの地域の担当「地域包括支援センター」に電話してみてください。
「地域包括支援センター」は、地域にもよりますが、
1中学校区に1センターずつくらいあります。
ネットで「地域包括支援センター」と「お住まいの地域」などの
ワードを入力して検索をすると、
担当の「地域包括支援センター」とその連絡先が分かると思います。

私の祖父母が介護が必要になった時には、
まだ介護保険制度が導入されていなかったり一般的でなかったりで、
私の実家では経験がありませんでしたので、
連絡するときは少し不安がありましたが、他に頼るすべもなく、
思い切って電話してみました。

今でも忘れません、ウルウル(TT)
最初に対応してくださった女性Tさんの、
こちらが元気になるような明るい声、
私の話を真摯に聞いてくださる安心感のある受け答え。

私が会社員を辞めて、独立したのが2016年。
正確には覚えていませんが、
その頃から父は以前に比べて歩行が徐々に困難になり、
よく転ぶようにもなりました。
四点歩行器を使うようになりましたが、
古い家の中では、ドアの開け閉め時や立ち上がりの時は
テーブルやドアノブに力を入れて頼るので壊れそうになっていたり。
当時、壊れかけたドアのカギをペンチで上手に開け閉めしている母を見て、
大変だなーと思いながらも、ちょっと笑ってしまいました(^^;
後日、私が修理を頼みましたが。
父も母も年老いてくると、今までの生活、習慣を
どう変えたらスムーズに生活できるか気が回らず、
その状態を続けていました。

心配になって、独立して時間も会社員時代より自由になったことから、
東京から愛知県の実家に以前より多く長く帰省するようになりました。
最初は、2ヶ月に1度1週間程度だったでしょうか。
それが、1ヶ月に1度、2度と回数も滞在期間も増えていきました。

そんな中、2019年の秋頃、母が転んで足を骨折しました。
大きな骨折ではなかったので軽度の家事はできましたが、
買い物や家事の中でも力仕事は、
頻繁に実家に帰って私が替わっていました。
それでも東京に戻らなければいけない期間、母が大変だと思いましたし、
父の歩行がかなり不安定になってきていて、
骨折がなくても介護する母も限界ではないかと思ったので、
思い切って「地域包括支援センター」に連絡をしたのです。

数日後、お電話の地域包括支援センターのTさんが実家に来てくださり、
自宅の状況を見、私と母の話を聞き、父にも会ってくださいました。
父も心を開いてお話していました。
介護認定を受けることになり、その手配もしてくださいました。
後日、介護認定調査員(地域包括支援センターとは別)が自宅にいらして、
本人や家族からヒアリングをしたりして、介護認定をし、
認定結果が数週間~1ヶ月くらいで郵送されました。

地域包括支援センターのTさんの名刺を今見返すと、
肩書も資格も何も書いていなく、
その時、「要支援なら私が担当できます」とおっしゃっていました。
Tさんがご担当くださることを願っていたのですが、
父の認定が思いのほか重く「要介護2」でしたので、
別のケアマネジャーさんを紹介してくださいました。
数年後の母の介護認定の時は「要支援」でしたので、
Tさんを希望したのですが、手一杯でご担当いただけませんでした。
資格や経験年数も大事ですが、
人柄がよく力量のある方はきっと大人気なのですねー。
もし担当が合わない場合でも、
替えてもらうようお願いすることができます。

認定後、父は、デイサービスに週に1回通うことに。
母にとって、帰省中の私にとって、息抜きの時間にもなり、
父が出かけた後、「ふぁー」と体を伸ばして二人のんびりしたり^^
(これは、介護関係なく、よくありがちな、父・母・娘の光景^^;)
あとは、父がいるとできない仕事や家事を片付たり。
家だと危険な「入浴」のサービスがあるも、とても助かります。
父は、基本的に家でじっとしていることが嫌いではないのですが、
ずっとだと息が詰まるのでしょう。
外出でき、家族以外と話せる時間なので、喜んで通ってくれていました。
もちろん、歩行などのリハビリも受けられます。

ただ、通うことを嫌がる方もいらっしゃるようです。
サービスの種類や内容、向き不向きについては、
次回にお伝えしたいと思います。

もう本人だけでは、家族や周辺だけでは、「無理だ…」と思ったら、
というか、、限界の来る前に、
まず「地域包括支援センター」に連絡してみてください!

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