お菓子が入った

職場に個人用書類入れがあって、そこに給与明細や、必要書類が入れられる。

誰かが旅行に行くと、おすそ分けのお菓子が一個ずつ入れられている。
ただの差し入れの場合もある。

小さな焼き菓子が一個入っていたり、お煎餅が一枚入っているだけ
で何だか嬉しくなる。
おすそ分けの気持ちが嬉しいし、
公平に全員に配られるところが嬉しい。

でも時々、誰かのところにだけ、
特別なお菓子が入っていることがある。何しろ透明な引き出しになっているので、透けて見えているのだ。
きのこの山とかが箱ごと、誰かのところにだけ入っている。

仲の良い者同士が、お菓子をあげているのだ。
私は羨ましく思った。
お菓子が羨ましいのか、
そういったお菓子をくれる関係が羨ましいのか、
多分両方だと思う。

私は私の書類入れに、特別なお菓子が入って欲しいと思った。


いつか、嫌いな人の書類入れに、
同じお菓子がいつまでも入っているのを見て、
あの人はわざと入れっぱなしにして、私は他の人に好かれているのよと誇示しているんだろうと勝手に思ったりもした。
やがてその人は勤務態度が悪いので、職場をクビになった。

その私の書類入れに、ついにお菓子が入ったのだ☺️

私の書類入れにはチョコレートが一箱、ドン！と入っている。
こういうの憧れていたんだ。

仕事上で起きた事に対する、お礼の意味のお菓子だった。
お菓子をあげるにも色々な意味があるのだ。

仕事場に一人嫌な人がいるだけで仕事に行きたくなるなるし、
一人仲の良い人がいるだけで仕事が楽しくなる

仕事とは協調の場だ。
でも私は嫌な事は我慢しない。
他の人の良いところを褒め、助け合うことが、自分への成長につながると思う。
仕事をきちんとやって、余力があれば他の人の事を手伝い、
あとは明るく笑っていると、場が和む。

余談になるけれど、職場の他業種のある女性が挨拶もしないで、何となくツンツンしていた。
ある時私はその人の顔を見て、
「可愛いねー！」と言った。
実際にとても可愛い人なのでお世辞ではない。
本当にそう思ったから言ったまでだ。
するとその人はそれ以来、私の顔を見ると遠くからでも挨拶してくるようになった。

他業種間にはどうしても壁が出来やすい。どっちが上だの下だのはないのだけれど、心の壁を作りやすい。
ちなみに、ゴミ捨てなどの業務も行っているおじさんと私はとても関係が良い。
私から必ずニコニコ挨拶をするし、話もする。
以前、絶対にそのおじさんに挨拶をしない女がいて、
おじさんに嫌われていた。
勤務態度が悪く、クビになった女がそれだ。
きっとおじさんを見下していたんだろう。

用務員のおじさんは、私が困っていた事を話したら、解決してくれた。
とても感謝。

今現在、職場に嫌な人は一人もいない。
何事も、嫌だ、で済ませずに、問題解決をする事が大切だと思う。