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となりのMr.パーフェクトが描くアメリカでの社会生活

みなさんこんにちは、こんばんはちぇりです!
今日は今話題のとなりのMr.パーフェクトを観て今現在、私が思っていることを書き連ねたいと思います。

⚠︎個人的な経験に基づく人種差別やバーンアウトの経験談が続きます。苦手な方、不快に思う方は読まない事をオススメします。あと、軽いスポも含まれるので、スポを読みたくない人は避けてください🙇🏻‍♀️

全ての人がこの様なケースに当てはまる事はもちろんあり得ません。ですが、「この様なこともあるんだ」程度に読み流していただけたら幸いです。


となりのMr.パーフェクトのあらすじ

順調にキャリアを積んでいたが、大きな人生の危機に直面し、故郷に戻ることを決意したペ・ソクリュ(劇中訳:ソンニュ)。そこで母親の友人の息子であるチェ・スンヒョと再会する。優れたルックスと能力を持つ若い建築家へと変貌を遂げていたスンヒョは、ソクリュの登場により平穏な生活を乱されるが、お互いの過去をよく知る2人だけに、次第に互いの人生に豊かな笑いと温かいときめきをもたらしていく存在となっていく。

シネマトゥデイ
チョン・ヘイン演じるチェ・スンヒョとチョン・ソミン演じるペ・ソンニュ

ペ・ソンニュが自分と重なる時

ぺ・ソンニュが韓国に帰ってきた理由がこの2週の間(1話 ~ 4話)に徐々に明かされてきました。アメリカで1人頑張ってきたソンニュ、そんな彼女の姿と自分のアメリカ留学での日々が重なりました。

私は思い切って大学4年生の時にアメリカに1年間留学をしました。どうしても勉強したかった事がアメリカにあり、留学する夢を捨てきれず、最後の1年間だけ行く事にしました。

シカゴの空港で


アメリカの大学は「入るのは簡単だが、出るのが難しい」と言われているほど、入ってからの競争率が高く、常に自分のベストパフォーマンスが要求されます。日本の大学と違い、GPAも重要視される為、将来の為に高いGPAを4年間維持する事を求められます。

アメリカで私に待ち受けていたのは当たり前のように大量のタスクをこなす日々でした。
念願の授業にワクワクしていた私は秋学期が始まってすぐの当初、どんな事でも喜んでやりました。大量の宿題も苦にならなかったし、授業の予習も楽しくて仕方ありませんでした。せっかくの留学、いい成績を残して帰りたいと凄く意気込んでいました。
でも私も所詮人間で次第に馬力は当たり前のごとく落ちていき、あっぷあっぷになる事も増えました。

そんな頃、授業でグループワークになればなぜかリーダーに選出される事が増え、断れない性格且つ揉め事を嫌う性格を持つ私は全て受け入れ、課題を行なっていました。
そんなある日、グループメンバーが何もしてくれない事に気がつきました。流石にまずいと思い、「みんなどう分担したらいいか意見ちょうだい」と投げかけたところ、各々自分がどのような状況にいて課題を行う時間がないのかを話し始めました。そして皆んな口を揃えていうのは「リーダーならどうにかできるよね、みんなの事いつも気にかけてくれるもんね」という一言でした。今思えば完全に自分のタスクを他人になすりつけるための言葉でしたが、当時の私はそれを聞き入れてしまいました。頼りにされている。頑張らなきゃ。ここでやらなきゃ成績は取れない。その気持ちだけで私は動いてました。

次の日、教室にいつもより遅く行くとグループのメンバー数人が「あの子日本人だからかほんとに真面目になんでもこなすよね」「おかげで何もしなくていいわ」「日本人って押しに弱いって聞いてたけど本当だったのね笑笑」と、明らかに私のことを笑っていました。凄く腹も立ったけど、同時になんとも言えない気持ちになりました。日本人におけるステレオタイプでレッテルを貼られ、初めて自分に対して人種差別の様なものを経験しました。

幸いにも後にも先にもその様な事を言われたのはその1回でしたが、心に傷は深く残りました。そんな言葉に負けちゃダメ。と自分に言い聞かせ、奮い立たせ、1年の留学を終え、日本に帰る頃には軽いバーンアウト症候群になっていました。

今までとは比にならない量のタスク、そして常に完璧を求められる環境。見知らぬ土地での生活から起きるストレス。何事にも全力投球で過ごした結果、心のどこかが完全に燃え尽きた感覚がしていました。どこか上手く笑えない自分がいたり、途端に活力がなくなる感覚に襲われることもありました。

4話でGREIP時代の同僚のクリスがソンニュがランプを擦ったらお願い事を聞いてくれるジーニーみたいだったと言った時、「きっと私もそんなふうにあの子達に思われていたんだな」と思いました。


アジア人は比較的文化の影響もあってかコツコツまめに作業をこなす人が多いと思います。もちろん全員がそうだとは全く思いません。ですが、一定数いると思います。だからこそそれを知っているアメリカ人はそこにつけ込み、タスクを押し付けてくることがあります。
正直、これはどこにいても起こりうる状況です。日本人同士でも起きますし、アメリカ人同士でも起きます。でも、私やソンニュが経験した様に人種を逆手に取ってくる人も少なくはありません。

なぜ私がこのドラマに大きく胸を打たれたかというと、今までこのようなアジア人差別を取り上げるドラマがなかったからです。
今やグローバルコンテンツと化した韓ドラ。しかもとなりのMr.パーフェクトはNetflixで全世界に配信されている。そんなドラマがこの難しいテーマを取り上げて、脚本を書き、ドラマにしてくれた。
製作陣はもしかしたらそこまでこのテーマについて重く考えていなかったかもしれないけど、少なくとも私は救われました。

ソンニュが少しずつ周りの幼馴染達のお陰で元気になっていく姿、お母さんと言い合ったからこそ認めてくれた瞬間、クリスを殴った瞬間、南京錠に悪口を書いた時
私の分までソンニュが今までの気持ちを代弁してくれた気分でした。
とてもスッキリした気分になりました

面白いくらいにこのドラマに癒してもらっています。
本当にヒーリング効果抜群です。


この投稿はアメリカ人は差別的だ!嫌いだ!酷い人たちだ!ということが言いたくて書いていません。実際、友達になった子達はいい子ばかりで、こんな経験したんだって言ったら酷い!教授に私が代わりに言ってあげる!と私のために怒ってくれる優しい子達でした。だから、留学が全て悪い思い出になったわけではありません。でも、どこか燃え尽きるほど過重労働をしたのも事実。ソンニュみたいにボロボロになってしまった自分がまだ癒えてなかったんです。
これはある一種の自分をバーンアウトから救い出す手段だと考えています。
どこかに吐き出したかったんです。そんな時このドラマと出会ったんです。

今現在、残り12話ですが、どのようにこれから先、展開していくのかとても楽しみです☺︎
やっぱり韓ドラの幼馴染系は外しません!

重い長い投稿になってしまいましたが、書き終えた今、どこかスッキリしている私もいます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

もし同じ体験をした方、このドラマに癒されている方がいらしたら、ぜひ気軽にコメントしてください!

それではまた次にお会いする時まで… 안녕☺︎!

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