見出し画像

社会人の休み、家で過ごすべきか?外で過ごすべきか?

12月も中旬に入り、2021年も残すところ僅かとなりました。「師走」の名の通り、忙しく過ごされる諸氏も多いかと存じます。この記事を見ている貴方の今日は「休み」ですか?「休みではない」ですか?

こんにちは、チェリ井こと櫻井と申します。「インターネットを使った“最高の選択体験”を実現する」をミッションとするマイベストという会社に勤めています。家電・生活雑貨・食品・ファッション・ホビーなど様々なジャンルの商品を専門家監修の下で実際に調査検証・ランキング化し、ユーザーの皆様に提供する「mybest」というwebサービスを提供しています。

※このnoteは、株式会社マイベストのAdvent Calender 2021に参加しています。「選択」をテーマにメンバーが日替わりで記述しています。

「休み」とは何か?

突然ですが、童謡・唱歌「南の島のハメハメハ大王」にはこんな歌詞があります。

南の島の 大王は
子供の名前も ハメハメハ
学校ぎらいの 子どもらで
風がふいたら 遅刻して
雨がふったら お休みで
(後略)

伊藤アキラ 作詞「南の島のハメハメハ大王」より

一方で、プロ野球界にはかつてルーキーながら年間の半分以上である69試合に登板、うち44試合に先発し「35勝19敗」という超人的な記録を残した権藤博というピッチャーが居ました。その尋常ならざる活躍に、

「権藤、権藤、雨、権藤、雨、雨、権藤、雨、権藤」

と、対戦相手の投手にも「試合が雨で中止にならない限り投げてくる」という意味の皮肉を言わしめ、それが当時の流行語となる程でした。その後、権藤はたった2年後には肩肘を壊し、内野手に転向せざるを得なくなります。

この2つの例は、雨が降ると休めるものの、掛かる負担としてはあまりにも「両極端」な休みの取り方です。かたや「お気楽な南国」の話、かたや「時代が生んだ悲運なピッチャー」と思えます。

休めたら「幸せ」なのか?

「南の島のハメハメハ」は、全部で1~4番の歌詞から成りますが、通して牧歌的でスローライフ、かつノンストレス。経済的には豊かではないと思われますが、精神的にはとても豊かと思われます。

では、権藤は「不幸せ」だったのでしょうか?
確かに現役ピッチャーとして見れば、稼働年数は4年弱。通算82勝で、選手として名球会や野球殿堂には選ばれていません。
しかし、その経験を活かし、指導者として多くの名ピッチャーを育て、また横浜監督時代には、佐々木主浩を抑えの中心とし、中継ぎのローテーション制を確立。投手陣を「ブラック企業化」させないことで、36年ぶりの優勝を果たしています。
佐々木はその後、大リーグに移籍しセーブ数で初の名球会入り。権藤本人もプレイヤーではなく「エキスパート」として野球殿堂入りを果たしています。権藤の経験が、その後の野球を変えたのです。

話が完全にプロ野球の話になりそうなので、戻します。

例えば、「ハメハメハ的生活スタイル」は憧れも有りますが、ベースインカム無くしてこんな生活は送れはしなそうですし、継続させるのも大変そうです。スキルも遅れを取るかもしれません。

一方で「権藤博的生活スタイル」はどうでしょうか?一度破綻している訳ですから、フィジカル・メンタル的にはかなり辛いでしょう。経済的には活躍した時はとても良いですが、その後停滞あるいは低下するかもしれません。その経験を生かして指導者、シニアやエグゼクティブとして引く手があるかもしれません。しかし、権藤は経験ゆえの若手や上層部との意見衝突も有りました。

そういえば、地球圏に戻ったクワトロ大尉も某若手エースパイロットに殴られたりしてましたね。

結局「どうすべき」なのか

今度はガンダムの話になりかねないので、戻します。ここからは個人の主観の話になりますが「休養としての休み」は、僕は取れるなら積極的に取るべきだと思います。

その時の仕事の状況にも拠るとは思うのですが、仕事を行うプロとして「肉体的」「精神的」に最善の状況で働けるよう「休養」で出来る限りは整えるべきだと思います。

「休養」と「仕事」は両輪であり、休めるから仕事が出来るし、仕事をするから生活が出来る。得られた報酬を基に初めて「余暇」に休みを使うことが出来る。当たり前のこと言って申し訳ないですが、これらを「ほどほどに回せるか」が継続性を産み出すのだと思います。

整理すると「休み」とはこんな感じでしょうか。

「休養」:仕事による肉体的・精神的な疲弊の回復を行うために使うもの
「余暇」:自分の肉体的・精神的な成長や維持を行うために使うもの

休みの使い方を選ぶということ

自分も学生や若い頃は、ひたすら寝ていたりゲームしたり、勿体ないというか自堕落というか…。今も言うほど変わっていないのかもしれないですが。

とはいえ、家族が増えたりして自分の時間が少なくなったり、友人と会う機会が減ったり、体力の回復に時間が掛かったり、必然的に昔と同じような休みの使い方が出来なくなりました。要は休みが以前より貴重になりました。

これは若い時には中々想像が出来にくいことかもしれません。
休みがより「有限」になり、意図を持って休まねばなりません。「意識的に休む」なんて、なんだか逆説的です。

となると「余暇」がより価値を持ち始めます。
家族や友人とのコミュニケーションに時間を使う、知識やスキルの吸収に時間を使う、よりリラックスを図るために時間を使う、多様な過ごし方が有ると思います。

僕も勿論それらに時間は使うこともしますが、別に意識して時間を使って行動していることがあります。

市井の暮らしに根ざしてみる

何ら大したことでもないのですが、個人的にはここ数年なるべく意識して行動するようにしています。

やはり、エンドユーザーやコンシューマーと直接向き合うBtoCメディアやサービスに身を置いているので、より一般的な暮らしや生活に身を投げ経験することで、ユーザーの方々と価値観を離さず感覚を共有し得る手段の一つではないかと思うのです。

季節的な行事に身を置く、地域のイベントに身を置く、親世代や子ども世代とのコミュニケーションに身を置く、etc etc…。スマホやパソコンの前に居るだけでは、得られる経験では有りません。

例えば師走で言えば、地元の商店やスーパーに買い出しに出掛け、大晦日の夜は紅白やゆく年くる年を見て、そのまま地元の神社に初詣に出掛ける。これだけでもとても贅沢な時間に感じるのです。

地元の神社へ毎年元日の深夜に娘と初詣に並び、蜜柑と甘酒を頂く事が慣習化
高校の同級生たちと地元のキャンプ場で初キャンプ。印旛沼に沈む夕陽が美しすぎるが、千葉県民の印旛沼への評価は総じて低い
凍える夜、初キャンプで焚き火とビーフシチューを囲う初心者の男たちと近況を語らう
栃木を旅した時は家族で地元の神社の豆まきに飛び入り参加
会津の大内宿では茅葺きの張替えに遭遇し、餅撒きに飛び入り参加(しかし一度地面に落ちた餅は翌日速攻でカビた
クリスマスイブの夜に、高知のひろめ市場で家族で祝う。お酒が好きな土佐人との夜
観光地でもある築地に拠点があるマイベストの斜向かいは築地本願寺で、夜はライトアップが美しい。今年の築地市場は年末の買い出しで賑わっているようだ

結局は心も体も健康ならOK

つらつら書き連ねて参りましたが、結局は仕事に対する負担感や体力は個人差があることですし、またそれらは年齢によって移ろいゆくものだと思います。

師走に忙しい方もとても多くいらっしゃると思いますが、落ち着いたらぜひ休養を取っていただき、そしてもし可能ならば、余暇の過ごし方に想像を広げてみてください。家で過ごすことにも、外で過ごすことにもそれぞれ重要な価値が有ります。

マイベストは平均年齢が20代の若いメンバーが多い会社ですが、僕は少数派な40代です。当社には重要視する3つのバリューのうち「Cooperation(≒協働)」という項目があるのですが、それゆえに働く人たちの「多様性」を認め合う文化が有ると思います。

月間3,000万人以上の方が利用する巨大サイトとはいえ、設立5年のまだ若い会社です。それ故にやらなければいけないことも多いですが、やれることを頑張っています。

マイベストではいろんなポジションで求人も行っていますので、ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。

年末年始、何か買い物をしなければいけない時も、ぜひmybestを覗いてみてください。

ちなみに、僕のこの土日は家に籠って家事と休養に当てました!年賀状も作らなきゃ!


ちなみに野球よりサッカーの方が好きです。

終わりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?