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ホーチミン又はベトナムに、この時期のご旅行をお考えの方へ(2020年3月16日現在)

世界的に警戒傾向が強まってます

これだけ世界規模で騒がれることも珍しいのではないかと思うコロナ騒動。さほど強くないウイルスだから無用のパニックは避けるようにと言われつつも、ここまでの規模と状況になると、諸々慎重な選択が必要になります。

例えばシンガポール。

『出張者は入国時に、2週間のホテルの予約記録など待機場所を示す証拠書類を提示しなければならない。当初の2週間は食料を買うための外出も認められず、人との接触も最小限にする必要があるため、入国してもビジネスや観光はできない。違反者は罰則の対象になる。発熱などの症状がみられなくても、新型コロナウイルスの検査を実施することもある』

個人の権利がなんとかが〜とゴネても無駄です。国が個人の顔色を伺うようなことはないと考えましょう(どこの国がそんなことをするのかとは言いませんが)。

アメリカでは、

この措置は東海岸に限らず、西海岸の主要都市でも同じ措置を取っているとのこと。

フランスでも、

スペインでは外出禁止までなっており、この警戒ぶりがどこまでが必要かは、後にしかわからないとしても、どの国もこの決断をとることで相当な経済的ダメージがあるわけですから、安易に決めているとも思えません。

ですが、各国内でこれだけの警戒体制が取られているにも関わらず、国境をまたぐことを、割に軽く考えている方が未だ多くいらっしゃるのも事実。

もちろんどうしても必要なケースもありましょうし、国が禁じていない限りはその行動を責めきれるものではありません。

ただこれだけの規模で警戒がなされている中で、いくら「そこまでの必要はない」と叫んだところで、それが効果的で且つ利のある事か、周囲への影響はないのかは、考えてみるべきかと感じています。


ベトナムの市内対応状況は?

2020年3月7日に、入国時の健康申告書の提出が必要になって以降、随時、マッサージ店やバー、クラブなどの店舗の営業が一時休業とされ、レストラン営業こそ今は許可されていますが、今後どうなるかは不明。

2020年3月16日現在、欧米諸国で飲食店内での飲食が禁止されている流れがどのように反映されるか、注意を払いたいところ。

陽性患者が出たということで、その方がお住まいになってたマンションが1棟ごと、約1000人が隔離とされた事例も聞きました。これ、居住者が多いマンション、宿泊者の多いホテルだと、該当確率が上がりますね。

また、2020年3月16日より公共の場に出て行く際にはマスクの着用が義務付けられました。一方でマスク不足は日本と同じく、引き続き生じており、その辺で随時調達できるというものでもないようです。

ただしマスクの種類は問われていないので、元来市内で販売されている布マスクであれば調達の可能性もあると思います。その場合はもちろん清潔さを保つためのお手入れが必要になるため、決して手軽ではありませんが、義務に沿うことはできるので、いざという時には活用しましょう。

ちなみにさらに詳細事例を挙げたベトナム国内状況の流れを、こちらの方がまとめてくださってますのでよろしかったら。


海外から来る人を現地の人はどう思ってる?

これは私の経験からの憶測で、正確なデータに基づいたものではありませんので、まずはそこのご了承を。

現在の感染拡大の要因に、海外からの入国者が数多く関わっています。日本の方にも、発熱や咳などの症状があったにも関わらずベトナム国内を移動したり出入りして、結果陽性が判明した、という例もありました。

普通に考えて、印象が良いとは言えないと思います。
そんなのごく一部の事例など、大多数の外国人には関係のない話。ましてや症状がなかった人に関しては、あまり責めるのも酷なこと。ですが…

ベトナムの人にしてみれば言葉も、ものへの認識も違う人たちのことはよくわからんわけですよ。よくわからん上に、感染事例を次々に作られたら、警戒するのは当然かと。だからと言って、差別的対応も止むなし、とは思いませんが、

わからないものには警戒する

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これはごく普通の反応だと思います。
なのに、まだ多くの在住日本人は、現地の人に穏やかに接してもらえているように感じます。欧州でのひどいアジア人差別の事例などを聞くと、まだ懐深く構えてもらっていると感じます。

ですがこちらがどうこうする前に、「日本から来たばかり」「帰国したばかり」ということのみを根拠に、疑心暗鬼が先立って通報され、突然自宅やホテル来た公安に諸々の情報提供を求められるというケースもチラホラ。検温で問題がなくても、自宅隔離を日数限定で言い渡された事例も。

想像してみてください。突然どういうスタンスかも計りかねる公安の方が玄関に立って、おそらくはベトナム語で色々聞かれるわけですよ。今度はこちらが彼らのことも事態もよく把握できずに警戒してしまう場面ですが…

ここはこちらが争っても利はないし、権利もないと思います。外国人である私たちが現地のことをより理解するよう努め、先方の指示を尊重し、現地の方達の脅威にならない振る舞いを選ぶことが大事かな、と考えるので、なんとかかんとか通訳を手配するなどして正確な情報提供をし、相手の指示に従うしかないでしょう。

現状、日常生活内で、慣れ親しんだご近所さんとの間には一切不穏な空気は感じませんが、いろんな場面で警戒されてもやむなし、という心構えで、諸々に対応するのは大事かな、と思ってます。


旅行に来ても大丈夫?

普段なら是非に来て欲しい、と言うわたくしですが、上記でお伝えしたように、入国に関しての大きな動きがあってからの10日間、ものすごいスピードで制度が制約事項が変わっています。

ベトナムは、決まったら「はい、明日から施行」と言うことができてしまうので、例え現状、入国が大丈夫でも来られたときはどうかと聞かれたらこの記事をリリースした瞬間以降の確約はできかねると言うのが本当の所。

また一番恐れるべきは、入国を試みた時に強制隔離になるケース。

自分に症状がなくても、同機内に罹患が疑われる人が発生した場合、隔離の可能性が発生します。多くの場合は、日本にとんぼ帰りになる選択肢とセットになると思われますが、政府指定の隔離所に収容されること一択、になったら大変です。この国の医療事情などを鑑みても、それは何としても避けたいところ。

また特に疑わしい症状が出てなくても、入国時に別室に連れていかれて相当綿密に調べられると言う事例は少なくないようです。

この時、言葉が通じなかったり状況が見えずに怖かったりするかもしれませんが、絶対に誤魔化したり、ましてや嘘を言ったりはしないようにしてください。結構曖昧な態度を取る人がいるようですが、ここは社会主義国。日本とは勝手が違います。それでなくても敏感になっている時期に虚偽申告などしたら、どう言う経過をたどることになるか私も予測がつきません。

ここは日本在住の方には想像し難いと思いますが、隔離されれば諸々の面での危険性やご不便、ご不安を募らせる可能性があると私は認識しています。可能なら避けていただきたい。

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そんなリスクを万が一にも受けたくない、と思うのであれば、この時期の渡航は避けるべき、と考えます。

わかるんです。キャンセルが効かない場合、費用も、せっかく調整した日程を諦めるのももったいないですよね。ただ強行したところで、お店などが開いていないと言う物理的なデメリットはあるし、自分がどんなに注意しても「巻き込まれる」可能性があることを感がたら、そのコストと諦める費用とどちらが大きいか…

何もかもを自粛しろと言うつもりはないし私もするつもりはありません。大勢は集めるべきでは無いですが、困っている飲食店にはむしろ可能な限り足を運びたいと思いますし、こんな時だからこそ、安全性を確保できるなら楽しいことはたくさんした方が良いと思います。

ただ、国を超えると言うことは、想定できることが限られますし、リスクも増えます。最終的にはご自身で考えていただくしかありませんが、延ばせるのであれば事態が落ち着いた後まで延ばして、気兼ねなくゆっくり楽しんでもらえる時に来て欲しい、というのが、私の本音です。


2020年3月16日
ちぇり






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