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レネサッカーの目指す位置〜1章〜

序章では堅苦しい文章でしたが、性に合わないのでフランクにいきます

4月を終え、無事にJ1通算1000試合にて555勝を達成した鹿島アントラーズ

そのC大阪戦では、前からのハイプレスと効率的な攻撃で見事に完封勝利を飾りました!

そんな中、私ちぇっぷは4月の頭あたりから

実はレネってこういうチームをゴールとして今これをやってるのかな…

と思う節々があり

試合を追うごとにそれが確信へと近づき

フリークスを読んでさらにその確信が7割くらいに近づいたので

考察を投稿してみます

さて今回の1章では

まずは分かりやすく、最後のゴールへの道筋として、なぜ今のようなサッカーなのか、の考察です

シーズンが始まり、岩政先生の手腕で守備の修正から入った鹿島アントラーズ

一人一人の位置、アグレッシブに行く位置、担当や役割をはっきりさせたのが印象的

その決まり事はあるけれど、この守備戦術のやり方で絶対に譲れないポイントがありました

一つ目は、容易なロストをしないこと

二つ目は、連動したプレスを試合を通して学ぶこと

三つ目は、サイド面での一対一で絶対に抜かれてはいけないこと

思い返すと、この3つのどれかが実行できなかったときは常にピンチに陥ってます

監督が合流する前なので、岩政さんによる配置の修正から手を加えるのはごく自然だと思います

連動プレスはレネが合流してから手を加えてますね

また、サイドで負けては行けないことから常本が必須となっています

開幕から数戦のスタメンについても、守備で抜かれない選手が積極的に配置されていて

まずは守り切る、これが重要視されていましたね


監督いないからポジショニング修正だけでなんとかなる守備から手を加えよう
この考えがシーズン序盤に採用されたのは納得いくと思います

では少しずつ現時点に近づいて、

そもそもなんでハイプレス&効率的推進サッカーを今やるの?

という話です


おそらくですが、このサッカーは完成形として用いられるかと言われればそうではないかと思われます

じゃあなんのために?と思われると思います

理由は簡単です

なぜなら、どんな戦術を今後落とし込もうがこの姿勢は使えるからです

ポゼッションでやろうが、カウンターでやろうが、ある特定の戦術に縛られる必要がない姿勢なのです

ですので、このサッカーを極めるかと言われればそれは確信とは言えず

どのサッカーを選択してもこの姿勢に繋がるし使える、という判断です

だからこそ、どんな状況であろうが、

早く奪って早く攻める

この訓練を試合を通して行なっています


では続いて

結果的にどんなサッカーするの?
という話について

おそらくですけど、

ポゼッション!とか

カウンター!とか

特に決まってないと思います…

というのも、今シーズンの試合を見ていて、
今カウンター行けただろ!って場面でわざと行かない場面が多いんですよね

かといってポゼッションするかと思いきや最終ラインから前線にハイボール

ぶっちゃけどれかにこだわる必要なんてないんです

ただ今やっていることで1番重要視されているのは、

スイッチの入れ方、それに伴った選手全員の共通意識
その訓練だと思わせます

例えば最終ラインからハイボールであれば

その瞬間に三列目まで飛び出す

しかしただ猪のように突っ込むのではなく、セカンドボールを受ける位置、そこから貰える位置
そのあたりが細かく言われていますね

その結果、跳ね返した後にカウンター返しを喰らうことが少なくなっています

ではこの訓練で何を得るのか?

ずばりハイボールの位置によって攻めるか守るかの見極め

これが試合を通すごとに確実に精度が増している

結果的に、ボールを持っていても持てなくてもこれが通用しちゃうと

相手は自分のスタイルを崩すしかなくなっちゃうんですよね

ではこのやり方が、スイッチの入れ方とどう繋がるのか

古くから鹿島を応援している人は思い出してみてください

2016 CWC決勝

ボールが持てないなか、うまく2点を取って90分まで引き分けを保ちましたね

そのあと、コンディション不良のためか急に全力のスイッチを入れてきたレアルマドリーを

おそらく完成形はあれです

点を取られても、ボールが持てなくても、

スイッチを入れるときに点を取って勝ち切る

あれがおそらく今やっている訓練の最終目標です

Jリーグクラブが欧州クラブに勝てない理由の一つとして、彼らは一瞬でスイッチを入れてアクセル全開で点を取る

一方Jクラブは1秒もさぼることなく応戦する

状況だけ見れば明らかに欧州のほうがコスパサッカーをしている

なのにJがいつも勝てない

理想としているのは、あの欧州クラブチームのやり方ではないかな、と思います

そのために、いま、スイッチを入れてその瞬間にシュートまでやりきる

この訓練が、ハイボールからの三列目まで飛び出し、を用いて行われているのかな、と

もちろん90分常にスイッチを入れているわけではありません

相手が落ちてきた、スペースが空いてきた
あっ、今スイッチだ

これを選手全員で共有できるような訓練です

もしこれが完成すれば、ACLでもCWCでも勝てるでしょう

ですが、このやり方で全勝できるわけではないです

その相手は、この省エネのやり方ができて、尚且つ組織的サッカーをやってくるチームです

今で言うと、マンチェスターシティやリヴァプールですね

ですが彼らもさぼるときはさぼります


結論として、鹿島が目指すサッカーは

スイッチのオンオフを見極める能力

そしてスイッチを入れたらシュートまでやり切る力

これを選手全員ができるレベルになること

理想論にも聞こえますが、鹿島はこのやり方をやれていたのが大きいです

タイトルを取りまくっていた時なんてまさにそうでしたね

レネさんのそういうスイッチへの拘りが、アントラーズ幹部へのプレゼンテーションでも用いられていたのではないでしょうか


現時点では、守備を修正して固める

スイッチの入れ方を訓練する

そしていずれは、どんな状況でもスイッチを入れれば点を取れてしまう

完璧にできれば、セレッソ戦のように3-0で勝てるでしょう

これがうまく行かない時はこれからですが、

どんな戦術、どんなフォーメーション、どんな戦い方でも、このやり方は奥底に基盤として持っておくのは強いと思います

このやり方を通して今は結果も出ているので、選手も自信を持ってポジティブに捉えて励むことができるのもさらに大きいと思います

完成形を見るには数年かかりますが、

完成したときこそ無敵になるでしょう

世界のクラブと戦うために

今のやり方はそういうサッカーを作る基盤、だと思われます


今回の考察はここまでです

まだまだ話したいことはあるので、その都度更新していく予定です

長文ですが、ありがとうございました!

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