さいとうなおき先生の1日上達法を実践してみた結果…!?
はじめまして、イラストレーターのチェネと申します。
今日は、さいとう なおき先生のイラスト一日上達法を実践してみたので、実践前後のラフの変化に加え、時間経過で感じたこと、気づいたこと、制作したラフを公開します。
1日上達法の大まかな内容としては13時間続けてラフのみを制作するというものになります。
結論と実践前後のラフの変化
結論として、イラスト1日上達法は、私にはとても良い効果がありました。実践後の方が私の描きたかったダイナミックかつ思い切った構図や配置にたくさん挑戦出来たと思います。
実際に挑戦してみて、絵の技量や描く時の思考力と同じくらい、集中を持続させるためのある程度の体力と適度な休憩も大切だと気付かされました。
普段と上達法実践中の時間、作業内容を比べてみた
私は挑戦前の16日間、ずっと休日スケジュールで1日あたり15、16時間絵を描いていたので、正直13時間ラフ制作は全然クリアできると思っていました…
しかし普段の作業内容は塗り工程がほとんどなのに対し、今回の上達法では全てラフ工程。さいとう なおき先生が仰っていた通り『0を1にする』作業なのでとてつもなくしんどかったです。
前半(〜4時間)
ポーズラフだと1分に1体のペースで描けてしまうため、1枚に時間をかけ、凝った構図で白黒塗りのラフを作ることにしました。普段の自分のラフがどれだけ荒かったかに気がつくことができました。
ラフをある程度丁寧に描くことは、自分が考えていたより大切なのかもしれない。と思い普段は描かない背景込みのラフも制作していました。
ラフに白黒でも色を乗せることでイラストの完成形への解像度がかなり上がることに気がつきました。
みなさんの中にもおられると思うのですが、私自身も普段から塗りの工程で一番楽しんで完成度を上げるタイプなので、ずっとラフしか制作できないのはかなり歯痒かったです。また、普段から早く次の工程に移りたいがためにラフの工程がおろそかになってしまっていたことにも気がつきました。
中間(〜8時間)
前半では思いつかなかった構図やあえて避けていた構図に手をつけられるようになりました。
7時間半を過ぎた頃から疲労と眠気を感じ始め徐々に集中力が途切れがちになってきたので食事をとり休憩をこまめに挟むようにして気力と体力を回復していました。
回復するまでは疲労と眠気が強過ぎて、寝たらリセットされると自分に言い聞かせて描き続けました。自分の体力不足を身に染みて感じました。
後半(〜13・14時間)
疲労も強く感じましたが前半より速いスピードで、良いと思えるラフが描けるようになり、描くことがとても楽しく感じました。
自分の頭の中にあったイメージをどんどん形にしていくことができ、達成感に加え、より一段とこのイラストたちを完成させたいと感じるようになりました。
13時間を超え、14時間を迎えたあたりで、体力に限界が来てペンを握ることにも疲れを感じたため、これ以上は描くことをやめて睡眠をとることにしました。
まとめ・今回の気づき
今回、実際に1日上達法にチャレンジしてみて、自分の中で見落としていた問題点やその改善策に気がつくことができました。
また今回製作できたラフの枚数は32枚でした。
今回の気づき
集中を保つための体力、休憩はとても大切
頭の中のイメージに近づけるためにもラフをある程度丁寧に描く、カラーラフを作るなどすることは大切
楽しい工程のために準備段階の工程をおろそかにしてはいけない
今回の1日上達法はとても参考になるかつ実際にチャレンジして学べることがとても沢山あったので、これからも休日に時間をつくって継続して挑戦したいと思いました。
上達するだけでなく、自分自身の描き方を見直せるという点でも大変おすすめな上達法なので、みなさんもぜひ挑戦してみてください!
この記事は許可を得た上で制作、掲載されています。
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