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【心理学】ネットのパーソナライゼーションと、精神や命の危機について

 こんにちは、wizです。
 世の中では三連休の真っただ中ですね。あくまで”世の中”では・・・。働き方改革とはいったい・・・。ま、期待をすると、そうならないときの”気持ちの反動”が大きいので、大きな期待を持たないように心掛けているここ最近です。
 とかいいながらこの日祝に身体を休めることなく、勉強会に参加するため現在目的地に移動中。貪欲に知識を吸収しにまいります。

 さて、最近参加した勉強会で気になること、私にとってちょっと目からうろこだったことがあったので、備忘録として書いてみようと思いました。


 何気なくネットサーフィンをしていると、自分が好きなブランドや趣味に関するバナー、以前に通販サイトでチェックした商品の広告などが目につくことがあります。これはユーザや関心事に合わせて表示される、いわゆる「ターゲティング広告」と呼ばれるもの。興味のない広告を見なくて良いので、ありがたくも思えるのですが・・・(このパラグラフの文面は次のサイトから引用:私の情報ってどこまで見られてる?あの追いかけてくるネット広告の仕組みを解剖してみた | Prebell (so-net.ne.jp)

これが考えようによっては「精神や命のリスクになりうる」ということです。


というのも、

 現在の中学生・高校生のほとんどはインターネットやSNSを利用している。ゲームやファッション、スポーツやドラマなど、そういうものを見ている分にはいいんです(よくないかもですが)。そのあとに、また似たようなサイトや動画が出てくるだけですから。

 ただそのなかでふとした瞬間に、何かの拍子に、リスカや自死を考えたとする。リスカや自死の方法、どのくらいの同世代がしているのかを調べたとする。するとネット上のそういうプログラムがはたらいて、「この人はこういうことに関心があるのだ」と判定し、それに関する記事や動画を表示する。すると自然に情報が集まり、これまで以上にそれらの記事や動画を目にする機会が増えてしまうという現象が起こる。
 こういうことから、一部の人に、ほかの人からは想像がつかないような過激な記事や動画が目についてしまうということが起こるというのだ。

 さらにその後場合によっては、そのようなことに関心のある人たちが集まることで、同じような意見を持つ人たちの集団が形成され、閉鎖的なコミュニティが作られる。そしてその中で極端な世論が形成される。
 こうなると、あとで冷静になったときにこのループを抜けたいと思ってもなかなか抜けられなくなり、抗えなくなるということが起こりうる。

用語の羅列でいうと、
パーソナライゼーション
→フィルターバブル
→エコーチェンバー
→サイバーカスケード
→アイヒマン実験
ということになるのかな?(違っていたらすみません。)

 割合としてはそう多くはないし、これをみても「ま、関係ないよね」と思う人はとても多くいると思いますが、これに当てはまってしまう「ごく少数のヒト」にはこのようなことが起こっているかもしれないということを、頭の片隅に置いておくだけでも、対子供対生徒のときに役に立ちそうだと感じた。
 たとえばリスカをした生徒がいたとき、話を聞く中で「そういう動画をみたことがある?(方法を調べたことがある?)」と聞いてみる。もし「ある」と答えたら、ネット上のプログラミングで起こっていることを伝え、そのようなものを見ないようにする、もしくは違うことで興味があることを調べるよう勧めてみる。すると少なくともネットでよろしくない情報に触れる機会は少なくなるという効果は得られそうだ。こういう、影響の軽減方法もあるのではないかと思った。


 考えてみればなんてことはないのだが、なかなかこのようなことに考えが向かないので、参加した勉強会でのこの情報はとても(私にとって)有益だった。
 ここのところずっと、若者の死因のNo.1は自死だそう。各学校にこういったリスクを抱えた生徒は少なくないのかもしれない。こういう知識がそういった生徒を救う一助になればいいなと思う。
 正しい知識があれば予防につながる。これからも貪欲に正しい知識を得ていこうと思う。誰かの助けになりますように。

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