【導入事例#1】三菱商事株式会社 アルコール・C1ケミカル部 メタノールチーム様
はじめに
工業用アルコールであるメタノールに関して、資源国への製造事業参画から、欧米アジアの需要地での販売事業まで行う三菱商事様。日本国内では、内航船やタンクローリーを用いた輸送までに責務を持つ荷主として、全国の需要家様に安定供給を果たしています。同社には、2021年3月よりケミくるクラウドサービスを利用頂いておりますが、サービス導入により、どのように業務生産性の向上が実現できたか、その成果と今後の展望までを、同社で業務生産性向上に向けてDXを推進される豊城さんに、お話を伺いました。
現在は、担当時に直面したチームの業務課題を解決するべく、DXに取り組んでいる。
課題・背景
― ケミくるクラウドを導入した目的はどのようなものでしたか？
弊社は日本国内でメタノールを販売しております。需要家様の多様なニーズにお応えすべく、内航船やタンクローリー車、ISOコンテナ車など様々な輸送手段を物流事業者様と連携手配して販売業務を行っておりますが、陸上輸送では1日数十件のオーダーを受け、車両手配を行う必要があります。運送会社とのやり取りは、従来電話とFax、メールを利用して行っておりましたが、コミュニケーション自体に業務負荷が掛かっていたことに加え、物流手配後にオーダー情報管理の為に別途社内システム、Excelでの管理に転記作業が発生していました。また配車手配担当者や営業担当者ともにオーダーの一覧での閲覧が難しい状況でした。業務負荷が掛かるだけでなく、営業情報として活用が難しい等、データ活用がうまく出来ていないという課題感がありました。コロナ禍にも入り、業務生産性向上や、コミュニケーション・オーダー管理の手段をデジタルすることが急務となり、物流事業者様とのコミュニケーションをクラウドで完結でき、データ活用も実現できるケミくるクラウドを21年3月に導入しました。
― 物流手配・オーダー管理の流れを、教えていただけますでしょうか？
お客様から納期などが記載された発注依頼を受けることが始点となり、そこから在庫確認、次に車両の確保を行います。都度運送会社に電話をかけ、車両の空き状況を確認できたら、正式にFAXで配車依頼をかけます。運送会社から配車確定の返事を待ち、漸くお客様に受注の連絡を行うことができます。運送会社との確認に1日以上かかることもあり、お客様からは発注への回答を催促するお問い合わせを受けてしまうことも少なくありませんでした。その後、出荷ターミナルへの出荷依頼連絡と、オーダーを管理する社内システム・Excelへのオーダー入力を行います。出荷ターミナルによってオーダーの管理方法が異なり、データの一元化ができていないことも課題でした。
取組内容・成果
― ケミくるクラウドをどのように活用されていますか？
弊社の出荷基地である全国7拠点の配車・出荷依頼業務をクラウド上で完結しております。導入試算した結果、約864時間/年間の業務量の削減効果があると試算できました。その分他の仕事に充てる時間が増えて、チームの人材活用が進みました。
運送会社への配車依頼をFaxで行っていたところ、システム上で一元的に物流手配が可能になりました。一部の出荷拠点とは、システムを介したAPI連携を実施しており、ケミくるにオーダーを登録すると自動で出荷ターミナルに発注をすることが可能です。また、ケミくるクラウドとロボットを組み合わせて、社内基幹システムへの取引計上作業の自動化にも成功しています。
今後の展望
― この取組みに関して、今後はどのようにしていきたいと考えられますか？
ケミくるクラウドの利用で営業に活用できるデータがクラウド化されました。今後はBIツールなどを活用して営業活動のDXに取り組みます！
― ケミくる社は御社にとってどのような存在でしょうか？
今まで認識できていなかった業務上の課題を浮かび上がらせ、解決に導いてくれる会社です。ケミくるクラウドを導入する事で、これまでの配車・出荷依頼、出荷実績集計作業等をクラウド上で一元化出来るようになり業務の効率化を達成できました。システム面で業務上の課題を解決するのみならず、実際の業務サポートも手厚くして頂いています。今後もケミくる社と連携して業務効率化に取り組んでいきたいと思います。
― 豊城さん、この度はありがとうございました！
弊社では、荷主様、運送会社様、タンクターミナル様の業務生産性向上に向けたサービス提供を行なっております。導入をご希望の企業様は、以下HPのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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